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Stray Kidsの個性味わう「dominATE」日本公演終幕「来年もこの8人で必ず戻ってきます」

「Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>」京セラドーム大阪公演の様子。(撮影:田中聖太郎)
3か月前2024年12月10日 3:02

Stray Kidsのワールドツアーの日本公演「Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>」が、12月8日に大阪・京セラドーム大阪にて幕を閉じた。

見どころは個性あふれるソロステージ

「Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>」は、グループにとって3度目のワールドツアーの日本公演。ライブの内容はミニアルバム「ATE」、日本2ndアルバム「GIANT」の楽曲が中心で、約3時間で35曲を披露するという、Stray Kidsの音楽を存分に“味わい尽くす”ことができるものとなっている。また8人のソロステージも設けられ、Stray Kidsのメンバーの個性やそれぞれの音楽性もたっぷりと楽しめる公演は、各地で好評を博した。

ダイナミックなバンドアレンジでスペシャル感を演出

オープニング映像が終わり、豪華な装飾が施されたブラックの衣装で登場したStray Kids。フィリックスの「ほな、いこかー!」の雄叫びを合図に8人は「MOUNTAINS」で、華々しくライブの口火を切り、チャンビンの歯切れのいいラップからシームレスに「Thunderous」へとつないでいく。今回も生バンドを率いた編成でステージに臨んだStray Kidsは、ダイナミックにアレンジされた楽曲をパワフルに歌いながら、息の合ったダンスを余裕の表情で披露し、STAY(Stray Kidsファンの呼称)を魅了した。

Stray Kidsは「京セラドーム大阪にまたスキズが戻ってきたで」「京セラドーム大阪にいるSTAYのハートを僕たちStray Kidsが“ATE”しにきたで!」と関西弁を交えながら自己紹介。日本語のMCだけではなく、スンミンがYOASOBI「あの夢をなぞって」、フィリックスが米津玄師の「感電」を歌うなど、ファンへの愛情をカバー曲に託して表現したあと、8人はセンターステージへと歩みを進めながら、歌唱力とダンススキルに定評のあるグループを象徴する1曲「District 9」でパフォーマンスを再開。パワフルなステージでファンを熱狂させた彼らは間髪をいれずに人気曲「Back Door」を投下し、会場をさらなる盛り上がりへと導く。ここではドアのセットを使った演出もファンの視線を釘付けにした。

ハン、リノ、スンミン、ヒョンジンのソロステージ

ソロステージの先陣を切ったのはハン。爽快感あふれるロックチューン「Hold My Hand」を熱唱し、シンガロングを巻き起こす。さらに「好きだよ」と甘いフレーズをつぶやいたかと思えば、巧みなギタープレイも披露するなど、見どころ満載のステージを繰り広げた。リノはダンサーを従え、ポップなダンスチューン「Youth」を披露。タイトル通り青春を感じさせるさわやかなパフォーマンスは観客を熱狂させ、ダンスが得意なリノの魅力があふれるステージとなった。

大きな崖のようなセットに腰掛けて登場したスンミンはアコースティックギターを弾きながら「As we are」を歌唱。楽曲の展開に合わせて背景が変化していく中、スンミンの美しい歌声がドームいっぱいに響き渡り、会場を埋め尽くすSTAYはペンライトを片手にうっとりと聴き惚れた様子だった。ハーフアップにヘアチェンジして現れたヒョンジンは、ラテン調の「So Good」をダンサーとともにパフォーマンス。ピンクのライトが彩るステージで妖艶なダンスを踊ってみせると、客席からは悲鳴にも似た歓声が沸き上がった。

「Social Path」のLiSAパートを歌ったのは?

ヒョンジンのソロ曲が持つラテンテイストを引き継ぐ形で披露されたのは「Chk Chk Boom」「TOPLINE」。8人はバンドが生み出すグルーヴを乗りこなし、日本2ndアルバム「GIANT」のタイトル曲をパフォーマンス。帝王のような風格がただよう堂々たるパフォーマンスで、STAYを圧倒してみせたあとは、ステップに腰掛けて「twilight」をしっとりと歌い、続くロックバラード「Lonely St.」ではシンガロングを巻き起こして会場をひとつにした。バンチャンを中心にメンバーが集まり始まったのはLiSAとのコラボ曲「Social Path (feat. LiSA)」。LiSAのパートをハンとバンチャンが担い、肩を組むダンスなど8人の絆を感じさせるステージを展開した。

バンチャン、アイエン、フィリックス、チャンビンのソロステージ

メンバーが退場し、映像の中でフィリックスが火炎瓶をこちらに投げ込むと舞台上に炎が上がる。そんな映像演出が終わると、ステージには左目にホワイトのカラコンをはめたバンチャンが登場。まるで1本のストーリーを紡ぐかのように、表現力の高さをうかがわせる圧倒的なパフォーマンスを繰り広げた彼は、ステージ上部に登ると素肌に着ていたジャケットを脱いで肉体美を披露し、後ろに倒れ込むようにステージから姿を消すという衝撃的なパフォーマンスを届けた。

アイエンは腹部が大胆にカッティングされたタイトなジャケットを着用し、ダンサーを従えて「HALLUCINATION」を熱演。最年少メンバーで“アギパン”(赤ちゃんパン)の愛称で知られるアイエンだが、セクシーな腰つきのダンスで大人の魅力を発揮してみせた。イニシャルのFの形をしたリフトに乗って現れたのはフィリックス。リボン付きのブラウスにレザーのライダースジャケットでドレスアップした彼が「Unfair」を披露すると、楽曲のテーマとなった「美女と野獣」を思わせる映像が背後のLEDビジョンに流れ、その世界観を引き立てた。チャンビンは鍛え上げた体をアピールするかのようにパワフルなダンスを踊りながら「ULTRA」を披露。エネルギッシュなステージにSTAYも楽曲タイトルを何度もコールし、客席のボルテージを高めた。

