蓮沼執太がパーソナリティを務めるラジオ特番「オトたのしい~蓮沼執太のサウンドコラージュ~」が、7月15日から19日までNHK FMにて5夜連続放送される。
「オトたのしい」は、音楽ではなく“音”に注目する特番。日常的にフィールドレコーディングを行う蓮沼が、多彩なゲストとともに音に紐づいた記憶や今聴きたい自身の“推し音”について語り合いながら、音が持つ不思議な力を探っていく。
第1、2夜のゲストは蓮沼と旧友のファーストサマーウイカ。現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」で清少納言を演じる彼女は番組の音響デザイナーが再現した平安京の鐘の音や鹿の声に聴き入り、清少納言が暮らしていた当時の“音”に思いを馳せる。また中学時代に必死に練習したというタンバリンやトライアングルを生演奏するほか、子供の頃に聞いて耳に残っていたという廃品回収車のアナウンスを実演する。
第3、4夜のゲストは美術家の横尾忠則。難聴を患っている横尾が雑音のように聞こえてしまう音を記憶で補い“第3のオト”として捉えているという現状や、会話が減ったことで生じた作風の変化、五感が衰えたことで研ぎ澄まされた感性と表現について明かす。
第5夜のゲストはサウンドスケープ研究家の鳥越けい子。江戸時代に上野の道灌山で行われたという「虫聴き」を例に、日本人が大切にしてきた音に対する感受性と、その変遷を蓮沼と語りあう。そしてシリーズの最後には蓮沼が、ゲストから寄せられたさまざまな音を紡いだサウンドコーラジュを披露する。
蓮沼執太 コメント
スマホからすぐに音楽を聴くことが出来る時代。このラジオ番組は「音楽番組」ではなく、音を聴く「音番組」です。情報量の多い音楽から解き放されて、世界に共鳴する「音の響き」をたのしんでいきます。ゲストの懐かしい音、そして今聴きたい新しい音まで。オトのたのしさを再発見する番組。それが「オトたのしい」です。
ファーストサマーウイカ コメント
「音」って、「匂い」と同じぐらい記憶と結びついている気がします。私の場合、「音」を聞くと、その時の風景を鮮明に思い出します。おばあちゃんの家とか、住んでた団地とか…。時代が変わって、環境も変わって、いま聞けな
くなってしまった音もたくさんあると思います。そんな、滅びてもう聞けない音に、“ものの哀れ”をすごく感じます…。なーんて、ちょっと清少納言さまの影響を受けすぎかしら! 昔からの友人 蓮沼執太さんと久しぶりにガッツリお話した「音」の特番、是非聞いてください! 中学時代、必死に練習したタンバリンやトライアングルの生演奏もお届けします!
NHK FM「オトたのしい~蓮沼執太のサウンドコラージュ~」
2024年7月15日(月・祝)21:30~21:45
2024年7月16日(火)21:30~21:45
ゲスト:ファーストサマーウイカ
2024年7月17日(水)21:30~21:45
2024年7月18日(木)21:30~21:45
ゲスト:横尾忠則
2024年7月19日(金)21:30~21:45
ゲスト:鳥越けい子