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レキシ秋ツアー東京公演2DAYSにあんみつ姫が光臨!「稲穂を振れて よかったね きっと 私」

あんみつ姫(小泉今日子)とレキシ。(撮影:森口眞梨子)
約1年前2024年11月26日 8:02

レキシが11月20日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)にてライブハウスツアー「レキシツアー2024 秋 ~稲穂をまだ振ってる途中でしょうが~」の最終公演を行った。2022年4月発表のアルバム「レキシチ」以来、約2年3カ月ぶりの作品となるシングル「エレキテルミー feat. あんみつ姫(小泉今日子)」を携えて全国11都市で13公演を行ったレキシ。本稿ではツアーファイナルとなる東京2DAYSの初日、19日公演の模様をお届けする。

「手を振ったり、稲穂を振ったり、イルカが飛んだりすると思われ……」

定刻を迎えると、さだまさしの楽曲「北の国から-遙かなる大地より-螢のテーマ」が場内に鳴り響く。それに乗せて、「拝啓、東京の皆さん。本日はありがとうございます。これよりレキシのライブが始まると思われ。みんなで手を振ったり、稲穂を振ったり、イルカが飛んだりすると思われ……」というレキシによる朴訥とした影アナが流れる。場内の期待が高まる中、バンドメンバーに続けて、レキシは勢いよくステージに登場。ドライブ感あふれるロックチューン「LOVE弁慶」で颯爽とライブの幕を開けた。「牛若」コールで会場を盛り上げると間髪いれず2曲目の「大奥~ラビリンス~」に突入。「こんにちは、ケビン・コスナーです!」というお決まりの挨拶を決めるとタイトなファンクビートで会場を揺らす。さまざまなアーティストのヒット曲を次々に盛り込んでいく遊び心満載の間奏を経て、「まだ曲の途中でしょうが!」というレキシのシャウトを合図にバンドの演奏は再び本編に戻り、次曲「KATOKU」へ。イントロに乗せて観客とともに拳を激しく何度も突き上げると、レキシは「上げるな~ら今しかね~」と、くぐもった声でフロアを鼓舞した。

最初のMCでレキシは、喉の不調により大阪公演の2日目を延期してしまったものの、療養に励み、ツアーファイナルを迎えることができたことを報告。その後、喉への負担を心配するスタッフをよそにひとしきりトークを繰り広げて客席を盛り上げるも、ふと我に返り、「お前らはフーフー言うけど、スタッフはドキドキしている」と自らを冷静に戒めた。

忍者との叶わぬ恋を描いたメロウなミドルチューン「Let's忍者」で場内は落ち着いた雰囲気に。このまま“聴かせる”展開に突入するかと思いきや、レキシは曲の途中で、元気出せ!遣唐使(Piano, Cho / 渡和久)に「お台場あるある」を唐突に無茶振り。続く「つれづれ」の曲中では、電車マニアだという伊藤に行くならヒロブミ(Dr / 伊藤大地)がドラムの音色で電車の種類を表現する“ドラムの電車クイズ”を実施するなど、レキシのライブならではの自由すぎる“脱線”コーナーが繰り広げられた。

あんみつ姫がステージに光臨

十二単を羽織ったレキシは矢沢永吉ばりのド派手なマイクアクションを交えながら「SHIKIBU」を熱唱し、フロアのテンションを高める。元気出せ!遣唐使が奏でる「エレキテルミー」の情熱的なピアノのイントロが鳴り響く中、レキシは「東京って得だよね。東京だけズルいよね」と観客に語りかけると、この日のスペシャルゲストである、あんみつ姫(小泉今日子)をステージに呼び込む。あんみつ姫はレキシ仕様のアフロヘア。「かわいい!」という歓声があちこちから上がる中、あんみつ姫はレキシとともに息の合った歌声を披露。間奏のサックスソロで「もっとすごいのちょうだい」とおねだりされたTAKE島流し(武嶋聡)はアドリブで「木枯しに抱かれて」のフレーズを演奏して、あんみつ姫を喜ばせた。

あんみつ姫光臨の興奮冷めやらぬ中、ライブは中盤に突入。「奈良に大きな仏像」の曲中では、即興のサンバセッションが繰り広げられ、レキシがバイオリン片手に「情熱大陸」のテーマを当て振りしたり、あんみつ姫に続く“スペシャルゲストダンサー”として呼び込まれた元気出せ!遣唐使が妖艶なダンスを披露したりするなど、ステージはナンセンスかつ無軌道な様相を呈していく。アッパーなテンションのままバンドは次曲「salt & stone」になだれ込み、疾走感あふれる演奏に場内は熱狂的な盛り上がりをみせる。続く「KMTR645」ではレキシのライブでおなじみのイルカの浮き輪・ヨシオくんが元気にフロアを泳ぎ回った。

