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17周年!SHINeeが“5人の新曲”送り出す「5月のK-POP」

今月のイラスト:SHINee
12分前2025年06月06日 9:05

5月はSHINeeが17周年、SEVENTEENが10周年を迎え、K-POP界を牽引してきた2組が周年を記念した活動を実施しました。そしてG-DRAGONは約8年ぶりとなるワールドツアーで日本のファンと再会し、MONSTA Xは完全体での活動を再開。長きにわたりK-POPシーンを支えてきた中堅~ベテラン勢の精力的な活動とメンバー間の揺るぎない絆は、後輩アーティストやそのファンにとって大きな希望を与えているようにも映ります。このほかにも、JINBTS)とトム・クルーズの対談、元IZ*ONEメンバーのバラエティ番組共演、さらには「Met Gala」出演など、今月も多彩な話題がK-POP界をにぎわせました。本稿では、そんな5月のK-POPシーンから印象的なトピックをピックアップしてお届けします。

文 / 岸野恵加 イラスト / ちぎりパン

1. 10年経ってもギア全開

人気グループが立て続けにカムバックし、アニバーサリーも多かった5月。まずはHYBEグループアーティストのトピックを中心にご紹介します。2015年5月26日にデビューしたSEVENTEENは、10周年記念日に5thアルバム「HAPPY BURSTDAY」をリリース。リード曲「THUNDER」は強烈なインパクトを与えるダンスポップで、ベテラングループになろうともギアを緩めることなく突き進んでいく13人の気概を感じました。アルバムには全員のソロ曲も収められています。

BTSのJINは2ndミニアルバム「Echo」を16日に発表。YENAをフィーチャリングに迎えた「Closer」では、ロックな曲調にJINとYENAの歌声が見事に溶け合っていました。このほかJINについてはYouTubeコンテンツ「Run Jin」でのトム・クルーズとの共演や、「CDTVライブ!ライブ!」でのユニバーサル・スタジオ・ジャパン内スーパー・ニンテンドー・ワールドでの歌唱、日本テレビのトーク番組「あの頃からわたしたちは」での相葉雅紀との京都旅など、話題が目白押しの1カ月でした。

BOYNEXTDOORは13日に4th EP「No Genre」をリリースし、“ジャンルにとらわれない”自分たちの姿勢を堂々と提示。マイケル・ジャクソン「Billie Jean」のパフォーマンスを取り入れたリード曲「I Feel Good」では、ロックスターのような自由でエネルギッシュなダンスに目を奪われます。

TOMORROW X TOGETHERは夏にぴったりなラブソング「Love Language」を2日にリリース。デビュー初期のようなさわやかさを漂わせつつも、セクシーな魅力が光るコレオグラフも話題を呼びました。なおSOOBINとYEONJUNは、ドラマ「いつかは賢いレジデント生活」に登場するボーイズグループ・HI-BOYZの一員として、22日に「M COUNTDOWN」でパフォーマンスを披露しています。

2. 5人の「Poet | Artist」

SMエンタテインメント所属グループのトピックも目を引きました。SHINeeは25日にデビュー17周年を迎え、シングル「Poet | Artist」を発表。これはメンバーのジョンヒョンが最後にリリースしたソロアルバムと同じタイトルで、作詞作曲に彼の名前もクレジットされています。SHINeeは韓国でひさびさに4人が集結した単独コンサートを行い、原点回帰するようなセットリストでファンの感動を誘いました。

RIIZEは初のフルアルバム「ODYSSEY」を19日にリリースし、11カ月ぶりにカムバック。発売前に、収録曲10曲を映像化した「RIIZE PREMIERE」で全曲を公開するという斬新な試みも行いました。アルバムにはミュージカルのようなリード曲「Fly Up」やバラード「The End of the Day」などバラエティ豊かな楽曲がそろい、RIIZEがこれから歩んでいく新たな旅路を予感させる内容となっています。

