Number_iが6月18~20日に東京・有明アリーナで初の単独公演「No.O -ring-」を開催した。この記事では3日目、昼公演の模様をレポートする。
ライブは和風のSEでスタート。ステージ上には存在感のある大きな松の木が鎮座しており、客席には桜の花びらが降り注ぐ。体の芯まで響くような低音が会場全体を支配する中、平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太の3人はリング状の舞台装置から登場し、舞台装置がゆらゆらと揺れ、火花が散る中でステージに降りるというダイナミックな演出とともに「OK Complex」を披露した。3人それぞれがiLYs(Number_iのファンの呼称)への思いとこの公演への意気込みをラップに乗せて伝えると、「FUJI」のパフォーマンスに突入。ステージ上を縦横無尽に動き回りながら、岸の高速ラップ、平野のリズム感たっぷりのフロウ、神宮寺の低音の効いたボーカルを会場いっぱいに届けた。
序盤からワイルドかつクールなパフォーマンスでiLYsを圧倒したNumber_iだったが、MCでは一転して和気あいあいとしたムードに。平野は上階のオーディエンスに向け「ちゃんと見えているからね」と語りかけ、岸は序盤の撮影可能パートが終了したことを受けて「僕たちだけを見てくださいね」と甘く呼びかける。神宮寺は客席を眺めながら「こんなにたくさんの人が来てくださって、改めてたくさんの人に応援していただいていると再認識できます」とiLYsへ感謝の気持ちを伝えた。ライブはさわかなボーカルが印象的な「No-Yes」で再開。3人はムービングステージで移動しながら客席に笑顔で手を振り、オーディエンスとのコミュニケーションを楽しんでいた。紙吹雪が舞う中で披露された「花びらが舞う日に」では、平野と神宮寺が向かい合って歌う場面も見られた。
「Banana (Take It Lazy)」のパフォーマンスを経て、ライブはソロダンスのコーナーへ。まず最初に登場した神宮寺は、ダンサーとともにダイナミックなダンスを披露する。電飾の付いた布を大きく使い、立体的なステージを繰り広げた。続く岸は6名のダンサーとともに映像と連動したパフォーマンスを披露。格闘技や武道を思わせる力強いダンスを踊ってみせた。1人きりでステージに現れた平野は、妖しげに色を変える煙に包まれながら、ビートに体の動きを合わせる緩急のあるパフォーマンスを展開。やがてダンサーとともにメンバー全員がそろうと、平野が振り付けを担当したダンスパートへ。ステージセットを使って素早く人数を入れ替えたり、全員でのフォーメーションダンスを披露したりと、ギミックの効いたステージングでオーディエンスを楽しませた。
Number_iはその後「BON」を披露し、和風なリリックと振付を炎の演出とともに力強く届けると、「Blow Your Cover」「Rain or Shine」とジャジーな楽曲を続ける。そして前半にも披露した「GOAT」を再びパフォーマンスし、会場のテンションを最高潮に導いた。アンコールに応え再登場したNumber_iは客席へと手を振りながら「Midnight City」を披露したのち、しっとりと歌う「夢の続き」でエンディングへ。3人はここまでライブを見守ってきたiLYsへ感謝を伝え、大盛況の中でライブを締めくくった。
なおNumber_iは9月23日に初のフルアルバム「No.I」(ナンバーワン)をリリース。10月からは宮城、福井、兵庫、福岡、北海道、愛知、埼玉の7カ所を巡る全国ツアー「Number_i LIVE TOUR 2024」を開催する。
セットリスト
Number_i「No.O -ring-」2024年6月20日 昼公演 有明アリーナ
01. OK Complex
02. FUJI
03. GOAT
04. No-Yes
05. 花びらが舞う日に
06. Is it me?
07. i
08. Banana(Take It Lazy)
09. BON
10. Blow Your Cover
11. Rain or Shine
12. SQUARE_ONE
13. GOAT
<アンコール>
14. Midnight City
15. 夢の続き