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ゆず“神セトリ”で日本最高峰のエンタメ届けたKアリーナ横浜公演2日目

「雨のち晴レルヤ」を披露するゆず。
2年近く前2023年10月02日 8:01

神奈川県横浜市出身のゆずの2人が、横浜みなとみらい21地区にオープンしたKアリーナ横浜のこけら落とし公演「YUZU SPECIAL LIVE 2023 HIBIKI in K-Arena Yokohama」を9月29日から10月1日にかけて開催。音楽ナタリーでは初日公演に続いて、2日目にあたる9月30日公演の模様もレポートする。

“ゆず一色”に染まるKアリーナ横浜エリア

Kアリーナ横浜は座席数2万33席が配置された、世界最大級の音楽特化型アリーナ。会場近隣の日産グローバル本社やよこはまコスモワールド、MARK IS みなとみらいなど多くの施設ではこけら落とし公演に合わせてゆずとのコラボレーション企画が展開され、周辺エリアが“ゆず一色”に染まった。

「岡村ムラムラブギウギ」「桜木町」など横浜にゆかりの深い楽曲を数多く発表し、キャリアを通じて地元に寄り添ってきたゆず。Kアリーナ横浜の開業を盛り上げるべく、北川悠仁と岩沢厚治は3日間にわたってステージに立ち、初日に2人だけのパフォーマンスをメインにした「BLUE×FUTARI」、2日目にバンド編成の「RED×ALL STARS」、そして3日目に両日のコンセプトを融合させた「BEAUTIFUL × FUTARI & ALL STARS」で彼らなりのエンタテインメントを見せた。

真っ赤に染まる客席に「オリンピックの壮行会みたい」

「RED×ALL STARS」という2日目の公演タイトルに合わせて、真っ赤なライトで染まるKアリーナ横浜の客席を、ライブグッズの赤いTシャツを着用したゆずっこ(ゆずファンの呼称)が続々と埋めていく。縦12m、横42mの巨大LEDスクリーンにユリが開花する映像が流れ、美しく咲き誇ると同時に北川と岩沢が舞台に登場。レーザー70台が会場を青く照らす中、14人からなるバンド“HIBIKI ALL STARS”とともに「ヒカレ」で華々しくライブをスタートさせた。続く「うたエール」で総勢150人の“HIBIKIダンサーズ”も加わると、より一層華やぐアリーナの舞台。北川はステージ上を自由に行き来しながら、満面の笑顔で歌い踊った。弾むようなビートのポップチューン「公私混同」でさらなる熱気が生み出されたのち、場内は一時暗転。流麗なストリングスをきっかけに「from」へ移ると、2人の儚くも美しいハーモニーがアリーナに溶け込んだ。

感動的な余韻に浸る2万人に向けて北川は「神セトリ、いいでしょ?」と声をかけ、赤いTシャツ姿のファンを見ながら、「オリンピックの壮行会みたいな雰囲気だね(笑)。日本最高峰のエンタテインメントをお届けしますので最後までよろしくお願いします」と改めてライブへの決意を述べる。そして、おなじみのピアノフレーズが始まると、察しのいい観客から歓喜の声が。北川と岩沢はみなとみらいの夜景をイメージした映像をバックに「桜木町」をパフォーマンスし、切ない楽曲の世界観を表現した。

TeddyLoidとのパーティへ

ゆずが観客やダンサーとタンバリンを打ち鳴らし、一体感を作り出した「タッタ」のあとには、高らかなホーンサウンドが象徴的な「夢の地図」へ。地球儀をイメージした巨大バルーンがゆずっこの頭上を軽やかに舞い、北川はそのバルーンをヘディングしたりキックしたりして無邪気な笑顔を見せる。ライブ中盤には、ゆずが日産サクラで横浜のおすすめスポットを巡る幕間映像の上映も。2人は中学時代の遠足で行った大観覧車「コスモクロック21」、「地下街」のミュージックビデオが撮影された山下公園を訪れ、昔を懐かしんでいた。映像が終わると、エレクトロミュージックに合わせて色とりどりのレーザーがあたりを照らす。アリーナ中央のセンターステージに立ったゆずは力のこもったアコースティックギターと歌声で「REASON」をパフォーマンスし、2万人にエールを送った。

