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JO1×R3HAB×YSLコラボ実現 ライブの心得から寿司の誘いまで、和やかに語らう

JO1とR3HAB。(c)LAPONE Entertainment
12か月前2023年11月05日 8:07

JO1が新曲「Eyes On Me (feat.R3HAB)」を10月20日に配信リリース。これを記念して都内で取材会が行われ、メンバーの木全翔也、河野純喜、豆原一成、そして楽曲をプロデュースしたDJのR3HABが取材に応じた。

総じてクールな人たち

「Eyes On Me (feat.R3HAB)」 は、JO1がアンバサダーを務めるビューティブランドであるイヴ・サンローラン・ボーテの新商品のアイシャドウパレット「クチュール ミニクラッチ」の新タイアップソング。昨年リリースされたYSLのタイアップソング「ALL HOURS」に続き全編英語詞の楽曲で、モロッコにルーツを持つ世界的DJ兼プロデューサーのR3HABが楽曲のプロデュースを手がけた。YSLがヘアメイクをプロデュースしたミュージックビデオは現在YouTubeにて公開中。

R3HABとJO1メンバーが対面したのは、この取材会の日が初めて。開始前には別室で両者がコミュニケーションを取る場が設けられ、R3HABは木全、河野、豆原の印象について「総じてクールな人たちだなと思いました」と印象を述べた。

JO1には壁を破ってほしい

R3HABは2020年に嵐「Turing Up」のリミックスを手がけたが、日本のアーティストの楽曲をオリジナルで制作するのはJO1「Eyes On Me (feat.R3HAB)」が初。楽曲について、木全は「JO1がやったことない曲調でした。メンバー同士でも『サウンドが面白いね』『ただのEDMじゃないね』って会話を交わした記憶があって。YSLさんの製品のダークでセクシーなイメージを生かしつつ、踊りたくなるようなサウンドも盛り込まれてます」と述べる。また河野は「今までのJO1になかった楽曲です」とこれに同意し、「フェスイベントに出演したときにEDMアレンジされた楽曲を披露したことはあったんですが、元からEDM調の楽曲というのは『EYES ON ME』が初めてでした。曲を聴いたときには衝撃を受けたし、R3HABさんも制作過程でどんどん楽曲をカッコよくアップデートしてくださったので、毎回(ブラッシュアップされたバージョンを)聴くのが楽しみでした」と続けた。

楽曲を手がけたR3HABは本楽曲について、「普段自分が作る音楽よりも、楽曲の構成がはっきりしています。JO1のダンスなどのパフォーマンスの魅力を引き出すうえでも、ドロップやストップのような構成を複雑にすることを意識しました」と説明。「世界で通用する楽曲なので、ぜひ日本の壁を破ってほしい」とJO1に期待を寄せた。

この曲の振付も、楽曲のアップデートともに変化していったそう。豆原は「JO1はテクニカルな動きや、素早い動きが多かったんですけど、この曲はベーシックなヒップホップがベースのダンス。そういったスタイルを僕らはあまりやってこなかったので、カッコよく見せる難しさを感じつつ、11人で力を合わせていいパフォーマンスにするべくがんばっています」とステージングについて言及。河野は「どんどんカッコよく、クールになっていきました」とダンスにも自信を見せた。

これがLAスタイルか……!

楽曲のレコーディングは、8月後半にアメリカ・ロサンゼルスで行われた。レコーディングの感想を尋ねられると、3人は「楽しかった!」と声をそろえて即答。「音声チェックもなしにスパッと始まって、『これがLAスタイルか……!』って思いました」と豆原がレコーディング作業の率直な感想を述べる中、河野と木全は「(スタジオ内が)宇宙空間みたいだったんですよ」「スタバが無料で飲めたのも最高でした」と笑顔で振り返る。

メンバーの歌声を聴いてどのような感想を抱いたか?という質問に対して、R3HABは「すごく大変なレコーディングだったと思う」と率直に述べたのち、「SWAGGY」と彼らのボーカルを形容。「同じ音楽でも、どういったフィーリングで、どういった息遣いで歌うかによって楽曲の完成度は左右されます。『One, two, three, four』という部分を切り取っただけでも、単なる数字をカウントするのではなく音符の長さ1つひとつのニュアンスを感じ取れるかどうかで大きな差を生まれますよね」と見解を述べると、「間違いないと思います」と真っ先に述べた木全を筆頭に、メンバーもこれに同意した。