Red Velvetのアイリーン&スルギは「TILT」でカムバック。5年前のユニットデビュー作「Monster」がヒットを飛ばしただけに大きな注目を浴びていましたが、「TILT」も中毒性抜群のナンバーで、2人だからこそ表現できる芸術的な世界観に引き込まれました。またSMエンタテインメントのアーティストが集う30周年ライブツアー「SMTOWN LIVE 2025」は、9日にメキシコシティ公演、11日にロサンゼルス公演を実施。舞台裏で撮影されたaespaカリナとHearts2Heartsイアンの2ショットは、2人がイアンのデビュー前から「似ている」と話題を集めていただけに反響を呼びました。

NCT 127は5月22日に東京ドームにて4回目のワールドツアーを締めくくり、マークはソロのショーケースを日本でも3都市で開催。ユウタはシングル「TWISTED PARADISE」をリリースし、初のトークツアーを愛知でスタートさせました。ドヨンもソロツアーを6月から開催する予定で、メンバーそれぞれの活動が活発になっています。またWayVのテンは「Humanity」で日本デビュー。初の日本ライブツアーを盛況のままに終えました。

このほか5月は、DAY6、P1Harmony、ロゼ(BLACKPINK)、MEOVV、tripleS、ベクヒョン(EXO)、KickFlip、ジェジュンらも新作をリリース。(G)I-DLEはグループ名をi-dleに改めて新たなスタートを切り、再契約後初となるミニアルバム「We are」を発表しました。デビュー作「I am」と対になるようなタイトルに、彼女たちの絆の強さを感じます。金髪ベリーショートにイメチェンしたソヨンのビジュアルも、グループの自由な魅力をさらに際立たせていました。

またMONSTA Xはヒョンウォンが兵役を終え、デビュー10周年記念日である14日にリレコーディングアルバム「NOW PROJECT vol.1」を配信リリース。夏には韓国と日本で単独公演を行うことも発表し、ファンの胸を高鳴らせました。

3. G-DRAGONが東阪ドームでファンと再会

5月も毎週、日本国内の各所で行われるK-POPアーティストのコンサートが話題に。G-DRAGON(BIGBANG)は8年ぶりとなる日本ドームツアーで東京と大阪を回り、ファンと再会。筆者も東京ドーム公演に足を運びましたが、待ち焦がれたファンの熱い歓声と、G-DRAGONらしい世界観、圧倒的なパフォーマンスに魅せられました。LE SSERAFIMはワールドツアーの日本公演を6日に開始。残念ながらHUH YUNJINが腰痛で出演を見送るも、4人で愛知と大阪での4公演をパワフルにやり遂げました。

Stray Kidsはワールドツアーの日本公演を、静岡・エコパスタジアムの4公演で締めくくり。花火や炎、大型バルーンなどスタジアムならではの演出も交え、22万人と熱い時間を過ごしました。TREASUREは日本でのファンコンサートツアーを5月18日に完走。嵐「Happiness」のカバーやユニット曲のシャッフル、ファンが大合唱してメンバーを感動させた「BEAUTIFUL」など、名シーンが多数生まれました。

28、29日には、昨年誕生した新たな音楽授賞式「ASIA STAR ENTERTAINER AWARDS 2025 Presented by ZOZOTOWN」が開催されました。aespaやENHYPEN、i-dle、BTOB、ZEROBASEONEといった韓国グループと、timelesz、新しい学校のリーダーズ、HANAら日本のグループがKアリーナ横浜に集結。華やかなパフォーマンスを披露しました。

ASTROは日本単独公演を6月28、29日にみずほPayPayドーム福岡で行うことを発表。2023年にグループを脱退したラキも出演予定、さらにチャウヌが7月28日に入隊を控えているということで、メンバーとファンにとって特別な2日間になりそうです。またWINNERは、単独コンサートを韓国で7月に、日本で9月に行うことを告知。韓国では3年3カ月ぶりの単独公演となり、日本ツアーは約6年ぶりとなります。

4. IZ*ONEメンバーが各所で集結

最後に、収まりきらなかったトピックをこちらでまとめてご紹介。EVERGLOWは全員がYUE HUAエンターテインメントとの契約を6月に終了することを発表。メンバーは新たな事務所での活動を予告しており、正式発表が待ち遠しいところです。OH MY GIRLはヒョジョン、ミミ、スンヒ、ユビンがWMエンターテインメントと再契約。ユアとアリンは事務所を離れるも、グループ活動は継続するそうです。

