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GLAY伝説の20万人ライブを“リバイバル”!初日はTERUの誕生日を祝福、2日目はJAYが駆けつける

「GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025」の様子。(撮影:田辺佳子)
約1か月前2024年06月09日 13:07

GLAYのデビュー30周年キックオフ公演「GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025」が、6月8日と9日に埼玉・ベルーナドームで行われた。

100公演からファン投票、1位に選ばれた伝説のライブ

1994年5月25日にメジャーデビュー30周年を迎えたGLAY。アニバーサリーイヤーの今年は過去4回にわたって行われたGLAY独自のフェス「GLAY EXPO」の名を冠し、“今のGLAY”にスポットを当てた活動を繰り広げている。そのキックオフを飾った今回の公演は、デビュー以降に行われたライブ100公演を対象にリクエストを募り、最も得票数が多かった公演のセットリストをリバイバルするというコンセプト。数々の名演の中から、1999年7月31日に千葉・幕張メッセ駐車場で開催され、約20万人を動員したライブ「MAKUHARI MESSE 10TH ANNIVERSARY GLAY EXPO '99 SURVIVAL」が1位を獲得した。

GLAYの4人はバンドの歴史だけでなく、日本の音楽史に残った伝説のライブを圧倒的なクオリティで再現しつつ、当時を知るファンにとってはたまらない演出も多数盛り込み、2日間で計6万人の観客を熱狂させた。この記事ではTERU(Vo)の53歳の誕生日当日となった8日公演の模様を中心にレポートする。

1999年をオマージュした4人の衣装

大自然と太陽系の雄大な光景を捉えたオープニング映像の中では、尾田栄一郎が描いた30周年ビジュアルのシルエットを象った像も登場し、ファンの期待を煽った。そしてアリーナ中央の円形センターステージを覆うバルーンが割れ、TERU、TAKURO(G)、HISASHI(G)、JIRO(B)が登場。赤いスーツに身を包んだTERUをはじめ、4人の衣装や髪型には1999年のライブ時のカラーリングやモチーフを取り入れられている。特に黒いチャイナ服にブーツで生脚をチラ見せしたHISASHIの出で立ちには、客席からひときわ大きなどよめきが起こった。

4人はサポートメンバーのTOSHI(Dr)、村山☆潤(Key)とともにオープニングナンバーの「HAPPY SWING」を場内を見渡しながら心地よさそうに奏で、TERUは「皆さんベルーナドームへようこそ。そしてデビュー30周年、そしてTERUの誕生日!(笑)」と自ら宣言し、オーディエンスの笑いを誘う。「僕へのプレゼントはその笑顔と声で十分です。俺はもう感動してるぜ!」と叫び、「口唇」へとつなげる。客席からは一斉に腕が上がり、25年前を思い起こさせるような光景が広がった。

マイクに向かったJIROが1999年当時を振り返り「あんたたちと俺があのときから何も変わってないのは、めちゃくちゃニヤニヤしてること!」とうれしそうに語ったあとは「SHUTTER SPEEDSのテーマ」へ。続く「More than Love」までの5曲を1999年と同じくセンターステージで披露した4人は、観客とアイコンタクトを取りながらメインステージへと移動した。TERUは当時足を運んだファン、そして参加できず今回初めて「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」の世界に触れるファンに「今日は1999年のあのセットリストでやるけど、今表現できること、届けたいことはまるで違うので、それを受け取ってほしいなと思います」とこのライブに込めた願いを語った。

「もしいてくれたら一緒に」hideへの思いを届ける

続いて披露されたのはライブのタイトルともなった「サバイバル」。ドーム全体をドローンから捉えた映像は、当時のテレビで幾度となく放送され日本中が目撃した20万人ライブの模様を彷彿とさせる。イントロで華々しくテープキャノンが放たれた「生きてく強さ」に続いては「Yes, Summerdays」へ。4人は哀切さと深みを増したアンサンブルを届け、夏の始まりにふさわしい空気をドーム内に充満させた。TAKUROは「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」で披露された曲がデビューから5年までという短い期間に発表されていたことを振り返りつつ「あれからずいぶんとたくさんの曲を作ってきましたが、あの頃の思いや情熱を思い出すことができました」と感慨深そうに口にした。

