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原因は自分にある。が“あなた”へ贈った壮大な物語 ツアー「架空のアウトライン」ライブレポート

原因は自分にある。(撮影:米山三郎)
約1か月前2024年04月27日 11:06

原因は自分にある。の全国ツアー「LIVE TOUR 2024 “架空のアウトライン“」が、本日4月27日に大阪・フェニーチェ堺でファイナルを迎えた。

「仮定法のあなたへ」を軸に描く物語の世界へ

3月13日に、初のコンセプトEPとなる「仮定法のあなたへ」をリリースしたげんじぶ。この作品を引っ提げて行われたツアー「架空のアウトライン」は、3月23日の宮城・東京エレクトロンホール宮城を皮切りに全国5都市の会場で全7公演が行われた。この記事では、3月31日に行われた埼玉・三郷市文化会館公演の模様をレポートする。

「架空のアウトライン」というツアータイトルについて、メンバーの長野凌大はインタビューで「まだ見ぬあなたに会いに行く、“架空の人のアウトライン像”を探しに行くという思いも込められているんです。『仮定法のあなたへ』は、観測者に向けてはもちろん、そういった“まだ見ぬあなた”に向けてのEPでもあって、僕らは常に、誰でもこの場所に入ってこられるような受け入れ体制を持って歌っています」と語っていた。そんな「架空のアウトライン」は、「もしも◯◯だったら」という“仮定法”をテーマに1曲ずつ異なるストーリーが描かれる「仮定法のあなたへ」の収録曲を軸に据えたツアー。大きな一編の物語の中で、彼らが持つ彩り豊かな楽曲の魅力や表現の多様性を感じられるライブが届けられた。会場に集まった観測者(原因は自分にある。ファンの呼称)たちは、7人が目の前で織り成すさまざまなシーンにそれぞれのイマジネーションをふくらませながら、非日常的なひとときを楽しんだ。

「架空のアウトライン」の幕開けを告げたのは、「仮定法のあなたへ」のリードトラックでもある「マルチバース・アドベンチャー」。絢爛なサウンドに乗ってステージに姿を見せたメンバーは元気な歌声で心踊る“冒険”へと観測者を誘い、続く「原因は君にもある。」でその勢いを加速させる。ライブ終盤に披露されることの多いキラーチューンの突然の投下に客席が沸き立つ中、杢代和人はセリフパートで「明らかに観測者、君たちのせいだ」と告げて歓声をさらう。長野凌大が「どれくらい声を出せるのか聞かせてください!」と求めると、観測者は大きな「ららら……」の歌声をステージ上の7人に届け、会場にはライブ冒頭から大きな一体感が生まれた。

みんなのところに行くよ!

「僕たち全員と目を合わせて。最高の時間を作りましょう!」と吉澤要人が語りかけた「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」では、ステージ奥の大きなビジョン一面に花が咲き誇る映像演出が施され、随所に花のモチーフを取り入れたボヘミアンな衣装をまとった7人の姿を際立たせる。春めくムードの中、小泉光咲の「みんなのところに行くよ!」という声で客席通路へと進んだメンバーが観測者のすぐ近くで歌声を響かせると、続く「GOD 釈迦にHIP-HOP」では観測者がにぎやかなコールでパフォーマンスを大いに盛り上げ、7人の晴れやかな笑顔を誘っていた。

楽しげなムードに包まれたオープニングを経てライブは次のシーンへ。吉澤が手にした手紙が風に飛ばされたその瞬間、「ダイヤモンドリリー」の清らかなピアノの音色が響きわたる。「もしも、“あなた”がこの世にいなくても…」をテーマとしたこの楽曲では舞台上に広がるスモークが幻想的なムードを醸し、7人は一輪の花が置かれたテーブルの横で切なくも美しい歌とダンスを披露した。「キミヲナクシテ」で一筋の光を囲んで踊り、喪失の色を深めた彼ら。続く「貴方に溺れて、僕は潤んで。」では、感情を思い切りマイクに乗せた杢代や長野の歌声がオーディエンスの心を揺さぶった。

