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DECO*27「罪と罰」16年の時を経て生まれ変わる / 弌誠のモエチャカに続く曲「あられやこんこん」とは

再生数急上昇ソング定点観測
約1か月前2025年01月24日 9:05

YouTubeでの視聴回数チャートや、ストリーミングサービスでの再生数が伸びている楽曲を観測し、今何が注目されているのかを解説する週イチ連載「再生数急上昇ソング定点観測」。今週はYouTubeで1月10日から1月16日にかけて集計されたミュージックビデオランキングの中から要注目トピックをピックアップします。

文 / 真貝聡

まずはこの週の初登場曲の振り返りから

今週のYouTubeのミュージックビデオランキングは、すでに先週の記事で紹介しているCUTIE STREET「ひたむきシンデレラ!」のMVが初登場3位に。

36位にはBAD HOP解散後初となるYZERRのソロ曲「South Side」がランクインした。これまでどんな思いで音楽の道を歩んできて、いかにして東京ドームの大舞台に立ったのかが伝わってくる、YZERRの“生き様”を感じる楽曲だ。

そのほか43位にはIVEの「REBEL HEART」がランクインしている。これは2月3日にリリースされる韓国3rd EP「IVE EMPATHY」の収録曲。MVには小田急線のホームや渋谷のスクランブル交差点、埼玉の東武動物公園など日本の有名スポットが多く登場することでも話題になった。

56位に登場したのはHYの「恋をして」。映画「366日」の主題歌として書き下ろされたバラードで、彼らの不朽の名曲「366日」のアンサーソングになっている。

88位はRIIZEが東方神起のデビュー曲をリメイクした「Hug」のステージビデオが登場。原曲の透明感や柔らかい雰囲気を受け継ぎつつ、Y2Kを想起させるセンスとトレンディなサウンドが新たに加わっている。

アイドル、バンド、ダンスグループによる幅広い楽曲が並んだ今週は、下記の3曲をピックアップする。

DECO*27「罪と罰(Reloaded) feat. 初音ミク」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場67位

2009年に公開されてから、DECO*27初期の傑作として長年多くのファンから愛され続けてきた「罪と罰」を、16年の時を経てリメイクした「罪と罰(Reloaded)」が到着した。DECO*27は1月10日にX(Twitter)で「罪と罰、本当に大好きな曲だからずっとReloaded作りたかったんだ」とポストしており、ファンだけでなく彼自身にとっても特別な楽曲であることがうかがえる。

新たに公開されたリメイク版は、印象的なシンセのリフなど原曲のサウンドを継承しつつも、歌詞やメロディが一部刷新されている。DECO*27とともにアレンジを担当したHayato Yamamotoは、Xで同曲の魅力を次のようにポストしている。

新調声の新鮮さと、OPから1Aは原曲ママの時空の歪み、ラストの両耳に歌われる感じ、どれをとっても最高です

この曲の歌詞には“僕”と“君”の2人が存在する。そして原曲は「キミの耳なんていらない / キミの心だっていらない / キミがそうやって / 苦しんでる顔が見れたらいいよ」と“僕”を拒絶する“君”目線の言葉で締めくくられていた。しかし今回は「きみの『好き』があればそれでいい / きみの『嫌い』なんていらない / ぼくが罪 きみが罰 / 何度だってこの世界がいいよ」と、“僕”目線の希望を感じるような歌詞に着地しているのが印象的だ。

終盤の「ねえぼくが生き残れたのはたぶん てゆーか絶対 / きみのおかげでぼくはきみの影 ずっと側に」というフレーズは、DECO*27初期の名曲「心壊サミット」の歌詞を再構成したもの。当時からのファンが喜ぶような遊び心が秘められている。「罪と罰」「罪と罰(Reloaded)」の2曲を聴き比べることで、より楽曲の魅力が増幅するはずだ。

VOLTACTION「TAKE ACTION」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場92 位

にじさんじ所属の4人組ユニット・VOLTACTIONは、全員が裏社会で暗躍していたという一風変わったバックボーンを持っている。メンバーの風楽奏斗、渡会雲雀、四季凪アキラ、セラフ・ダズルガーデンは、それぞれ個性を活かした配信やメンバー同士の仲睦まじいコラボ配信などで着実にファンを増やしてきた。

そんな中、4人は去年大きな試練に挑んだ。それは“にじさんじNo.1ダンスユニット”を目指している彼らが、その覚悟を見せるべく150日間の過酷なレッスンを積み、リアルライブとアルバム制作を懸けたダンス審査に合格すること。この模様は7月にYouTubeで公開された「Documentary of VOLTACTION『150 Days』」という約80分にわたるドキュメンタリームービーで観ることができる。

レッスンの途中で思うように踊れず悔し涙を流す場面もあったが、4人は互いに励まし合い、精神的にも身体的にも大きな成長を遂げて審査に見事合格。そして念願の1stミニアルバム「Action!!!!!!!!!!!!」をリリースするチャンスをつかみ取ったのだ。

そのリード曲となる「TAKE ACTION」は、勢いのあるアグレッシブなサウンドや「新たなる旅路を / 想像以上の シナリオ描こう!」などの歌詞で、VOLTACTIONの新しい一歩を示す楽曲だ。後日、ダンスプラクティス映像とパフォーマンスビデオも公開されるとのことで、過酷なレッスンを経てダンススキルを磨き上げた彼らが、どのようなパフォーマンスで魅了してくれるのか期待しておこう。

弌誠「あられやこんこん」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場95位

アクションRPG「ゼンレスゾーンゼロ」に登場するエレン・ジョーの同人キャラソングとして作れられた「モエチャッカファイア」のMVが5000万回再生を超えて、2024年を代表するヒット曲になり、一躍時の人となった弌誠。そんな彼が「ゼンゼロ」のキャラソング第2弾となる「あられやこんこん」のMVを1月11日に公開した。

今回は有名な武術一家・星見家の妖刀を受け継ぐ跡取りである、対ホロウ6課の星見雅について歌った楽曲。「モエチャッカファイア」は低音の効いたボーカルが印象的だったが、「あられやこんこん」では弌誠の透き通った高音を堪能できる。また、歌詞の中に星見の特徴的な狐耳や氷属性を表す「コンコン」という言葉が入っていたり、彼女が和装であることから三味線や笛の音を取り入れたサウンドや和を感じるメロディを採用していたりと、キャラクターの特徴を見事に捉えている。

ジャケットとMVはmeiyoの「なにやってもうまくいかない(feat.asmi)」やtuki.の「ひゅるりらぱっぱ」を手がけた十八番茶が担当。2分18秒からの6課メンバーが登場するシーンなど、「ゼンゼロ」ファンにとって胸が熱くなる映像も高い評価を得ている。

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