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GANG PARADE、熱い思いぶつけた真冬の日比谷野音ワンマン

GANG PARADE(撮影:外林健太)
9か月前2024年01月29日 7:01

GANG PARADEが昨日1月28日に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)でワンマンライブ「天晴れ!真冬の大ギャンパレ音楽祭 in 日比谷野音」を開催した。

長い歴史を持つGANG PARADE

音楽事務所WACKに所属するアイドルグループであるGANG PARADEは、2014年にプラニメとしてスタートを切り、2015年にPOPへ改名。2016年にGANG PARADEとしての活動を開始した。2020年にはGO TO THE BEDSとPARADISESへの分裂を経験し、2022年に再始動を果たした。同年3月に新たなスタートを切り、現在は13人体制で活動している。真冬の日比谷野音を舞台にした今回のイベントには、イラストレーターすしおによるポップなギャンパレのイラストやイベントロゴが飾られ、ステージにはギャンパレが挨拶時に作るハンドサインの像を乗せた神輿が設置された。愛らしいオープニングムービーののち、メンバーが登場し、「エンジョイプレイ!みんなの遊び場!GANG PARADEです!」という挨拶でライブがスタートした。

ついに開演 / 野音を世界で一番楽しくて幸せな場所にします!

遊び人(ギャンパレファンの呼称)で埋め尽くされた客席を前に、この季節にぴったりなナンバー「WINTER SONG」でライブをスタートさせた13人。続く電波系アイドルソング「Happy Lucky Kirakira Lucky」で元気いっぱいのパフォーマンスを繰り出すメンバーに負けじと、遊び人の盛大なコールが響きわたる。メンバーが全力投球のパフォーマンスを繰り出し、ファンがメンバーの名前を力の限りに叫び、寒空の下に熱いライブ空間を生み出した。疾走感のあるエモーショナルなナンバー「シグナル」を届けたあと、カ能セイが「こうして13人で野音に立つことができてうれしいです。そして目の前にはこんなにたくさんの遊び人! ぶち上がる準備できますか! 今日はギャンパレちゃんと遊び人のみんなのパワーで、ここが最高の遊び場だってことを見せつけてやるぞー!」と挨拶。さらに「ギャンパレとー! 遊び人と作るー! 遊び場がー! 世界一だー! 行くぞー!」とコール&レスポンスで気合いを入れ直し、配信リリースされたばかりの新曲「躍動」へなだれ込む。ギャンパレは和風EDMのビートに乗せて、威勢のよいパフォーマンスを見せつけた。

ココ・パーティン・ココの裏アカ

新曲に続いてはPOP時代の2015年からファンに愛されている人気曲「pretty pretty good」のイントロが流れると、どっと歓声が湧き、ギャンパレと遊び人がそろってエビ反りダンスで盛り上がる。「SUPER PARTY PEOPLE」のあとにはチャンベイビーが「まだまだみんなボディがホットになってないんじゃないの? “ベビーズブートキャンプ”やっちゃうよ! みんなベビー隊長についてきて、踊ってね」と呼びかけ、「ビリーズブートキャンプ」を模したエクササイズを展開。チャンベイビーは「みんなすっかり生まれ変わったボディで、次の曲いこうぜ!」と叫び、「おぎゃーおぎゃー」と叫ぶフレーズが印象的な「赤ちゃん」につないだ。ダークでヘビーな同曲に続けて、ギャンパレはメロディックパンクチューン「BREAKING THE ROAD」を投下し、勇ましいパフォーマンスで観客を扇動。曲中にココ・パーティン・ココが「野音を世界で一番楽しくて幸せな場所にします! 嫌なことは全部忘れて、全力で楽しんでこうぜ!」と魂の叫びを響かせると、大歓声が湧き上がった。2019年発表のメジャーデビュー曲「ブランニューパレード」では当時、WACKの育成グループからギャンパレに昇格したばかりのナルハワールドが担ぎ上げられる振り付けもあり、ナルハの笑顔にファンは歓喜した。

