RIZEが7月5日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で全国ツアー「RIZE TOUR 2024 "SOLU"」のファイナルを開催した。
RIZEはちょうど1カ月前の6月5日、神奈川・KT Zepp Yokohamaにて超満員でツアー初日を迎えた。2017年開催の「RIZE TOUR 2017 "RIZE IS BACK"」以来約7年ぶりとなったこのツアーは、その熱狂ぶりがYouTubeに公開されたライブ映像からもわかるように、すべてのファンが心待ちにしていたものだ。そしてセミファイナルにあたる福岡公演のリハーサル中、JESSE(Vo, G)は「リハが終わったら本番が始まって、本番が終わったらもうあと1本じゃん。さびしいなあ」とつぶやいた。心待ちにしていたファンがいるように、メンバーもこのツアーを心から楽しみながら駆け抜けていたことがうかがえる。そんな中、ツアーファイナルの幕がいよいよ上がった。
Zepp Haneda公演のオープニングナンバーは「HAVOC」。JESSEは開口一番で激しくシャウトし、KenKenは帽子を天高く放り投げる。「始めようか! 羽田!」というJESSEの言葉からダイバーが次々とステージめがけて飛んでいった。なお開演前には各公演が異様なまでに盛り上がったことに触れつつ、「怪我をしないように、怪我をさせないように配慮の気持ちを持ったうえでライブを楽しんでほしい」というアナウンスが。その呼びかけに対し、RIZEのファンであるRIZERたちは拍手を送っていた。
ライブ冒頭からすさまじい熱量をメンバーにぶつけるオーディエンスに向けて、JESSEは「RIZERのハンパじゃない熱量を見せようか!」と呼びかけ、場内はヒートアップする一方。「Light Your Fire」から「神」になだれ込み、ダンサブルなビートがフロアを揺らす。さらに「ハエ」「Get the Mic」「GOTANDA」で怒涛のパフォーマンスが続き、ライブはモッシュ&ダイブ大続出の激しい展開を見せた。
ライブ後半、2000年発表の代表曲「Why I'm Me」で生まれた爆発的な盛り上がりを煽るように、「さあ羽田、見せてもらおうか!」とJESSEがニヤリ。ひたすら激しいライブが続き、「RESPECT」のあと、JESSEが思わず「ちょっと待って、気持ちよくね?」と言い、「28年もやってるとこんなにも熱いサポーターが応援してくれる」「この28年、いろんなことがあったよ」とこれまでの出来事や思いを振り返った。ラストナンバー「カミナリ」では、サーフする大量のオーディエンスの波がステージの上にまで到着。JESSEが数人を引き上げ、後半パートを歌わせる。ステージとフロアの垣根を超えたライブ空間が、ここに生まれた。
アンコールでは、JESSEが「本当に楽しいツアーだった」と述べ、「これといって発表はないんですけど、1年に1回はツアー回ろうと思います。まだまだやってねえ曲がいっぱいあるからよ!」「1年に1回、“旧車會”をやるからよ、お前らRIZE、俺らのコールを聞きに来てくれよな!」と話してファンを歓喜させた。「Good Day」が演奏されたあと、JESSEは今年1月に発生した能登半島地震の被災地でいまだ復興ができていない地域があることに触れる。そして「ボランティアが足りないらしい。行けるやつが行けばいいと思うけどよ、RIZE! 男、女の見せどころ、頼むぞ!」と呼びかけ、思いを込めて「heiwa」を観客に届けた。
ツアーファイナルということで鳴り止まない歓声に応える形でダブルアンコールに突入。RIZEは10数年以上ライブで演奏していないレア曲「NAME」をラストに届け、ライブを締めくくった。カーテンコールではボブ・マーリーの「All in One」が流れ、ピースフルなムードの中、汗だくの観客がメンバーに声をかける。JESSEは最後に「まだまだ続けるんで! これが、ジャパニーズロックバンドでした!」と話し、ステージをあとにした。
セットリスト
「RIZE TOUR 2024 "SOLU"」2024年7月5日 Zepp Haneda(TOKYO)
01. HAVOC
02. 砂浜
03. ONE SHOT
04. NOTORIOUS
05. Light Your Fire
06. 神
07. ハエ
08. Get the Mic
09. GOTANDA
10. ZERO
11. PARADOX体操
12. Why I'm Me
13. PARTY HOUSE
14. ALL DOGS
15. RESPECT
16. In or Out
17. 日本刀
18. Far Eastern Tribe
19. GUN SHOT
20. カミナリ
<アンコール>
21. Good Day
22. heiwa
23. TKC
<ダブルアンコール>
24. NAME