「ここでしっとりした曲を8曲ほど」と述べたレキシは、次に演奏すべき楽曲のイントロを元気出せ!遣唐使に促すも肝心の歌い出しを忘れてしまう。幾度か歌い直すものの間違えを繰り返し、なぜか「コルク」という謎の単語を連発する事態に。やがて冷静さを取り戻したレキシは「ほととぎす」で元気出せ!遣唐使と美しいハーモニーを披露して観客を魅了した。御恩と奉公と正人(鈴木正人)の華麗なベースソロでスタートした「Let's FUJIWARA」、開放感漂うアップチューン「妹子なぅ」を経てライブはいよいよ終盤へ。「きらきら武士」で場内に再び熱狂の渦を生み出すと、レキシはスローバラード「最後の将軍」を歌唱。ソウルフルな歌声を会場全体に響かせて本編の幕を下ろした。

五郎さんの華麗なるメタモルフォーゼ

アンコールでは、ドラマ「北の国から」の主人公・黒板五郎を彷彿とさせるジャンパー&ツバ付きニット帽スタイルのレキシがステージに登場。「ここは富良野か?」と会場を見渡したのち、フロアで光る稲穂を見つけると、口をすぼめた驚きの表情で「その光ってんのは蛍かい?」と観客に問いかける。「五郎さんはギター弾けるんだぞ」と自慢げに語ったレキシは、アコースティックギターをおもむろに手に取ると「北の国から-遙かなる大地より-螢のテーマ」やLed Zeppelin「天国への扉」のイントロを美しいアルペジオで奏でて観客を驚かせた。

続けてレキシはフロアに向けて「みんなで蛍の狐、呼ばないか?」と提案。観客たちが「ルールルルルルー」と声を合わせると、北海道日本ハムファイターズのチアリーディングチーム、ファイターズガールを思わせる女装姿のバンドメンバーが登場。するとレキシは“五郎衣装”を脱ぎ去り、狐の着ぐるみ姿に。「虎の威を借る狐」ならぬ「五郎の衣を借る狐」とも言うべき華麗なメタモルフォーゼに驚く観客に向けて、レキシとメンバーは本気度100%で「きつねダンス」を披露した。

稲穂片手にあんみつ姫が再登場

カオスな雰囲気の中、「先に謝っておきます。姫、ここで呼んでごめんなさい」という呼び込みで再びあんみつ姫がステージに登場。「今からみんなと一緒に稲穂を振ります」という姫の言葉に割れんばかりの大きな拍手と歓声が沸き起こる。レキシとあんみつ姫は稲穂を片手にステージを左右に移動しながら「狩りから稲作へ」を歌唱し、ステージとフロアが一体となって盛り上がった。楽曲中盤のサンバコーナーでは2人が「マツケンサンバ」ならぬ「レキケンサンバ」を踊るひと幕もあった。さらには「ちょっとだけ歌ってもらっていいですか?」というレキシのお願いに応え、あんみつ姫が「あなたに会えてよかった」をワンコーラス歌うという、このうえなく贅沢かつレアなシーンも。2021年のレキシのツアータイトルに使用された「稲穂を振れて よかったね きっと 私」という替え歌が彼女の口から飛び出すと、どよめきのような歓声が上がった。「縄文土器 弥生土器 どっちが好き? ……そしてキョンキョンが好き~!」というレキシの絶唱で3時間に及んだライブは盛大にフィナーレ。あんみつ姫を見送った彼は、手に持っていた稲穂をステージに置き、「サンキュー・フォー・ユア・カインドネス」という言葉を残して舞台袖へと姿を消した。静寂を取り戻した場内には「これが、この秋の、東京での、レキシの出来事だ」という朴訥な影アナが心地よい余韻とともに鳴り響いた。

セットリスト

「レキシツアー2024 秋 ~稲穂をまだ振ってる途中でしょうが~」2024年11月19日 Zepp DiverCity(TOKYO)

01. LOVE弁慶
02. 大奥~ラビリンス~
03. KATOKU
04. Let's忍者
05. つれづれ
06. SHIKIBU
07. エレキテルミー feat. あんみつ姫(小泉今日子)
08. 奈良に大きな仏像
09. salt & stone
10. KMTR645
11. ほととぎす
12. Let’s FUJIWARA
13. 妹子なぅ
14. きらきら武士
15. 最後の将軍
<アンコール>
16. 狩りから稲作へ with あんみつ姫(小泉今日子)

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