「summer FM」のさわやかなサウンド、「INNOCENCE」や「Freeze My Love」の重厚な音像を届けたのち、TERUは「僕たちの思いや皆さんへの愛情を、この曲に託して届けたいと思います」という言葉とともに「HOWEVER」を歌う。TERUはリリースから27年の日々に対する思いを込めた力強い歌声を、歌詞の通りに柔らかな風が吹くドーム中に響かせた。インディーズ時代の楽曲「LADY CLOSE」では、活動初期のライブ映像がLEDスクリーンに映し出されファンを沸かせる。徐々に日が傾いていく中で鮮烈に鳴らされたのは「TWO BELL SILENCE」のイントロ。炎が吹き上がり、オーディエンスの腕に装着されたLEDライトも激しく明滅し、夕暮れのアンニュイな空気を打ち砕いていった。

「30周年という今日の日、もしこの人がいてくれたら一緒に歌ってくれたんじゃないかな?」とTERUが空を仰いだあとは、彼らが敬愛するhideの楽曲「MISERY」のカバーへ。hide本人のライブ映像も交えてのパフォーマンスの最中、メンバーたちは幾度となく天を仰ぎ指をさしてそれぞれの思いを表現した。「誘惑」「COME ON!!」でライブ本編はいよいよラストスパートへ。最後の楽曲「ACID HEAD」ではTAKUROがアリーナへ降り立ち、観客に最接近しながらギターを鳴らす。TERUは各メンバーの名前を挙げたあと、自ら「ボーカル、バースデーボーイ、TERU!」と紹介。さらに「1999年のDVDを観てる人は次がわかるかもしれませんが……(笑)。ここでおしまいなんです。最高でした、また会いましょう!」とわざとらしく取り繕い、ステージを降りた。

TERU、バースデーソングは自ら歌唱

アンコールを待つ会場のスクリーンには「ここから撮影OK」というTAKUROからのメッセージが映し出され、会場には衝撃が走った。オーディエンスが急いでそれぞれのスマートフォンを取り出す中、スクリーンにはTERUの誕生日を祝うメッセージ映像が流れる。ステージに現れたTAKUROは「本人が何度も言っているように(笑)、今日は最高のボーカリストTERUの誕生日です。30年変わらず楽しくやれているのはTERUの温かさ、おおらかさによるものだと思います」と盟友への思いを述べ、「もちろん歌います、本人が!」とTERUへとバトンをつないだ。TERUは村山の伴奏に合わせて「ハッピーバースデー、俺~」と歌い上げ、ファンやメンバーを和ませる。ステージに運び込まれたケーキのろうそくを吹き消したTERUは「すごいサプライズだったんで驚きました」と棒読みでコメント。TAKUROは「ドームクラスだと隠し切れないんだもん……」と舞台裏でのバレ具合を明かして苦笑いを浮かべた。

TERUは16歳でGLAYを結成してからの36年間を振り返り「メンバーの皆さんにはたびたび助けてもらったり、ちょっとつまづいたときには背中を押してくれたり、家族のような存在です。HISASHIくん、JIROくん、TAKUROくん、本当にありがとうございます」と語りかける。さらにGLAYを30年にわたりサポートしてきたTOSHIにも感謝を述べたTERU。前日6月7日に誕生日を迎えた彼をTAKUROが「60歳になりました!」と紹介すると、TERUは「すごいね、30年前は30歳だったんだよ?」と感嘆。TAKUROから「当たり前だ!(笑)」とツッコまれていた。

やっぱGLAYって「パンクじゃない!」

「感謝の気持ちを込めて、新曲をお届けしたいと思います」というTERUの言葉からメンバーは、5月29日にリリースされたばかりの新曲「シェア」を披露。流麗なメロディラインと温かくも力強さを感じさせるアンサンブルに、オーディエンスはスマートフォンを掲げながらじっくりと聴き入っていた。演奏を終えた4人はフロートに乗り込み移動。HISASHIは観客に「みんな、集まってくれてありがとう」と丁寧に語りかけ、TERUやTAKURO、JIROもファンとコミュニケーションを取りながらアリーナ後方のサブステージへと向かった。

