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藤井隆主宰レーベル10周年記念ライブに所属アーティスト集結、KOJI 1200が新曲初披露

「SLENDERIE RECORD 10th ANNIVERSARY MUSIC AWARD 2024」記念写真(撮影:中野修也)
約1年前2024年08月02日 10:05

藤井隆が主宰する音楽レーベル・SLENDERIE RECORDの10周年を記念したライブイベント「SLENDERIE RECORD 10th ANNIVERSARY MUSIC AWARD 2024」が、7月27日に東京・ヒューリックホール東京で開催された。

SLENDERIE RECORDは藤井が2014年9月に立ち上げたレーベルで、主宰の藤井のほかレイザーラモンRG、椿鬼奴、川島明(麒麟)、後藤輝基(フットボールアワー)、早見優といった多彩な顔ぶれの作品をリリースしてきた。その10周年を祝うお祭り的なイベントには藤井をはじめとする所属アーティストたちが続々と登場し、歴代のリリース曲や思い出のカバー曲、さらには初披露の新曲などをパフォーマンスした。

Like a record round! round! round!

定刻になるとDJ Michelle SorryのDJからバトンタッチする形でステージにRGと鬼奴が登場。藤井と3人で結成したユニット・Like a record round! round! round!がライブのトップバッターを飾るはずが、肝心の藤井が不在だと焦り出す。「いつもギリギリまで物販にいる“物販パパ”」「もうライブが始まっちゃう」とリズムに乗せて藤井を呼ぶと、客席後方から現れた藤井が颯爽とステージへと駆け上がり、3人で2014年11月に発表した初オリジナル曲「kappo!」と、ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)が作詞、作曲、編曲したダンサブルな新曲「本g心g」を息の合った様子でパフォーマンス。クラブさながらのきらびやかなライティングの中でオーディエンスを躍らせた。

レイザーラモンRG

続けてRGが自身の1stシングルから「いただきます」と「DO THE パンダッ!」を披露。トラップのビートに演歌の要素を盛り込んだ“演歌 TRAP”という新ジャンルの楽曲で観客の「いただきますポーズ」やハンドクラップを煽り、一体感を高める。そしてRGはあるあるネタにちなんで自身を“アルロス・トシキ”と名乗り、2020年にリリースした斉藤伸也(ONIGAWARA)アレンジによるカルロス・トシキ&オメガトライブのカバー「アクアマリンのままでいて」をノリノリで熱唱。「ズボン白がち」とオメガトライブあるあるを盛り込みながらバンドメンバーの中で一番オメガトライブっぽい人物を発表するなど会場を大いに盛り上げ、「君は1000%」を口ずさみながらステージをあとにした。

後藤輝基&YOKO

前日にも同会場で自身のツアー最終公演を行っていた後藤は「てるきん(SLENDERIE RECORDのYouTube公式チャンネル内「dental ch」で誕生した後藤の愛称)が来たぞー!」とフルスロットルのテンションでステージに登場。1曲目の「スローなDanceは踊れない」では前列のカメラに顔を近づけて歌う姿に客席から黄色い歓声が上がる場面もあり、これはまさに彼のカバーアルバムをプロデュースした藤井の「後藤くんの色気をもっと伝えたい」という思惑通り。「逃げたりしない」ではテンションが上がった後藤が客席に降りて通路を練り歩きながら熱唱した。「自由になって」ではレコーディングにも参加した後藤の実姉であるYOKOがサプライズで登場。慣れないステージでもプロ顔負けの見事な歌唱力を遺憾なく発揮し、後藤と美しいハーモニーを響かせて観客を圧倒した。

早見優

YOKOによる紹介で呼び込まれた次の出演者は早見。2016年8月にリリースされた藤井プロデュースによる楽曲「溶けるようにkiss me」や「誘惑光線・クラッ!」のDÉ DÉ MOUSEリミックスバージョン、ジョルジオ・モロダー「Right here, Right Now」カバーをアイドル時代を彷彿とさせるキュートな振付とともに歌い上げる。その姿に鬼奴が「How cute!」と興奮気味に感想を述べると、お返しに早見も「Your so cute too!」「She so adorable!」と賛辞を贈る。しかしネイティブな発音の「adorable(愛らしい)」を「ドロボー(泥棒)」と聞き違えた鬼奴が「Not 泥棒!」とうろたえるひと幕もあった。

