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夏フェスとK-POP、大型新人MEOVVいよいよデビュー

今月のイラスト:WayV
3か月前2024年09月05日 9:04

大きなものから小さなものまで、“最近のK-POP”の話題を振り返るマンスリー連載「KPOP、最近どう?」。先月同様、年々厳しさを増す猛暑も吹き飛ばしてくれるようなさわやかな楽曲のリリースが印象的な1カ月でした。そして月の後半には、THE BLACK LABELのMEOVV、SMエンターテインメントのnaevis、Kep1er出身メンバーが在籍するMADEINなど、かねてから噂されていた話題の新人のデビュー情報が解禁に。本稿では、8月のK-POPの話題から複数をピックアップしご紹介します。

文 / 岸野恵加 イラスト / ちぎりパン

1. fromis_9、今年も堂々たるサマークイーンに

毎月恒例、8月のニューリリースの振り返りからまいりましょう。先月に引き続き、夏気分を高めてくれるナンバーが目立ちました。「Supersonic」で実に1年2カ月ぶりのカムバックを果たしたfromis_9は“サマークイーン”ぶりを存分に発揮し、音楽番組で4冠を獲得。「Supersonic」は、じわじわと音程が上がっていくサビの高音が癖になります。またフイ(PENTAGON)は、クォン・ウンビ(ex. IZ*ONE)をフィーチャリングした「Easy dance」をリリース。野外イベント「WATERBOMB」のステージでは、2人はびしょ濡れになりながら向かい合ってセクシーにダンスし、観客の熱狂を煽りました。

チョン・ソミの新曲「Ice Cream」では、ミュージックビデオに「梨泰院クラス」で知られる俳優のパク・ソジュンが颯爽と登場。またZEROBASEONEの4thミニアルバム「CINEMA PARADISE」では、リード曲「GOOD SO BAD」のMVに俳優のユ・ジテがシナリオライターとしてサプライズ出演しています。

OH MY GIRLも約1年ぶりにカムバック。リード曲「Classified」では彼女たちの真骨頂といえる、幻想的な世界観が繰り広げられました。そしてLE SSERAFIMは、強烈なヘアカラーのティザービジュアルも話題を集めた4thミニアルバム「CRAZY」を発表。ハウスビートの「CRAZY」ではメンバーのラップパートが多く盛り込まれていて、5人がまた新鮮な一面を見せています。

EXOのチャニョルは、デビュー12年目にしてソロデビュー。叙情的なメロディが胸を打つ「Black Out」を28日にリリースしました。またNCT DREAMが発表した英語シングル「Rains in Heaven」は、4月から活動を休止しているロンジュンが参加してファンを沸かせています。さらにNCTのジェヒョンもソロデビューを果たし、リサ(BLACKPINK)はスペインの歌姫・ロザリアとのコラボシングル「New Woman」をリリース。そのほか8月はテミン(SHINee)、SF9、NMIXX、YOUNG POSSEらもカムバックしています。

2. 夏フェスにK-POPの風、RIIZEのご当地グルメ

今年の日本の夏フェスへは、これまでになく数多くのK-POPアーティストが出演しました。「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024」には、ENHYPENが登場。20年以上におよぶ「ロッキン」の歴史の中で、K-POPアーティストとしては初出演となる快挙です。そして「SUMMER SONIC」には、NCT DREAM、RIIZE、AKMU、ATEEZ、BABYMONSTER、ZEROBASEONE、IVE、BOYNEXTDOORが集い、フェス仕様の熱いステージを披露。BABYMONSTERとタイラ、NCT DREAMとMåneskinなど、国境を超えたレアな交流も見られました。

海外の大型フェスでも、K-POPアーティストが活躍を見せました。アメリカ・シカゴで1日から4日まで行われた「Lollapalooza」へは、Stray Kidsがヘッドライナーで登場。またバンドをバックに登場したIVEは、ロックアレンジに生まれ変わった楽曲を力強い生歌で披露して観客を盛り上げ、海外メディアからも絶賛を受けています。

このほかライブ関連のトピックとしては、aespaが昨夏に続いて2回目となる東京ドーム公演をソールドアウトさせたことも印象的でした。そしてRIIZEは、1カ月で9都市15公演を駆け抜ける日本ホールツアーを完走。グループのSNSではメンバーが各地のグルメを味わう姿が頻繁にアップされ、熊本ではくまモンとの愛らしい2ショットも。また合間には日本のメディアやイベントにも積極的に登場し、Number_iやあいみょん、サンボマスターなど、日本のアーティストとの記念写真も多数公開されました。

WayVは初のツアーを、愛知・ポートメッセなごや 第1展示館でスタート。初めての日本ツアーというだけでなく、2019年にデビューしたWayVにとって初の単独コンサートというメモリアルな舞台であり、待ち侘びたファンからは熱い歓声が注がれました。

3. TEDDYの大型新人がベール脱ぐ

新人のデビューやメンバー構成の変更など、各グループの活動・契約関連のトピックも多く話題に上がった1カ月でした。THE BLACK LABELから誕生する初のガールズグループ・MEOVVの情報が公開されると、幼少期からアメリカのキッズモデルとして高い知名度を誇るELLA(エラ・グロス)がメンバーに名を連ねていたこともあり、大きな話題に。全員が圧倒的なビジュアルを持ち、BLACKPINKのプロデューサーとして知られるTEDDYが手がけるグループだけに、デビュー曲を聴くのが待ち遠しいです。