学祭シーズンの韓国では、さまざまな大学の学園祭に人気グループが登場。TOMORROW X TOGETHER、IVE、ILLIT、i-dle、aespaらがパフォーマンスを披露し、華を添えました。またニューヨークのメトロポリタン美術館で5日に行われたファッションの祭典「Met Gala」には、K-POP界からBLACKPINKのジェニー、ロゼ、リサ、SEVENTEENのS.COUPSが参加しています。

26日に発表された「American Music Awards」では、「Favorite K-Pop Artist」にBTSのRMが輝き、グループに続いてソロアーティストでも同賞に輝く快挙を達成。また日本で初開催された音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」では、最優秀アジア楽曲賞にaespa「Supernova」、Korean Popular Music特別賞にSEVENTEEN「God of Music」、最優秀K-Pop楽曲賞にNewJeans「Ditto」が選ばれています。

IZ*ONEのメンバーが集結したコンテンツが、同時期に公開されたことも話題に。「COSMOPOLITAN KOREA」のYouTubeチャンネルで展開されている「Eunbi the Yapper」にはKIM CHAEWON、クォン・ウンビ、YENA、ミンジュが出演し、ジェジュンがホストを務める「ジェチング」にはKIM CHAEWONとSAKURAのゲスト回に、ジェジュンプロデュースのSAY MY NAMEで活動するHITOMI(本田仁美)がサプライズで登場。SNSには歓喜の声があふれていました。

またVERIVERY、DRIPPIN、WEi、DKB、NINE.i、The Windといったボーイズグループの一部メンバーが、次々にグループ活動を一時中断。該当メンバーは7月に放送開始するサバイバル番組「BOYS II PLANET」へ参加するという噂もあり、続報が待たれます。

【2025年5月】音楽番組、最近どう?

5月に放送された韓国の主要音楽番組で、1位を獲得した楽曲を紹介します。今月1位を獲得したP1Harmony、BOYNEXTDOOR、tripleS、RIIZE、TWS、MEOVVといったアーティストは、いずれも初動売上でキャリアハイを記録。セールス面でも確かな成長を見せています。中でも「ASSEMBLE25」で約1年ぶりとなる完全体カムバックを果たしたtripleSは、前作「ASSEMBLE24」から売上を3倍以上伸ばしました。また昨年秋にデビューしたMEOVVは「M COUNTDOWN」でグループ初の音楽番組1位を獲得。アンコールステージでは、キレのあるダンスを踊りながら安定感と迫力を兼ね備えた歌唱を披露し話題に。多数のガールズグループがしのぎを削る中、“第5世代”の面々も着実に存在感を高めています。

THE SHOW

5/6 なし
5/13 なし
5/20 tripleS「Are You Alive」
5/27 なし

SHOW CHAMPION

5/7 なし
5/14 P1Harmony「DUH!」
5/21 tripleS「Are You Alive」
5/28 RIIZE「Fly Up」

M COUNTDOWN

5/1 TWS「Countdown!」
5/8 MEOVV「HANDS UP」
5/15 MEOVV「HANDS UP」
5/22 BOYNEXTDOOR「I Feel Good」
5/29 JIN「Don’t Say You Love Me」

Music Bank

5/2 TWS「Countdown!」
5/9 HIGHLIGHT「Chains」
5/16 P1Harmony「DUH!」
5/23 BOYNEXTDOOR「I Feel Good」
5/30 RIIZE「Fly Up」

Show! Music Core

5/3 TWS「Countdown!」
5/10 LE SSERAFIM「HOT」
5/17 DAY6「Maybe Tomorrow」
5/24 BOYNEXTDOOR「I Feel Good」
5/31 RIIZE「Fly Up」

INKIGAYO

5/4 TWS「Countdown!」
5/11 WOODZ「Drowning」
5/18 TOMORROW X TOGETHER「Love Language」
5/25 BOYNEXTDOOR「I Feel Good」

今月のひとりごと

ライター 岸野

「スウパ3」が面白い。韓国クルーのメンバーが、近年のサバ番の審査員&トレーナー大集結な感じで個人的に大沸きです。

編集 獅々堀

MONSTA X「CDTV」出演! すごくうれしいです。

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