ヤママチミキが「もっともっといけますかー!」と叫ぶと、月ノウサギが「ありきたりな煽りじゃ盛り上がらないよ! 遊び人のみんなまだまだいけますか! 心も体も熱くなれますか! 今日はギャンパレにとって勝負の1日です。遊び人、勝負下着、履いてきたかー! 私は今日、めちゃくちゃ食い込む勝負下着、履いてきましたー!」と発言。キャ・ノンが割り込むようにいかに気合いを入れてきたかを語って応戦し、コントコーナーに突入。ここでは野音公演に向けてココがX(Twitter)の裏アカウントでリアルにステマをしていたことが暴露されたほか、キャン・GP・マイカの“元カレ”なる人物が客席から「綺麗になったね」と書かれたスケッチブックを掲げた。そして会場の全員でマイカを褒め称えるコール&レスポンスが繰り返される流れを経て、「Anything Goes!!!!」が披露された。

ライブ後半 / 寒空に響きわたった「BODY & 13 SOUL」

ライブ後半、「lol」「Traumerei」と現体制の楽曲が披露された。13人は歌と踊りに演劇の要素を織り交ぜたようなシアトリカルなパフォーマンスを展開し、楽曲の世界観を表現。さらに13人が作詞作曲に携わったヒップホップチューン「Gangsta Vibes」では四つ打ちビートに乗せて、メンバーそれぞれが力強いラップを聴かせた。またMCでキャ・ノンは「私はずっと野音に立つことが夢でした。10年前くらいに野音のライブを観て、その日からずっと憧れて、でもずっと立てなくて。こうして今日、夢を叶えることができました。ありがとうございます!」と話し、「1人じゃ叶えられない夢も、横をいるこの12人のメンバー、そして目の前にいてくれる遊び人という最高な仲間がいれば、一緒に夢を叶えていける。それがどんなにうれしいことかを今日、知りました。悔しいこととかもたくさんあったけど、何ひとつ無駄じゃなかった。すべてが宝物です。私は今日、GANG PARADEとして野音に立てたことを誇りに思います。そして何より遊び人のことが大好きです! この先もGANG PARADEと目の前のあなたがいてくれる遊び場が最高だってことを証明していきます」と決意を込めて話し、グループの代表曲「FOUL」へ。ギャンパレと遊び人による「BODY & 13 SOUL」の大合唱がすっかり夜になった日比谷野音にこだまし、感動的な光景が広がった。

感動のラスト / ギャンパレから遊び人へ

そして「涙は風に、思いは歌に」のあと、ユメノユアが「次にやる曲が、今日の最後の曲になります。『INVOKE』という曲を届けたいと思います。この曲はユメノユアと同期のヤママチミキと歌詞を書きました」と話し、涙を浮かべる。ユアは「9年間、GANG PARADEでミキは誰よりも私のそばにいて、いろんなことを経験してきた仲間です。活動していく中で楽しいこともたくさんありました。でも、うまくいかないことのほうが正直多かったと思うんですね。それでもGANG PARADEはどんなときも、過去でも未来でもなくて、“今この瞬間”を大切に生きてきました。だから今日こうして野音に来てくれているあなたがいることが、すべてだと思います」とこれまでを振り返りながら、熱い思いを吐露していく。「1月28日、この場所を、私たちを選んでくれてありがとう。ギャンパレとしてやりたいことがあるのも、見たい景色があるのも、進んでいきたいと強く思うのも、何よりここにいる仲間とGANG PARADEとして生きていきたいと思えるのは、目の前にあなたがいてくれるからです」とファンに向けて笑顔を見せ、「遊び人の“君”がここにいてくれるなら、ギャンパレはどこまでも進んでいけます。だからこれからも私たちのそばにいてください!」と呼びかけた。MCで感動を誘ったあと、ギャンパレは熱いメッセージを込めた楽曲「INVOKE」を届け、盛大な歓声を浴びながらステージをあとにした。

