超特急が本日11月6日に神奈川・パシフィコ横浜 国際交流ゾーン プラザ広場で「超特急×8号車 史上初のAwA踊り大会」を開催した。
みなとみらいに櫓、ついにベールを脱ぐ“AwA踊り”
超特急はこの日、21枚目のシングル「AwA AwA」をリリース。「超特急×8号車 史上初のAwA踊り大会」はシングルリリースを記念して開かれたイベントだ。開催発表時、「史上初のAwA踊り大会」という聞き慣れない文字の羅列とイベント内容の不明瞭さがファンの間で話題となったが、会場には大勢の8号車(超特急ファンの呼称)が超特急と謎の“AwA踊り大会”を催すために駆けつけた。
会場となったのはパシフィコ横浜 国際交流ゾーン プラザ広場。国立大ホールやヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルに周囲を囲まれたこの広場には、超特急と8号車のAwA踊りのために櫓を模した特設ステージが設置され、その櫓を取り囲む“AwA踊りエリア”、AwA踊りエリアを望む2階の立ち見エリアでは満員の8号車が開場BGMの「AwA AwA」で軽く踊ってウォーミングアップをしながら開演を待つ。18時30分、おなじみのovertureがイベントスタートを知らせ、さっそうと櫓に上がったメンバーがパフォーマンスのポジションについたところで、リーダーのリョウガは「皆さんこんばんは~! あ、そのまま曲いくと思った?(笑)」と張り切って挨拶した。
幸せって知らぬ間にただ “横浜”にあるもの
グループのダンスリーダーでライブの演出も手がけるユーキが「なんのためのovertureなの! なんでド頭MCしてるのよ。俺も知らないことするのやめてよ(笑)」とツッコミを入れ仕切り直したところで、リョウガの「セッツ!」というポジション指示から1曲目の「ジュブナイラー」へ。イベント開始早々トップギアの勢いで歌い踊るメンバーは全包囲へ向けて会場を煽り、「ばっちこいや!」という8号車の大きなコールを誘う。巧みに正面を切り替えながら会場の熱を引き上げていく9人、そのセンターに立つリョウガは「TOKYO~!」のコールを「YOKOHAMA~!」と言い換えて叫び、8号車の熱狂をさらに加速させた。
「ジュブナイラー」から流れるように「My Buddy」へと展開すると、タクヤが「横浜にお越しの皆さん、一緒にやってください!」と来場者に呼びかけ、リズムに合わせて「『AwA AwA』リリースおめでとう!」と歌いながらダンスレクチャー。360°を囲む8号車としっかり向き合う円形のフォーメーションで披露されたこの曲では、普段はメンバーどうしが手を合わせる振りが“対8号車”のエアハイタッチにアレンジされ、9人は8号車との朗らかなコミュニケーションで笑顔の輪を広げていく。会場に充満する楽しげなムードを受け取ったボーカル・タカシの歌声も冴えわたり、彼は「幸せって知らぬ間にただ “横浜”にあるもの」というボーカルアレンジでもファンを沸かせた。
CD1枚購入要求「これはリョウガなりのオブラート」
2曲を終えてMCタイムへと進むと、会場の冷え込みに8号車を気遣いながら挨拶を行ったメンバー。マサヒロは「寒いよね。寒かったらこうやって横の人にくっ付いてあったまって!」と隣のタクヤに密着し、ユーキは「俺があっためるから待っとけよ。今日は超特急と一緒に熱~い1日にしましょう!」という呼びかけで歓声を誘った。そして、それぞれが自己紹介を終えると、リョウガはここで「うれしいお知らせ」として「AwA AwA」がオリコンデイリーシングルランキング1位に輝いたことを報告。メンバーも8号車もこの吉報を祝福する中、カイは「もしウィークリーでも1位を獲得することができたら、9人体制初の1位……!」と続ける。この言葉にリョウガが「言い方難しいんですけど……帰りに1枚買ってください!」とド直球の懇願をすると、カイは「これはリョウガなりのオブラート!」とリョウガの欲を柔らかく包み込み「手に取っていただけたらうれしいよね。僕たちはこれからこの曲を大切にしていきたいと思います」と9人の思いを伝えた。
新曲「AwA AwA」について、タカシは「この“AwA”には“Our”だったり“Hour”だったり“泡”だったり、いろんな意味が入っているんです。語呂遊びが盛り込まれていて、聴いている、観ているだけでも楽しい曲。さらに、楽しいけど深みもあるのよね……」と改めて8号車に説明。するとカイは「AwA AwA」の振付に阿波踊りの要素があることに言及し「徳島出身のユーキさん的にはどう?」とユーキに語りかけた。この問いかけにユーキは「せっかくこうやって集まってくださったので? みんなと特別に? “AwA踊り”したいなって」と応じてイベントの本題に触れ「さあ、謎めいたイベントの“核”が今から始まりますよ!」と切り出す。