「美しい人」「推論的に宇宙人」…新曲を鮮やかな世界観で

「ダイヤモンドリリー」からの3曲の流れで観る者の胸に迫るような“あなた”への思いを浮き上がらせた7人の姿は「美しい人」で一変。ステージ奥にずらりと並べられたソファに腰掛けた彼らはクールな振る舞いでジャジーなサウンドを乗りこなし、サビ前のキメパートでは、7人が流れるように足組みのポーズを取るカノンで観測者を沸かせた。「In the Nude」ではステージをダンスフロアに変貌させ、椅子に腰掛けたりテーブルにもたれたりしながらリズムに乗ったメンバー。さながら映画のワンシーンのような光景を作り上げると、今度は大倉空人のもとに“キャトミン”からメールが届く。

キャトミンとは「仮定法のあなたへ」の収録曲「推論的に宇宙人」に紐付いた宇宙人のキャラクター。“彼女”とのデートの約束をしたメンバーは、「推論的に宇宙人」の不可思議でキュートな世界観へと観測者を誘い、客席からのコールを交えたにぎやかなパフォーマンスを見せる。キャトミンが“推しキャラ”である大倉が、サビ終わりに飛ばした投げキスで熱狂を加速させるひと幕も。続くテクノポップチューン「チョコループ」でも大倉は「みんな一緒に踊ってね!」と観客に向けて語りかけ、この声に応えた観測者はリズミカルなペンライトの動きで楽曲を彩る。落ちメロを歌う小泉にどんどん近付いていく杢代と長野、最後に鮮やかなウィンクを決めた武藤潤。メンバーそれぞれの自由で楽しいアドリブも、場内のハッピーなムードを加速させていた。

金髪に染めた雅哉、3歳になったルーチェ

11曲を一気に駆け抜けたげんじぶメンバーはここでMCの時間を取り、長野は今回のツアーについて「コンセプチュアルなストーリー仕立てになっています。1つの物語を見ているような感覚で楽しんでもらえたら」と観測者に伝えた。パフォーマンス中とはがらりと異なるリラックスムードで会話を楽しむ彼ら。桜木雅哉は「金髪に染めた雅哉です!」とイメージチェンジを報告してファンからの絶賛の声を集める。また、吉澤が「今日はルーチェの誕生日なんです。3歳になりました!」と、この日が愛犬の誕生日であることを伝えると観測者とメンバーから温かな祝福が寄せられ、吉澤は満面の笑みで「ルーチェ、よかったな!」とルーチェに呼びかけていた。

「そろそろ僕たちのパフォーマンスが観たくなってきた頃じゃないですか?」という桜木の無邪気な呼びかけから、げんじぶはミディアムバラードの「545」でパフォーマンスを再開。モーツァルトの代表的練習曲「ピアノソナタK.545」から着想を得たこの曲で小泉は柔らかい歌声を朗らかに響かせ、聴衆のハンドウェーブを誘う。ピアノの音色が流れるようにつないだ「ラベンダー」は原曲とは異なるアレンジが施され、メンバーはシンプルなピアノの伴奏に乗せ、1つひとつのフレーズを大切に歌いつないでいく。曲の後半、ステージに残ったのは小泉、長野、武藤の3人。彼らの確かなチームワークを感じる豊かな歌声の重なりは、じっくりと耳を傾ける観測者の体を心地よく揺らした。