アンコール / THE イナズマ戦隊提供の新曲を披露

アンコールでは、遊び人からの熱い要望に応え「CAN'T STOP」で再び舞台が熱くなった。月ノウサギは観客に向けて感謝の意を表し、「ソールドアウト、本当にありがとうございます! 野音でしか見られない景色、それはみんなの笑顔です。実に5年ぶりにGANG PARADEとしてワンマンステージに立っています。後方の席の遊び人の姿もしっかりと見えていますよ。いつも支えてくれるファン、そしてひさしぶりに私たちのライブに足を運んでくれた皆さん、どの時代にもGANG PARADEと出会ってくれて心から感謝しています。今日ここにいてくれて、本当にありがとう!」と熱く語った。

月ノは続けて、「アンコールに入り、お祭りも終盤に差しかかっていますが、ここで新曲をお届けします。昨夏、私たちはかけがえのない出会いをしました」と、THE イナズマ戦隊との出会いを回想。「その出会いは、ライブを通じて、歌と言葉と音楽で直接人々に愛を伝える大切さを教えてくれました。THE イナズマ戦隊さんが書いてくれたのが、次にやる新曲です。この歌は痛みも喜びもともに味わってきたメンバーへの思いを歌に込めたものです。毎回この曲を聴くたび、歌うたびに、私たちは一人ではないと感じることができます。13人でいるGANG PARADEは、時には衝突もしますが、ともに歩んで戦える仲間がいる。そして、何より目の前に遊び人がいるから、決して一人ではないと感じられるのです。遊び人の皆さんにこの曲を聴いてもらいたい。あなたは一人じゃない、GANG PARADEがいると感じてもらえたらうれしいです。これから全力で愛を込めてこの曲を伝えます。そして、みんなと一緒にこの曲を歌いたい。初めての人も、寒さを感じている人も、それは関係ありません。全員の声を聞かせてください。この曲で、私たちはひとつにつながっていきます」と力強く語り、ファンとの一体感を強調した。

熱いMCに続き、THE イナズマ戦隊が楽曲提供した新曲「ROCKを止めるな!!」へ。13人は「さぁ歌って踊って笑って」というポジティブなメッセージを歌い届け、ギャンパレとしてのプライドを示すような、熱く楽しいステージを展開した。そして最後にキラーチューン「Plastic 2 Mercy」をエネルギッシュに繰り出し、ライブをフィニッシュ。エンディングではユアが「今日は全国各地からここ日比谷野音に集まってくれたんじゃないかなって思うんです。だから今度は私たちが皆さんのもとに会いに行きたいと思います! 6月から全国ツアーを行います!」と新規ツアーの開催を宣言し、「全国を回るんだけど、その日にしかできないライブをお届けしたいと思います。今度はライブハウスでアツアツホカホカの遊び場を作りましょう! また暖かくなったら、皆さまに会えることを楽しみにしています!」と話した。そして「終わりよければすべてよし!」とユイ・ガ・ドクソンの音頭で一本締めをして、真冬の野音ワンマンの幕は降ろされた。

セットリスト

「天晴れ!真冬の大ギャンパレ音楽祭 in 日比谷野音」2024年1月28日 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)

01. WINTER SONG
02. Happy Lucky Kirakira Lucky
03. シグナル
04. 躍動
05. pretty pretty good
06. SUPER PARTY PEOPLE
07. 赤ちゃん
08. BREAKING THE ROAD
09. ブランニューパレード
10. Anything Goes!!!!
11. lol
12. Traumerei
13. Gangsta Vibes
14. FOUL
15. 涙は風に、思いは歌に
16. INVOKE
<アンコール>
17. CAN'T STOP
18. ROCKを止めるな!!
19. Plastic 2 Mercy

※「Traumerei」のaはウムラウト記号付きが正式表記

ライブ情報

「AVANTGARDE PARADE TOUR」

2024年6月1日(土)北海道 札幌PENNY LANE24
2024年6月8日(土)愛知県 THE BOTTOM LINE
2024年6月9日(日)静岡県 SOUND SHOWER ark
2024年6月15日(土)大阪府 BananaHall
2024年6月16日(日)滋賀県 滋賀U★STONE
2024年6月21日(金)宮城県 Rensa
2024年6月23日(日)福岡県 DRUM Be-1
2024年6月30日(日)神奈川県 Yokohama Bay Hall
2024年7月8日(月)東京都 LIQUIDROOM

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