みんなで“高松アロハ祭り”
超特急が企てていた「史上初のAwA踊り大会」とは、この日のために9人が用意した“AwA踊り”を8号車と一緒に踊ろうというもの。ダンスリーダー・ユーキは「僕の“理想郷”を言うと、踊りながら1周したいなって」と盆踊りの形式を想定していたが、AwA踊りエリアの混雑具合を見極めたタクヤの判断によって、その場に静止したままでの“AwA踊り”に急遽変更された。ここからメンバーはユーキを筆頭に8号車へ振付指導を行い、「AwA AwA」のサビの振付と阿波踊りの所作をミックスしたAwA踊りを8号車に伝授していく。その中でユーキが「これが一番覚えやすいから」と、7拍子の動きを「たーかーまーつーあーろーは!」とアロハの本名に合わせて踊ると8号車もメンバーも大盛り上がり。8号車も即座に「たーかーまーつーあーろーは!」と口ずさみながら動きをコピーし、「これ、AwA踊りより記憶に残っちゃうんじゃない? 記事の見出しが“高松アロハ祭り”になっちゃう(笑)」とリョウガを不安にさせ、アロハを大喜びさせていた。
実践の時間となり、「今回のために書き下ろしました!」と曲紹介したユーキにカイが「シンガーソングライターの理想郷(ユートピア)さん?」と即座にツッコミを入れると、ユーキは自身の要望を盛り込んだAwA踊り用のトラックをこの日のために用意したことを改めて伝えた。そんなユーキの合図でいざAwA踊りの“リハーサル”がスタートすると、「AwA AwA」を盆踊り風にリミックスした楽曲が広場に鳴り響く。すると、飲み込みの早い8号車が初っ端から完璧にAwA踊りを舞ってみせ、9人は「めちゃくちゃ覚えるの早い!」「すごいんだけど!?」「さすが!」と次々に声を挙げながらAwA踊りエリアを見渡した。勢いのままに突入した本番タイムでも、輪になって踊る9人を中心に誰も彼もがAwA踊りを楽しく舞い踊る壮観が広がる。「たーかーまーつーあーろーは!」と声を上げながら真剣にAwA踊りに取り組む8号車たちの熱意を受け取ったメンバーはフリーのダンスタイムで大盛り上がり。得意の横跳びで喜びを表現するアロハ、クネクネとした奇妙な動きをするオリジナルダンスで総ツッコミを受けるカイ……と、それぞれに8号車とのダンスセッションを楽しんだ。
本気出した超特急&8号車、シャボン玉に包まれて
イベントスタートまでベールに包まれていたAwA踊りを無事完遂し、タカシは「みんなの対応力がすごいよ」と改めて8号車を絶賛。カイは「画期的なイベントでした。アーティストのリリースイベントに我々はイノベーションを起こした」と突如客観的なコメントでAwA踊りを総括する。そしてユーキは「これ、徳島県民大歓喜ですよ!」と、興奮冷めやらぬ表情でAwA踊り成功を喜んだ。どんなに奇想天外なシチュエーションでも全力で“Our Hour”を楽しむ、超特急と8号車の持ち味が存分に発揮された「史上初のAwA踊り大会」は「AwA AwA」のパフォーマンスによって締めくくられ、9人は弾ける笑顔を浮かべながら全力のパフォーマンスを8号車へと送る。ラストのサビ前、最年少のハルが「よーし! ちょ、今から本気出して行くわ」と高らかに宣言すると、櫓の周囲から無数のシャボン玉が噴出し、潮風に乗って勢いよく夜空を駆け上がっていった。大団円のムードの中、リョウガは「これからも『AwA AwA』を愛してくださったらうれしいなと思います!」と8号車に語りかけてイベントを結ぼうとしたが、BGMとして流れていた「AwA AwA」盆踊りリミックスの陽気さに「この曲で締めるのムズ!(笑)」と思わずツッコミ。すると9人はAwA踊りを踊りながら退場する方法をその場で思い付く。2号車のカイから“号車順”で列を成し、楽しく踊りながら櫓の階段を降りていくメンバー。いつの間にか列を抜け、1人最後まで櫓に残ったシューヤは、最後までお祭りムードを味わいながら、無邪気な笑顔でステージをあとにした。
セットリスト
超特急×8号車 史上初のAwA踊り大会
01. ジュブナイラー
02. My Buddy
03. AwA AwA
※高松アロハの高は、はしごだかが正式表記。