誰も知らない歌を歌おう

メンバーがステージから姿を消すと、ビジョンには古い本がゆっくりと開く様子が映し出された。これまでとは180°雰囲気を変えたモノトーンの衣装に着替えステージに戻ったメンバーは、ダンストラックでパフォーマンスを再開。ステージのあちこちでダイナミックな躍動を見せ、観測者を釘付けにする。緊迫のムードが最高潮まで高まったところでドロップされたのは「仮定法のあなたへ」収録のアッパーチューン「ケイカクドヲリ」。7人の足元からは風が勢いよく吹き上がり、メンバーは衣装をたなびかせながらパワフルなラップを観測者に叩き付けた。曲の佳境、7人の中心に立った小泉が聴かせたフルパワーのロングトーンが場内の熱をグッと引き上げると、その勢いのまま「Museum:0」へ。轟音のバンドサウンドが響き渡る中、7人は激しさと美しさを両立させたフォーメーションダンスを見せる。風が吹き荒れる中で7人がこの曲を駆け抜けると、ステージ上部からは無数の額縁や歯車が7人のもとへ降り注いだ。

「仮定法のあなたへ」の最後に収録されているのは、「もしも、1000年後の世界で“あなた”の歌が見つかったら…」というテーマのもと作られた「『誰も知らない歌』」。メンバーは歌詞を順に読み上げ、そして「誰も知らない歌を歌おう」と声を上げてこの曲を歌い出した。曲の途中、ステージ上に吊るされていた本を手に取ったメンバーがそれを開くとページが光り、7人が立つステージはまばゆい光に包まれる。最後のサビの歌唱を担う武藤は力強く拳を掲げて曲を歌い上げ、そのたくましく晴れやかなボーカルで、“時間も時空も超えていく”歌の力を聴衆に示していた。

「俺たちはそんな存在でいたい。グッドラック!」

7人が描く壮大な物語はクライマックスを迎えたかのように思えたが、「もしも、まだ会場のみんなと、まだまだもっと盛り上がってもいいですか?」というメッセージとともにメンバーは再度観測者のもとへ。杢代が「もっともっと会場の皆さんと盛り上がっていきたいです!」と声を上げると、彼らは「夢に唄えば」を皮切りにメドレー形式で次々に楽曲を届けていった。要人のリードで会場を3つに分けてのコール合戦が繰り広げられた「嗜好に関する世論調査」、「炭酸水!」という特殊な掛け声が7人のパフォーマンスを盛り上げる「ギミギミラブ」などが客席降りを交えながら披露されていく中、武藤からは「明日から新学期。新しい環境になって、大変なことやつらいこともあると思う。そんなとき、たまにでもいいからげんじぶに会いに来てくれ。俺たちはそんな存在でいたい。グッドラック!」という観測者への熱いエールも。「THE EMPATHY」では吉澤の「皆さんの声を聞かせてください!」という呼びかけに会場中が大きなシンガロングで応え、大きな一体感を感じた長野は「ありがとう」と笑みを浮かべる。デビュー曲「原因は自分にある。」で7人が見せた気迫みなぎるパフォーマンスに、会場中がメンバーと同じ振りを踊ってひとつになったのち、彼らは「灼けゆく青」でライブを締めくくる。“失われた青春”をテーマに作られたこの曲のシリアスなポエトリーリーディングを、豊かな感情表現でつないでいく7人。舞台上に充満した真っ白なスモークが晴れると彼らの姿はそこにはない。観る者の心に深い余韻を刻んだまま、「架空のアウトライン」の物語の幕は下ろされた。

セットリスト

原因は自分にある。 LIVE TOUR 2024「架空のアウトライン」2024年3月31日(日)三郷市文化会館

01. マルチバース・アドベンチャー
02. 原因は君にもある。
03. シェイクスピアに学ぶ恋愛定理
04. GOD 釈迦にHIP-HOP
05. ダイヤモンドリリー
06. キミヲナクシテ
07. 貴方に溺れて、僕は潤んで。
08. 美しい人
09. In the Nude
10. 推論的に宇宙人
11. チョコループ
12. 545
13. ラベンダー(Piano ver.)
14. DANCE TRACK
15. ケイカクドヲリ
16. Museum:0
17. 『誰も知らない歌』
18. 夢に唄えば
19. 嗜好に関する世論調査
20. ギミギミラブ
21. ネバーエンドロール
22. 桜Ground
23. THE EMPATHY
24. 原因は自分にある。
25. 灼けゆく青
※18~24はメドレー

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