川島明

川島は2020年11月に行われたサンリオピューロランドでのライブ以来、約3年半ぶりにサックスを演奏。神田沙也加が作詞、堂島孝平が作曲したオリジナル曲「where are you」とフジファブリック「若者のすべて」のPARKGOLFアレンジを少年的な実直さのある歌声で客席に届けた。さらに藤井のリクエストで、1981~82年にテレビ朝日系で放送された戦隊シリーズ「太陽戦隊サンバルカン」の主題歌も歌唱。歌詞に登場する「イーグル」「シャーク」「パンサー」に続けてなぜか「てるきん」が追加され、藤井、RG、鬼奴、後藤が連なってステージを駆け巡るという演出に会場は熱気と一体感に包まれた。

椿鬼奴

鬼奴は藤井発案の架空のアニメ「超空のギンガイアン」の第1期オープニングテーマとして制作された、堂島作詞作曲のロックナンバー「運命のリビルド」と、林原めぐみ作詞、堂島作曲による第2期オープニングテーマ「Brace yourself」を持ち前のハスキーボイスで熱唱。そして藤井と堂島が作曲したデュエットソング「偽りの新銀河」を、藤井と鬼奴が2人でミラーボールに照らされながらしっとりと歌い上げた。

藤井隆&tofubeats

鬼奴がステージを降りると、藤井はソロで堂島提供の「DARK NIGHT」と、堀込泰行提供の「ヘッドフォン・ガール -翼が無くても-」を披露。さらに藤井はSLENDERIE RECORD設立前からコラボしていた大事な仲間だというtofubeatsを呼び込み、2014年のヒット曲「ディスコの神様 feat. 藤井隆」を高揚感たっぷりにパフォーマンスしてフロアを揺らした。

tofubeats & Like a record round! round! round!

ここで再びLike a record round! round! round!が登場。3人が大好きだという楽曲で、SLENDERIE RECORD発足のきっかけにもなった、レーベル第1弾作品のKOJI 1200「ナウ・ロマンティック」カバーを全力で歌唱。藤井は「私たちが音楽活動できているのはKOJI 1200のおかげです!」と募る感謝とリスペクトの思いを語った。

KOJI 1200

藤井に呼び込まれる形でKOJI 1200こと今田耕司が、万雷の拍手の中登場。「ナウ ロマンティック」の作者でもあるTOWA TEIが作曲、音葉(鈴木京香)が作詞を手がけた未発表の新曲「Shining Star」を初披露した。浮遊感のあるエレクトロなサウンドと、セリフを交えたシュールでポップな歌詞が中毒性をもたらす楽曲に、演者も観客も興奮を隠しきれない様子だった。

アンコール

興奮冷めやらぬアンコールの声に応え、藤井が単独でステージに登場。「今日は皆さんにお越しいただけて本当にうれしかったです!」と集まったファンに感謝を気持ちを述べ、「Quiet Dance」を歌い上げた。最後に「皆さんからは見えないところなんですが、この10年支えてくださったレコード会社のスタッフの皆さん、吉本興業のスタッフの皆さん、マネージャー、この場を借りてみんなにお礼を申し上げます。そしてこのコンサートを支えてくださった皆さん、おかげで本当に楽しかったです! ありがとうございました!」と笑顔で深々と頭を下げ、ライブを締めくくった。

このライブのアーカイブ映像は、明日8月3日17:30から12日23:59までStreaming+にて有料配信される。なお会場で先行販売されたシングルボックスセット「SLENDERIE RECORD 10YEARS 10SINGLES」は8月7日に一般販売がスタートする。

セットリスト

「SLENDERIE RECORD 10th ANNIVERSARY MUSIC AWARD 2024」2024年7月27日 ヒューリックホール東京

Like a record round! round! round!

01. KAPPO!
02. 本g心g

レイザーラモンRG

03. いただきます
04. DO THE パンダッ!
05. アクアマリンのままでいて

後藤輝基

06. スローなDanceは踊れない
07. てぃーんずぶるーす
08. 逃げたりしない
09. 自由になって / YOKO

早見優

10. 溶けるようにkiss me
11. 誘惑光線・クラッ![DÉ DÉ MOUSE mix]
12. Right Here, Right Now

藤井隆

13. 海岸線より

川島明

14. where are you
15. 若者のすべて
16. 太陽戦隊サンバルカンのテーマ

椿鬼奴

17. 運命のリビルド
18. Brace yourself
19. 偽りの新銀河 / 藤井隆

藤井隆

20. DARK NIGHT
21. ヘッドフォン・ガール -翼が無くても-

tofubeats

22. ディスコの神様 feat. 藤井隆

Like a record round! round! round!

23. ナウ・ロマンティック

KOJI 1200

24. Shining Star

<アンコール>

藤井隆

25. Quiet Dance

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