岩井俊二と小林武史による音楽映画「スワロウテイル」「リリイ・シュシュのすべて」「キリエのうた」の楽曲を披露するスペシャルライブ「円都LIVE」が、昨日10月21日に千葉・KURKKU FIELDSで行われた。
このライブは千葉県の芸術祭「千葉県誕生150周年記念事業 百年後芸術祭~環境と欲望~内房総アートフェス」の一環として開催。Chara、Salyu、アイナ・ジ・エンドが各映画の劇中キャラクターであるYEN TOWN BAND、Lily Chou-Chou、Kyrieとして出演し、会場に集結した約2500人の観客を魅了した。
トップバッターのKyrieは現在公開中の映画「キリエのうた」の挿入歌でもある「ひとりが好き」や、「名前のない街」などを歌唱。ステージを目いっぱいに使い、ダンスも交えたパフォーマンスを繰り広げた。続いて登場したLily Chou-Chouは、「回復する傷」「グライド」などを圧倒的な歌唱力で披露。YEN TOWN BANDは「スワロウテイル」の主題歌「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」など計8曲を演奏し、ステージから降りるなどのパフォーマンスでも会場を沸かせた。ラストは再びKyrieが登場。「キリエのうた」主題歌の「キリエ・憐れみの讃歌」を歌い、ライブを締めくくった。
Charaは声出し禁止などの規制がなくなった今回のライブを「今日は(規制がなく)『アイナかわいい!』とか言えるし、それぞれの演出があってよかったです」と振り返り、SalyuもCharaやアイナとの共演を「(『リリィ・シュシュのすべて』に参加していた)当時を思い出しました。長い時間軸の中に私もいさせていただいていることすごく光栄でした」と喜ぶ。また、アイナも「死ぬ前の夢かな、実感がないです。ありがたいとしか言いようがないです」と貴重なステージを終えた心境を明かした。
今回のライブの模様は12月にU-NEXTで配信されることが決定。詳細は後日発表される。
「円都LIVE」出演者コメント
小林武史
「スワロウテイル」「リリイ・シュシュのすべて」「キリエのうた」3作品の時間軸が離れている映画が一つに繋がった奇跡的な夜になりました。最高でした。
Chara
以前KURKKU FIELDS で(ライブを)やった時はコロナ禍ということもあり、規制があって、声が出せなかったりと限られていましたが、今日は(規制がなく)「アイナかわいい!」とか言えるし、それぞれの演出があってよかったです。
Salyu
高校時代の憧れのヴォーカリストCharaさん、そして子供の頃に見た素晴らしい映画の独創的な世界観を作ったチームの最新作で本当に素晴らしいキリエちゃんを演じたアイナ・ジ・エンドさんを見て(「リリィ・シュシュのすべて」に参加していた)当時を思い出しました。長い時間軸の中に私もいさせていただいていることすごく光栄でした。
アイナ・ジ・エンド
(ステージを終えてみて)死ぬ前の夢かな、実感がないです。ありがたいとしか言いようがないです。Charaさんの後にステージに出るのは足がガクガクで「帰りたい!」って一瞬なりました(笑)小林さん、岩井さんをはじめ全ての人に愛を教えてもらいました。
岩井俊二
こんな時がやってくるのかとなんか感無量としか言いようがないです。地道に頑張っていたら、こんなご褒美をもらえる日が来るんだなと思いました。