JO1からR3HABに質問

取材会の後半では、JO1がアジアツアーを実施することに関連して「ライブに向けたアドバイス」をR3HABに求める場面もあった。R3HABは「僕が常に意識しているのは、一生懸命貯めたお金を費やして僕のライブに足を運んでくれている人がたくさんいるということ。自分たちのためじゃなく、そういった人たちのことを第一に考えるようにしています」と自身のライブに対するスタンスを話す。そして「これは昔とある人からもらったアドバイスなんですが……10万人の会場で、9万9990万人が楽しんでいたとしても10人が楽しんでいなかったらその10人に意識がいってしまいがちになる。けどそうじゃなくて、楽しんでくれているマジョリティの人たちに目を向けることで会場全体のエネルギーは高まるんじゃないかと思います」と3人にエールを送った。

このほかにもR3HABは、「年寄りみたいな意見になっちゃうけど、私が20代の頃は『More, more(もっと、もっと)』という時期があった。それはそれでよかったけど、今思えば、そこにすでにあるものを楽しむ時間も取れたのかなと感じます。JO1さんの場合は今もうすでに成果を残しているので、『今あるものを楽しむ』ことも大事な作業なんじゃないかな」とメンバーにアドバイス。「ミュージシャンは年間を通して聴かれ続けるようなヒット曲を1つバーンとリリースすることを理想とするけど、これは作ろうと思って作れるものじゃないですよね。なので、楽曲を継続してリリースし続けることが重要だと思っています。ファンの方々もアップダウンがあったほうが一緒に楽しめるしね。プレッシャーを背負いすぎるとリスクがありますし、何より完璧すぎると面白くないじゃないですか?」と語りかけるR3HABに木全は「かっけえ……」、豆原は「めちゃくちゃいいじゃないですか……」とリアクションし、アドバイスに心を打たれた様子だった。

R3HABはJO1の存在を知っていた

R3HABは「僕はリサーチの一環でトレンドの音楽を追っているのですが、Spotifyチャートの上位にJO1の名前があるのをたびたび見かけていたので、以前からJO1のことは知っていました」と今回のコラボが実現する以前からJO1の存在を認識していたと語り、メンバーを驚かせる。短編映画のような映像を制作するJ-POPやK-POPのMVは、世界のMVカルチャーを根強く支えているとアジアの音楽市場への私見を述べたR3HAB。日本の音楽については、「日本国内で完結している印象です。外にいると見えてこない部分が多く、すごくユニークな音楽カルチャーを持つ国だなと思います」と印象を述べた。

続いて、印象に残っているJO1の楽曲やMVについて質問が投げかけられると、「"Cali" one(“Cali”のやつ)!」と、即座に「SuperCali」を挙げる。JO1メンバー3人の熱視線が注がれる中、映像のカラーリングが印象的だったと「SuperCali」に目を引かれた理由を説明する。すると河野は「いつか『SuperCali』をリミックスしてもらいたいです。ライブでやりたいです」とすかさずアピール。取材開始前から豆原、木全に「俺らの曲をリミックスしてもらいたいよな」と会話を交わしていたこともあり、R3HABから「ナイスアイデア!」と好感触の返答があった際には、このうえなくうれしそうな表情を見せた。

お寿司は好きですか?

R3HABは親日家としても知られ、取材会中には彼が「攻殻機動隊」「PlayStation」「ファイナルファンタジーIX」「キャプテン翼」「AKIRA」といった日本のアニメやゲームへの愛を語る場面も。目を輝かせながら日本のサブカルチャーへの愛を語るR3HABの姿を見て、メンバーは「めっちゃうれしい」「愛されてる」と口々に呟く。木全は「僕たちが知ってるアニメとかゲームについて、キラキラした目で話してくれるのがすごくうれしい」とにっこり。木全は日本食への愛も語ったR3HABに対して「お寿司は好きですか?」と質問。「He knows everything about sushi(翔也は寿司のことならなんでも知ってます)」と河野からのフォローも受けながらR3HABと寿司談義に花を咲かせ、「次の木全寿司(ELLEでの連載『本音で木全寿司』)で……」と連載へのゲスト出演をオファーする。そんな木全に、ウニ好きのR3HABは“利き寿司”での対決を提案するも、「でも彼が勝つと思う。海外には寿司の種類が少ないけど、やっぱり日本だといろんな種類のお寿司がそろってるから」と呟き木全の笑顔を引き出した。

取材会を終え、豆原は「R3HABさんは僕が知ってる曲ばかりをリミックスされていて。僕自身も趣味でマッシュアップを作ったり、DJをやってみたりしているので、僕個人としてもすごく刺激になりました」とR3HABとのトークの感想をコメント。そして「さっき純喜くんも言ってましたけど、いつか僕たちの楽曲もリミックスしてもらえたらうれしいです」と最後に述べ、R3HABとの再コラボに夢を膨らませた。

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