阿久根温世(ICEx)、八神遼介(ICEx)、近藤駿太(Lienel)、芳賀柊斗(Lienel)が出演する舞台「ソーセージ」の開幕直前会見および公開ゲネプロが、本日10月10日に東京・博品館劇場で行われた。
「全力で僕たちのお芝居を見せられたら」
「ソーセージ」は、シェイクスピア作品の中で最も短い戯曲「間違いの喜劇」を“現代的ドタバタ喜劇”としてよみがえらせる作品で、離ればなれになってしまった双子の兄弟と、その2人に仕える双子の召使いが巻き起こす騒動を描く。今回舞台初主演となる阿久根が生き別れた家族を探しにシラクサからエフェソスへ向かう“弟アンティフォラス”を演じ、彼に仕える“弟ドローミオ”を八神が演じる。そしてエフェソスで暮らす“兄アンティフォラス”を近藤が、彼に仕える“兄ドローミオ”を芳賀が演じる。上演台本および演出は鈴木勝秀が、音楽は大嶋吾郎が担当した。
阿久根、八神、近藤、芳賀はそろって開幕直前会見に登壇。今の思いを問われると、阿久根は「稽古が始まってからあっという間に本番になってしまいました」と感覚を語る。4人はともに、今回が舞台初挑戦。八神は「(グループデビューが)同期のみんなとやらせていただくということで、いろんな思いがあります。全力で僕たちのお芝居を見せられたら」と意気込みを語り、近藤は「同じグループの柊斗、同期のICExの2人がいる中で、僕にしかできない演技が見せられたら」と彼らしい言葉で漲る気合いを明かす。
2組の双子、似ているところは?
普段はEBiDANの同期グループのメンバーとして切磋琢磨する4人。舞台での共演について、阿久根は「ダンスと歌しか見てこなかったメンバーなので新鮮ですし、特別な機会を作ってもらった感覚」とコメント。芳賀は「緊張していたんですけど、同じEBiDANの仲間との共演で安心しましたし、稽古に入ってからも助けてもらう部分がありました」と明かし「不安とかもなく、安心して臨めると思います」と笑顔を見せる。八神も「こういう関わり方をするとは思わなかったけど、稽古をしていく中で距離が近付いて、いい関係になっているんじゃないかなと思います」と4人の仲の深まりを感じているといい、これには近藤も「稽古中や楽屋でも、知らなかった部分が見えて面白かったです」と同調した。
そんな4人について、演出の鈴木は「本当に面白い若者たちで、楽しく稽古ができました」と印象を明かした。双子を演じる近藤と阿久根、芳賀と八神、それぞれに似ているところはあるか司会者が問うと、鈴木は「性格は全部違いますね(笑)」と即答しつつ「似ているところがあるとすれば、緊張しいなところがあるのがドローミオ兄弟(芳賀&八神)。アンティフォラスの2人(近藤&阿久根)は似てないです」と付け加えて4人の笑いを誘う。阿久根はそんな鈴木から稽古中にもらった「やり切れ」という言葉が励みになったことを明かし「役とどう向き合っていけばいいのか考えていたときに言葉をいただいて、役柄として1個パワーアップできたんです。この言葉はずっと稽古場で意識していて、それはすごくうれしかったです」と語った。
阿久根、近藤にツッコミ
会見の最後に阿久根は「見どころがたくさんで、笑える部分もあるし演出も凝っているので飽きずに観てもらえると思います」と作品をアピール。八神は「観てもらえたらみんなで楽しめる作品になっているので、たくさんの方に来ていただきたいなと思います」と思いを伝え、芳賀は「1シーン1シーン、とにかくいろんなことをしていて飽きないので、瞬きせずに1時間半、目をカピカピにして見てもらえたら」と続く。そして近藤は4人のラストに「僕の初舞台ということで、僕の全部を観てほしいんですけど、もしかしたらセリフが飛んじゃうかもしれない。でもそれは初舞台ならではの出来事だとも思うので、楽しんで観てもらえたらなと思います」とマイペースにアピール。この発言に、阿久根は「保険かけてんじゃん!(笑)」と即座にツッコミを入れていた。
舞台「ソーセージ」は博品館劇場で10月10日から27日まで上演される。