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10周年おめでtofubeats!NOA、ボニピン、新井ひとみ、KEIJU、中村佳穂ら一堂に会した祝福の宴

tofubeats(撮影:横山純)
4か月前2023年11月28日 12:02

tofubeatsが自身の33歳の誕生日である11月26日に、東京・恵比寿ザ・ガーデンホールでメジャーデビュー10周年を記念したライブを開催。彼の特別な日を祝うべく多くの人々が集まり、チケットはソールドアウトとなった。

STUTSや新井ひとみがあの曲を熱唱

okadadaがtofubeats関連音源でのオープニングDJで早くもフロアが盛り上がったのち、「今日は10周年ということで、皆さまからのお祝いのカツアゲをしていきたいと思います」と冗談を言いながらtofubeatsがライブを開始。「ふめつのこころ」を短めに歌ったのち、観客を飲み込む洪水のような電子音の中で深くディレイのかかった「Don't Stop The Music」が消えては現れる、サイケデリックなアンビエントを演奏し始めた。そこから「PEAK TIME」「Let Me Be」と、昨年発表した最新アルバム「REFLECTION」からの曲が続けざまに披露された。

この日はメジャーデビュー10周年記念ということで、最近はセットリストに入っていないようなひさびさな曲も含めて、新旧さまざまな曲で10年間を総括するようなライブを展開。曲ごとにいろいろなゲストをフィーチャーし、これまで充実した活動を続けてきたtofubeatsだからこそのバラエティに富んだ顔ぶれが一堂に会した。最初のゲストは「One」でラッパーとして登場したSTUTS。彼が自分の誕生日である6月23日に行った東京・日本武道館公演でtofubeatsが1人目のゲストだったことから、tofubeatsは同じ気持ちを感じてもらおうと一番手に選んだという。声援を浴びながらトップバッターとして堂々としたステージングを見せたSTUTSは、「マイクだけで参加することって、tofubeatsさんの客演のときしかないからレアです」と言って笑っていた。

その後もtofubeatsは、同郷・神戸在住のNeibissとの「don't like u」、Kotetsu Shoichiroとの「VIBRATION」と、仲間たちを呼び込んで和気あいあいと楽しそうにライブを展開。新井ひとみ(東京女子流)とokadadaを迎えての「マジ勉NOW!」ではフロアから盛大な「お!や!す!み!な!さ!い!」コールが沸き起こった。新井はその後もステージに残って、フレッシュな笑顔を振りまきながら「Come On Honey!」も歌唱。さらに、2015年の「POSITIVE」リリースパーティで、原曲のボーカリストであるDream Amiの代わりに新井が「POSITIVE」を歌っていたことを思い出したtofubeatsは、またこの曲を歌ってくれないかと提案した。歌詞をプリントした紙をtofubeatsから受け取った新井は、ひさびさとは思えない仕上がりっぷりで「POSITIVE」を歌い切り、観客は腕を振って彼女のパフォーマンスを楽しんでいた。

シークレットゲストはNOAとBONNIE PINK

「RUN REMIX」ではVaVaがステージに登場。音源ではKREVAとVaVaが客演しているが、この日はKREVAのパートは本人がラップしている映像をバックに流す形で、3人の掛け合いを実現させていた。続いて現れたのは、事前に出演が告知されていなかったNOA。意表を突いたサプライズに驚く観客の前で、彼は2人のダンサーを従えて「TAXI」を歌い踊った。

豪華なゲストはさらに続き、「LONELY NIGHTS」のイントロのビートが流れると、まだKEIJUがステージに出てくる前から悲鳴のような歓声が湧いた。KEIJUのラップに観客が酔いしれたのち、tofubeatsが「なんと今日はこのお方が来てくれました。マジでうれしい。リハでもめっちゃ感動してしまいました」と言って呼び込んだのは、こちらもシークレットゲストのBONNIE PINK。透き通った声で「衣替え」をしっとりと歌い上げ、オーディエンスはじっくりと聴き入っていた。tofubeatsは「この曲を出した当時も歌っていただけてうれしかったですけど、10年経ってまた歌ってもらえてめっちゃうれしかったです」と感慨深げにしていた。

BONNIE PINKのバラードに続いて、「自分もバラードを歌いたいと思います」とtofubeatsが歌い始めたのは「RIVER」。ここから始まる後半パートは最初こそ静かな雰囲気だったものの、1曲ごとに少しずつ曲調がアッパーになっていき、フロアは時間をかけてじっくりと盛り上がっていく。その盛り上がりはハウストラック「SOMEBODY TORE MY P」でピークを迎え、オーディエンスは体を揺らしながらその音世界に没入。「朝が来るまで終わる事の無いダンスを」で会場は興奮の坩堝と化した。ドラムンベースのリズムの上で中村佳穂が圧倒的なロングトーンを響かせた「REFLECTION」を経て、ライブ本編は「自由」で幕が下ろされた。

森高千里からのサプライズも

やまない拍手にステージに呼び戻されて「あんまりアンコールとかあるイベントに出ることがないんで、とてもうれしいです」と笑うtofubeats。「メジャーデビュー10周年ってことで、『さすがにこれはやらないと』ってことなんですよね?」と言いながら、メジャーデビュー作である「Don't Stop The Music」をパフォーマンスした。

曲が終わるとokadadaとオノマトペ大臣が袖から現れ、tofubeatsにサプライズ映像があると告げる。上映されたのは森高千里から届いた、2人で「SUMMER SONIC」に出演したことなど当時の思い出を振り返ったビデオレター。さらに映像が終わるとバースデーケーキが持ち込まれ、tofubeatsのために会場中の人々が一斉に「Happy Birthday to You」を合唱した。そんなハッピーな空気の中で、最後に披露されたのはオノマトペ大臣を迎えての「水星」。現在のtofubeatsに至る原点の1つと言える、かつて2人が神戸のカラオケボックスでこの曲を作ったときの空気を再現するような、楽しそうな雰囲気が満員の観客にも共有されていた。

なお終演後の会場ではBGMとして、tofubeatsが東京・二子玉川ライズのクリスマスイベントのテーマソングとして書き下ろした、12月1日配信リリースの新曲「Lights」が初披露された。

セットリスト

「tofubeatsメジャー・デビュー10周年記念ライブ」2023年11月26日 恵比寿ザ・ガーデンホール

01. ふめつのこころ(INTRO)
02. Don't Stop The Music(Drone)
03. PEAK TIME
04. Let Me Be
05. STAKEHOLDER
06. One(STUTS feat. tofubeats)
07. don't like u(feat. Neibiss)
08. Keep On Lovin' You
09. SMILE
10. SHOPPINGMALL(remix)
11. VIBRATION(feat. Kotetsu Shoichiro)
12. WHAT YOU GOT
13. マジ勉NOW!(dancinthruthenights feat. 新井ひとみ)
14. Come On Honey!(新井ひとみ)
15. POSITIVE(新井ひとみ)
16. RUN(REMIX feat. VaVa)
17. TAXI(NOA feat. tofubeats)
18. LONELY NIGHTS(feat. KEIJU)
19. 衣替え(feat. BONIIE PINK)
20. RIVER
21. ふめつのこころ(SLOWDOWN)
22. クラブ
23. CITY2CITY
24. SOMEBODY TORE MY P
25. I BELIEVE IN YOU
26. I CAN FEEL IT
27. 朝が来るまで終わる事の無いダンスを
28. REFLECTION(feat. 中村佳穂)
29. 自由
<アンコール>
30. Don't Stop The Music
31. 水星(feat. オノマトペ大臣)

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