キラーチューンしかない終盤戦

全員のソロが終わってからは、「ITEM」や「God's Menu」などキラーチューンが続く。怒涛の勢いで楽曲が届けられていき、疲れを知らないどころか、ライブが進むごとにどんどん熱量を増していく8人のステージにSTAYは大熱狂。「S-Class」まで一気に駆け抜けたメンバーは肩で息をしながら、ほとばしる汗を拭った。

ソロステージやこのツアーで初披露となった「GIANT」のステージを振り返ったあと、8人はそろそろライブが終わりを迎えることをSTAYに告げ、乾杯することを提案。そしてStray Kidsは「VENOM」「MANIAC」をパフォーマンスし、本編を終えた。

来年もこの8人で必ず戻ってきます

アンコールでグッズを身に付けて現れた8人は「I Like It」をまず披露。さらに「CASE 143」「My Pace」で盛り上げたあと、改めてSTAYに日本語で感謝の思いを伝えた。フィリックスは「大阪公演最終日が終わりました。STAYの熱気に圧倒された3時間でした。今回のワールドツアーのためにソロステージにこだわって費やした時間も、長い練習時間も、全然つらくないです。僕たちのステージを楽しみに待ってくれているSTAYのことを想像すると1mmも大変だと感じないからです」と充実感をにじませる。続けて「STAYの元気の源はなんですか? 僕の元気の源はSTAYやで! STAYの仕草1つひとつが大好きすぎてたまらんです! そんな大好きなSTAYに最後に伝えたいです」と口元からマイクを離し、「ホンマにありがとう!」と絶叫した。

フィリックスの声を聞いて「声デカいですねー」と感想を述べたのはリノ。彼は「京セラドーム公演最高に楽しかったです。今日の僕は優しかったですか? 寒い中3日間多くのSTAYが会場まで足を運んでくれたから、いつもよりだいぶ優しくしました。STAYのおかげで安心して戻ってくることができたし、こうやって無事に公演を終えることができました。STAYはホンマにいい子いい子ですね。よしよししましょう。僕はあまり感情を表に出すタイプではないですが、感謝の言葉はちゃんと言いたいです。STAY、本当に心からありがとうございます。皆さんが今日満足して笑顔で帰ってくれたらうれしいです。僕は今回STAYの笑顔が見れて、プリン、しゃぶしゃぶ、串カツ、肉まん……おいしいものをたくさん食べられて幸せです。また遊びに来ていろんなところに行ってみたいです。たくさんのオススメを待っています。また会いましょう。以上、皆さんのリノでした」と挨拶した。

バンチャンは「僕たちがいつどんな姿で帰ってきてもSTAYは無条件で僕たちのことを好きでいてくれて、どれだけ感謝の気持ちを伝えても足りないです。いつも僕達スキズとSTAYの気持ちはつながっています。今回の公演が実現できたのも気持ちがつながっているからこそ。来年はもっとおいしくてヤバい“料理”を準備してスキズ8人で……この8人で必ず戻ってきます。以上Stray Kidsのバンチャンでした」と、来年もフルメンバーで来日することを予告。その後、客席をバックにした記念撮影を行う際には、開演前に収録された、来場者がStray Kidsへの思いを語る映像がLEDビジョンで流れ、メンバーを喜ばせた。来場者は「人混みの中でもSKZだけ見てるよ♡じーーっ焼き付け完了!」のスローガンを手に、Stray Kidsと記念撮影を実施。そして「Stray Kids」を大合唱し、お互いの絆を確かめ合った。

最後はスキズサンタからSTAYへのクリスマスプレゼント

「MIROH」「Chk Chk Boom(Festival Ver.)」でアンコールは終わりかと思われたが、舞台から去ったリノが「もうすぐクリスマスじゃないですか。プレゼントがあったのに忘れちゃった」とバンチャンに声をかけ、STAYの期待を煽る。サンタ帽やトナカイの角などを装備したStray Kidsは“スキズサンタ”からのクリスマスプレゼントとして、千秋楽公演でのみクリスマスソング「Christmas Love」を追加で披露し、ワールドツアーの日本公演に幕を下ろした。

セットリスト

「Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>」2024年12月8日 京セラドーム大阪

01. MOUNTAINS
02. Thunderous
03. JJAM
04. District 9
05. Back Door
06. Hold my hand / ハン
07. Youth /リノ
08. As we are / スンミン
09. So Good / ヒョンジン
10. Chk Chk Boom
11. TOPLINE (feat. Tiger JK)
12. Super Bowl -Japanese ver.-
13. COMFLEX
14. LALALALA
15. GIANT
16. twilight
17. Lonely St.
18. Social Path (feat. LiSA)
19. Railway / バンチャン
20. HALLUCINATION / アイエン
21. Unfair / フィリックス
22. ULTRA / チャンビン
23. GET LIT
24. ITEM
25. DOMINO
26. God's Menu
27. S-Class
28. VENOM
29. MANIAC
<アンコール>
30. I Like It
31. CASE 143 -Japanese ver.- + My Pace -Japanese ver.-
32. Stray Kids
33. MIROH
34. Chk Chk Boom(Festival Ver.)
35. Christmas Love

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