NCTからは、テイルが刑事告訴を受けて脱退するというショッキングな発表が。そしてWeki Mekiは、デビュー7年にして惜しくも解散。またメンバー3人が脱退し動向が注目されていたFIFTY FIFTYは、5人組の新体制となり、9月のカムバックを前に先行シングル「Starry Night」を30日にリリースしています。新メンバーに、ILLITを生んだサバイバル番組「R U Next?」に参加していたシャネル、イェウォンが名を連ねていることは驚きを呼びました。そしてKep1erを7月に卒業したマシロ、イェソが所属する新グループ・MADEINは、9月3日にデビュー。メンバーには「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」元練習生の阿部和、斉藤芹菜も名を連ねています。

個人的に気になっているのが、SMエンターテインメント初のバーチャルアーティスト・naevis(ナイビス)です。これまでaespaの楽曲やライブツアーでその姿を見せてきたnaevisの本格始動が発表され、ティザー映像が公開されました。9月10日にデビューシングルがリリースされるということで、バーチャルアイドルも頭角を現しつつあるK-POPシーンに新たな風を吹かせるのではないでしょうか。またSMエンターテインメントは、全メンバーがイギリス人の5人組ボーイズグループ・DEAR ALICEのデビューを発表。HYBEのKATSEYE、JYPエンターテインメントのVCHAに続き、各事務所がK-POP文化の輸出と現地化を活発化させている印象です。

4. SHINeeミンホ、ブレイキンでノリノリ

こちらでは、そのほかのトピックをまとめてご紹介。パリで開かれた夏季オリンピック大会には、元オリンピック選手の父を持つSHINeeのミンホが「オリンピックフレンズ」として参加。現地でさまざまな競技を観戦する様子をInstagramに頻繁にアップし、ブレイキンの会場では客席でノリノリのダンスを披露していました。

日本ではBLACKPINKのワールドツアーを記録した「BLACKPINK WORLD TOUR [BORN PINK] IN CINEMAS」、aespaのドキュメンタリー「aespa: MY First page」、SEVENTEENのソウルワールドカップ競技場公演を収めた「SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW’ AGAIN TO CINEMAS」と、K-POPアーティストの映画が多く公開されました。大スクリーンで味わうパフォーマンスの迫力は格別です。

なおBLACKPINKは8月8日にデビュー8周年を迎え、メンバー4人がひさびさに集まってお祝い。映画の舞台挨拶やサイン会で、ファンとの交流を楽しみました。そして少女時代は8月5日にデビュー17周年を迎え、KARAは9年ぶりとなる日本でのコンサートツアーを開催。「CDTVライブ!ライブ!夏フェスSP」でのKARAの野外パフォーマンスはあいにくの雨に見舞われるも、ずぶ濡れになりながら見事なパフォーマンスを見せる5人のプロ意識が感動を誘いました。

7月は「お金稼ぐ 私はスター」が耳に残るミーガン・ジー・スタリオン「Mamushi feat. Yuki Chiba」が大ヒットしていたTikTokでしたが、8月は日本のアニメ「しかのこのこのここしたんたん」の「シカ色デイズ」チャレンジが流行。aespa、ENHYPEN、ITZY、LE SSERAFIMらがかわいらしいダンスを披露しています。

【8月】音楽番組、最近どう?

8月に放送された韓国の主要音楽番組にて1位を獲得した楽曲をご紹介します。8月27日放送の「THE SHOW」では、19日にグループのファンダム名を冠した14thミニアルバム「FANTASY」でカムバックしたSF9が1位を獲得しました。同作にはリード曲「Don't Worry, Be Happy」やメンバーの自作曲が収録されており、ヨンビンとフィヨンは5曲すべての作詞に参加しています。

THE SHOW

8/6 なし
8/13 なし
8/20 fromis_9「Supersonic」
8/27 SF9「Don't Worry, Be Happy」

SHOW CHAMPION

8/7 Stray Kids「Chk Chk Boom」
8/14 Stray Kids「Chk Chk Boom」
8/21 なし
8/28 なし

M COUNTDOWN

8/1 なし
8/8 JIMIN「Who」
8/15 JIMIN「Who」
8/22 fromis_9「Supersonic」
8/29 NMIXX「See that?」

MUSIC BANK

8/2 NCT 127「Walk」
8/9 NCT 127「Walk」
8/16 Stray Kids「Chk Chk Boom」
8/23 fromis_9「Supersonic」
8/30 NMIXX「See that?」

MUSIC CORE

8/3 なし
8/10 NCT 127「Walk」
8/17 なし
8/24 fromis_9「Supersonic」
8/31 PLAVE「Pump Up The Volume」

INKIGAYO

8/4 なし
8/11 (G)I-DLE「Klaxon」
8/18 (G)I-DLE「Klaxon」
8/25 (G)I-DLE「Klaxon」

8月のひとりごと

ライター 岸野

IVEのロラパルーザ&サマソニでの生バンドパフォーマンスに痺れ、東京ドーム公演でも生で拝めて幸せでした。ウォニョンの「夢じゃないですよね?」の一言にも涙。

編集 獅々堀

naevisの読み方、ナイビスだったとは。

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