ここで披露された「I'm yours」は、1999年のライブと同じ骨太なアレンジバージョン。TERUは観客との距離の近さを楽しむように積極的なコール&レスポンスを繰り広げた。さらにTERUがアコースティックギター、TAKUROがキーボードを奏でて「BE WITH YOU」「I'm in Love」を披露。TERUは30年間の日々を振り返りつつ「1人も欠けることなくこんな広い会場でやれていることは奇跡だと思います。毎日音楽のことを、みんなのことを考えて、10年後や20年後を目標にがんばっていきます」とさらなる未来に目を向けた。

メインステージに戻り、最後は「彼女の"Modern…"」「BURST」など、アグレッシブなロックチューンを連投した4人。「BURST」は1999年と同じく、途中にメジャーデビュー曲の「RAIN」を挟んだメドレーで披露された。曲が一旦ブレイクし、LEDスクリーンには1999年のライブでTERUが曲中に「やっぱGLAYってパンクじゃん?」と言い放つ映像が映し出される。25年前の自らの発言を、TERUは「パンクじゃない!」とバッサリ斬って観客の笑いを誘った。

2日目はJAY(ENHYPEN)とサプライズコラボ

2日目、9日のアンコールでは国境を越えたサプライズがファンを待ち受けていた。LEDスクリーンには最新シングルの収録曲「whodunit-GLAY × JAY(ENHYPEN)-」のミュージックビデオが流れ始め、客席にざわめきが走る。ここでTERUに呼び込まれて登場したのは,、この曲にボーカルとして参加したJAY(ENHYPEN)本人。大歓声が轟く中で「whodunit」が始まり、TERUとJAYは向かい合って息の合ったパフォーマンスを展開。大サビではTERUとJAYがセンターステージに移動し、向かい合って力強いボーカルを響かせ合った。

TERUから「一緒にコラボしてくれてありがとう!」と感謝されたJAYは「とても光栄です!」と笑顔を見せる。さらに2組はTikTokでもコラボ動画が公開されて話題を呼んだ「誘惑」も披露した。センターステージにはTAKURO、HISASHI、JIROも合流。アウトロではJAYもギターを奏で、ドーム内にさらなる熱狂をもたらす。JAYは「僕のチームでもこの経験を生かしてがんばりたいと思います!」と充実した表情で語り、ステージを去っていった。

アンコールの終了後には、今回のライブの模様を収録したBlu-ray / DVDや約3年ぶりのオリジナルアルバム「Back To The Pops」のリリース、そして新作を携えてのアリーナツアーの開催を発表。GLAYからの新たなプレゼントに、観客からは大きな喜びの声が上がった。

セットリスト

「GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025」2024年6月8日・9日 ベルーナドーム

初日

01. HAPPY SWING
02. 口唇
03. グロリアス
04. SHUTTER SPEEDSのテーマ
05. More than Love
06. サバイバル
07. 生きてく強さ
08. Yes, Summerdays
09. summer FM
10. INNOCENCE
11. Freeze My Love
12. HOWEVER
13. ここではない、どこかへ
14. LADY CLOSE
15. TWO BELL SILENCE
16. MISERY
17. 誘惑
18. COME ON!!
19. ACID HEAD
<アンコール>
20. シェア
21. I'm yours
22. BE WITH YOU
23. I'm in Love
24. 彼女の''Modern…''
25. ビリビリクラッシュメン
26. BURST

2日目

01. HAPPY SWING
02. 口唇
03. グロリアス
04. SHUTTER SPEEDSのテーマ
05. More than Love
06. サバイバル
07. 生きてく強さ
08. Yes, Summerdays
09. summer FM
10. INNOCENCE
11. Freeze My Love
12. HOWEVER
13. ここではない、どこかへ
14. LADY CLOSE
15. TWO BELL SILENCE
16. MISERY
17. COME ON!!
18. ACID HEAD
<アンコール>
19. whodunit -GLAY×JAY(ENHYPEN)-
20. 誘惑
21. I'm yours
22. BE WITH YOU
23. I'm in Love
24. 彼女の"Modern…"
25. ビリビリクラッシュメン
26. BURST

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