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音楽活動に関する知識を網羅したバイブルの制作プロジェクト開始、後藤正文ら応援メッセージ到着

一般社団法人B-Side Incubator告知ビジュアル
10分前2024年12月12日 3:04

一般社団法人B-Side Incubatorがミュージシャン支援の実践ガイドを制作するため、CAMPFIREでクラウドファンディングを開始した。

一般社団法人B-Side Incubatorは、インディペンデントに活動する音楽アーティストを支えるために立ち上げられたコミュニティ。近年、個人で音楽活動を展開するインディペンデントアーティストが増加しているが、音楽制作以外のタスクや求められる知識も増大している。こうした中、B-Side Incubatorはミュージシャンを支援するため、法律・契約、プロモーション、資金調達、メンタルヘルスといった音楽活動に関連する知識・知見を網羅したナレッジ集を制作。インディペンデントアーティストはもちろんのこと、その周囲でサポートするスタッフや音楽業界の関連者全員に役立つ活動のバイブルを目指す。

B-Side Incubatorは寄付や協賛資金によって成り立っており、ナレッジ集の制作資金150万円について、本日12月12日から2月7日にかけてクラウドファンディングで募る。リターンとして、ナレッジ集のリリースイベントへの招待をはじめ、starRoによる1on1メンタリングセッションや、ライター・つやちゃんによるアーティストコンサルなど音楽活動に役立つサポートが用意されている。クラウドファンディング開始に合わせて、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、Kota Matsukawa(w.a.u)、maco marets、starRo、Maika Loubtéの応援メッセージも到着した。

応援メッセージ

後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)

音楽活動にまつわるknowledge=知識をシェアしようという試み、とても素敵だと思います。情報や知識を独占するのではなく、みんなの財産と考えていくことは、社会や文化を先細らせないためにも大切なことだと思います。クラファンの達成ももちろんですが、このクラファンを行うことで、今回のナレッジ集の存在が、多くのアーティストたちに届くことを願います。僕も微力ながら、協力させてください。

Kota Matsukawa(w.a.u)

インディペンデントレーベル、アーティストとして私自身も情報収集や仲間を集めることに苦労しています。同じ苦労をする人達がこのナレッジ集によって少しでも減ることを願っています。日本の音楽をより楽しめるものにしていくためにこのプロジェクトを応援したいと思います。

maco marets

「インディペンデント」であることの困難は、リソースの問題だけではなく、知識の不足にあることを日々の活動のなかで強く感じています。自分にとって後悔のない道のりを選択できているかどうか? いつだって、己の経験だけでは判断できないことばかり……。もちろん、活動の方法やペース、目標とする地点はアーティストによってそれぞれ異なります。答えは決してひとつではない。だからこそ、自分の現在地を知り、行く先のイメージを描くためにも、これから歩こうとする世界の「地図」がなにより必要なのだと思うのです。今回制作されるナレッジ集が、現役のプレイヤーはもちろん、これから活動をはじめようとする人にとって心強い旅のガイドブックになってくれることを期待しています。

starRo

僕らは音楽アーティストである以前にひとりの人間です。音楽アーティストとして生きることは、音楽スキルをあげるのと同時に、どうやって自分の生活を支えるのか、どうやって活動し続ける心の安定を保つのか、自分の音楽をどのように社会に活かすのかといった、人として生きるうえで誰もが取り組まないといけない人生の課題を我々のやり方で総合的に打開していくことでもあります。そういう角度で様々なヒントを与えてくれるナレッジ集を作っていきたいと思います。この取組みを通して、みんなが音楽アーティストとして幸せに生きてほしいと節に願っています。

Maika Loubté

10年目になる自分の音楽活動の中で、時折、痛感したことがありました。ふだん目にしている同業者のSNSフィードなどは、基本的に「うまくいっている」ことだけが表面化されやすくて、ビジネス的な悩みや課題はお互いに共有されにくいということです。みんなの活動環境は千差万別ですし、さらに大きく言えば5年後のリリース形態の仕組みでさえもある意味、予測不能。ぐにゃぐにゃな時代? そんな時にこのナレッジ集が、正直な辞書のような存在であればあるほど、アーティストが自分のやりたいことに集中できるかも。余計なことに疲弊して辞めなくてもよかった人たちが、才能を潰さずに音楽を続けることができるかもしれない!という確信と希望を持っています。

ナレッジ集の目次案(仮)

Introduction:現代における音楽活動の意義、キャリアとモチベーション

第1章:音源をリリースするにはどういう方法がある?

──フィジカル音源と配信音源/ディストリビューションサービスの仕組み/各サービスにおける収益分配

第2章:レーベルやマネジメントに所属するとどういったメリットがある?

──レコード会社やレーベル、マネジメント事務所の役割/各レーベルや事務所の特徴

第3章:これだけは知っておきたい!音楽を取り巻く権利について

──原盤権/著作権/契約

第4章:法律や契約の困りごと事例集

第5章:どうやって聴いてもらう?音楽プロモーション基礎編

──ストリーミングサービスの活用/SNSプロモーション/マーケティングに活用できるツール

第6章:どうやってリスナーの熱量を高める?音楽プロモーション発展編

──コミュニティとシーン/ゲームやインディーアニメ等の他分野とのタイアップ/海外進出/ファンコミュニケーション

第7章:ビジュアルイメージや世界観の作り方

──ミュージックビデオ/マーチ

第8章:制作資金をどうやって調達し、どのように使えば活動がスケールしていく?

──制作費とプロモーション費と生活費の配分/クライアント案件/ロイヤリティ投資/助成金の活用/新たな資金調達

コラム:活動を持続するためのメンタルケア

コラム:地方で活動をいかに続けるか

コラム:インディペンデント・アーティスト キャリア事例(キャリアの類型化と成功ポイント/活動としての転機やマネタイズの転機、成功ポイント)

監修・協力:大平彩華(アニメーション作家)/ 平大助(FRIENDSHIP.)/ 武田信幸(LITE)/ 手島将彦(芸能業界のこころのサポートセンターMeBuKi カウンセラー)/ 西村謙大(株式会社CotoLab. 代表取締役CEO)/ 水口瑛介(アーティファクト法律事務所 代表弁護士)ほか

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