「伝説の夜だよね。ヤバいよね」と興奮気味の北川は、「僕らの代表曲です」という紹介のあと鍵盤ハーモニカを奏でて「雨のち晴レルヤ」を披露。ノスタルジックなムードを描き出し、アリーナを温かなサウンドで包み込んだ。この曲が終わると、ゆずのマスコットキャラクター・ゆず太郎の映像がスタート。ゆず太郎がロボットへと大変身したあと、スクリーンが左右に稼働し、その間からスパンコールのジャケットを羽織ったゆずと、DJのTeddyLoidが姿を現す。北川がパーティの始まりを告げ、メドレー「ULTRA HIBIKI PARTY」がスタート。ダンサーも加わって「マスカット」や「言えずの♡アイ・ライク・ユー」「RAKUEN」などがド派手なステージングで繰り広げられる。メドレーを終えた北川とTeddyLoidは笑顔で抱き合っていた。

夏らしい開襟シャツに着替えた北川と岩沢はファンに高い人気を誇る「少年」を歌唱。北川が鳴らす鐘の音が演奏に華を添えた。その後、「夏、終わってないでしょ? まだ夏? 残暑見舞い申し上げます?」と言う北川のハイテンションな声をきっかけに「夏色」へ。サビを繰り返すおなじみのパフォーマンスで、会場中がお祭り騒ぎとなった。そんなにぎやかな雰囲気を塗り替えるように、本編ラストの「ビューティフル」では150人のダンサーに囲まれたゆずが2万人のオーディエンスに訴えかけるように熱唱し、シリアスなムードへと誘った。

とんでもないこけら落としをやってやろう

アンコールを求めるゆずっこが「贈る詩」を歌う中、ゆずがステージに再び登場。勇ましく旗を振るダンサーをバックに、ヒップホップ調の「Frontier」をパワフルに届けた。最後の曲を前に北川は「誰にも越えられないとんでもないこけら落としをやってやろうと心に誓ってました。ゆず、最高だろ? 俺たちの地元に来てくれてありがとう。最後はみんなで一緒に響き合いながら、ここまでたどり着いた日々をたくさん思いながら、一緒に歌いきって燃え尽きましょう」とメッセージを伝える。ラストソングはゆずを代表するエールソング「栄光の架橋」。2万人の大合唱がアリーナ中に響きわたり、感動の波が広がる。最後はゆず、バンドメンバー、ダンサーが整列して手をつなぎ、観客に挨拶。去り際には、北川と岩沢が互いのパフォーマンスを称え合うように固く握手を交わした。

ゆずは11月18、19日にKアリーナ横浜で「YUZU SPECIAL LIVE 2023 HIBIKI in K-Arena Yokohama」のアンコール公演を行う。

セットリスト

「YUZU SPECIAL LIVE 2023 HIBIKI in K-Arena Yokohama」2023年9月30日 Kアリーナ横浜

DAY2 RED×ALL STARS

01. ヒカレ
02. うたエール
03. 公私混同
04. from
05. 彼方
06. 慈愛への旅路
07. 桜木町
08. タッタ
09. 夢の地図
10. REASON
11. 君を想う
12. 雨のち晴レルヤ
13. ULTRA HIBIKI PARTY(恋、弾けました。~マスカット~奇々怪界-KIKIKAIKAI-~言えずの♡アイ・ライク・ユー~RAKUEN)
14. 少年
15. 夏色
16. ビューティフル
<アンコール>
17. Frontier
18. 栄光の架橋

ライブ情報

YUZU SPECIAL LIVE 2023 HIBIKI in K-Arena Yokohama

2023 年11月18日(土)神奈川県 Kアリーナ横浜
2023 年11月19日(日)神奈川県 Kアリーナ横浜

(撮影:中島たくみ、Masanori Naruse、藤川一輝、藤咲千明)

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