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マイベストトラック2024 Vol.1 声優編

上段左から雨宮天、緒方恵美、斉藤壮馬、下段左から千葉翔也、羽多野渉、水瀬いのり。
6分前2025年01月30日 10:04

2025年の幕開けに合わせ、音楽ナタリーではさまざまなアーティストに「2024年に最も愛聴した3曲」を聞くアンケート企画を実施。回答者のジャンルごとに分けた全8本の記事を公開していく。今回は「声優編」として雨宮天、緒方恵美、斉藤壮馬、千葉翔也、羽多野渉、水瀬いのりが選んだ2024年の3曲を紹介する。

構成 / 中川麻梨花

雨宮天

久保田早紀「シャングリラ」

私はカバーアルバムを出すほど歌謡曲が好きなのですが、久保田早紀さんの「シャングリラ」は新たな素敵歌謡曲を探す中で2024年に出逢った楽曲です。
歌謡曲好きで集まって、初めてのメンツでカラオケに行ったのですが、一緒に行ったメンバーが歌謡曲にとても詳しくて、そこで聞いてはまって、そこからはかなりの頻度で聴いていました!
「異邦人」で有名な久保田早紀さんですが、他にもこんなに素敵な曲があったなんて!と感動しました。
異国情緒漂う独特な音階とそれを歌いこなす綺麗な歌声がとても素敵です。

大橋純子「サファリ・ナイト」

大橋純子さんの「サファリ・ナイト」も「シャングリラ」と同じ経緯で去年出逢いました。
私は今まで「たそがれマイ・ラブ」と「シルエット・ロマンス」をカバーさせていただいたのですが、その両曲ともまるで違うテンポの速さでありながら、大橋純子さんの歌声の色気、歌唱力と迫力がとても活かされた楽曲で聴くたびに痺れます…!

SPYAIR「サムライハート(Some Like It Hot!!)」

「サムライハート(Some Like It Hot!!)」はバリバリど世代の曲で、無条件に元気をくれるのでここ数年定期的に聴いています!
少しガラッとした歌声が格好良く、落ちサビでの抑えた歌声のギャップもとても素敵で、男性に生まれたらこんな声で歌ってみたいです…!
最近は同年代の友達と集まって懐かしカラオケ(青春時代の曲を歌いまくるカラオケ)をするのにもはまっていて、そこでも「サムライハート」は外せません!

<プロフィール>

雨宮天(アマミヤソラ)

2012年に声優デビュー。主な出演作に「アカメが斬る!」(アカメ役)、「東京喰種トーキョーグール」(霧嶋董香役)、「七つの大罪」(エリザベス役)、「この素晴らしい世界に祝福を!」(アクア役)、「彼女、お借りします」(水原千鶴役)など。熱心な歌謡曲ファンであり、2017年から歌謡曲カバーライブ「音楽で彩るリサイタル」を不定期で行い、4月12日には5回目の開催を予定している。2024年12月にクリスマスシングル「Blue Christmas for You」をリリース。同じミュージックレインに所属する麻倉もも、夏川椎菜とともに声優ユニット・TrySailのメンバーとしても活動している。

緒方恵美

羊文学「more than words」

出演作楽曲は、自分の役柄のその時の「想い」と共に刻まれることが多いのですが、2024年で1番刺さっていたのが羊文学さん。2023年の楽曲ですが、その年末の最後の最後に放送された「呪術廻戦」第2期最終回の自分の役(乙骨憂太)の在り方が深く残りすぎて──結果2024年前半は、このEDがずっとループしていました。何度聴いても、揺蕩うメロディと抜けるような高音に揺さぶられます。勿論OP「SPECIALZ」(King Gnu)も大好き。

米津玄師「がらくた」

1クール10本は観るドラマオタクとしてはドラマ主題歌も外せません(笑)。Vaundyさんの「風神」(ライオンの隠れ家)、miletさんの「hanataba」(アンチヒーロー)、King Gnuさんの「ねっこ」(海に眠るダイヤモンド)他逃せない曲は多数あるのですが、お仕事として関わらせて頂いた「逃げ恥」(最終回直前ナレーション)「MIU404」(ポリまるの声)「最愛」(応援YouTube番組)からの流れで、なんとレッドカーペットのMCを務めさせて頂いてしまった「ラストマイル」のこの楽曲を。深い歌詞・心に残るメロディ。至高。

ビリー・ジョエル「Turn the Lights Back On」

自分としてのアーティスト活動のほかに、洋楽カバーライブユニット「M's BAR」を10数年続けています。2024年のツアーは「We Love BILLY & QUEEN!」を掲げたため、今年の夏はビリーとクイーンの楽曲をずっと聴いて(歌わせて頂いて)いました。本当は1番聴き込んでいた「New York State Of Mind」をあげたかったのですが、今年の曲ということで、ビリーが17年ぶりに出した新曲を。もう創らないと言われていた彼が紡ぎ出す「今」。刺さります。

<プロフィール>

緒方恵美(オガタメグミ)

1992年に声優デビュー。主な出演作に「幽☆遊☆白書」(蔵馬役)、「新世紀エヴァンゲリオン」(碇シンジ役)、「美少女戦士セーラームーン」(天王はるか / セーラーウラヌス役)、「カードキャプターさくら」(月城雪兎 / ユエ役)、「遊☆戯☆王」(武藤遊戯役)など。1999年のランティス所属後にアーティスト活動を本格化。3オクターブ強の広い音域を持つパワフルな歌声を持ち、一部の楽曲の作曲とほぼすべての作詞を手がける。2024年12月に東京・浅草花劇場でライブ「緒方恵美 OGATAー1.0 ~禊2024~」を行った。現在放送中のテレビアニメ「地縛少年花子くん2」に出演中。3月には舞台「平家物語 ー胡蝶の被斬ー」に出演する。

斉藤壮馬

Culture Wars「Heaven」

ROSÉ & Bruno Mars「APT.」

Brigitte Calls Me Baby「We Were Never Alive」

以前もこの企画に参加させていただきましたが、やはり2024年もサブスクリプションでの視聴が多かったです。Culture Wars「Heaven」は、引き算の音像も美しいメロディもヴォーカルの声もど真ん中で大好き。友人に教えてもらったのですが、どの楽曲も素晴らしく、これからもっとワールドワイドに活躍していくのではないかと思っています。

一方、ROSÉ & Bruno Mars「APT.」は世界中で大ヒットした楽曲。非常にシンプルな構成なのに、ワクワク感が止まることなくラストまで駆け抜けていく圧倒的な訴求力を感じました。街中でも耳にする機会が多く、気づけばあのフレーズが頭の中でずっと鳴っている日も少なくありませんでした。

最後のBrigitte Calls Me Baby「We Were Never Alive」もそうですが、最近世界的にロックンロール・リバイバル・リバイバルが起こっていると思っていて、中でもThe Smiths直球の彼らのサウンドには心揺さぶられました。

他にも、様々なポップスへのリスペクトを感じるDa-iCE「I wonder」、オルタナ宅録感がたまらない小雨ちゃん「一角獣」、各種ジャンルのリバイバル要素と新しさを持つFat DogやMan/Woman/Chainsaw、English Teacher、Summer Whalesなど、たくさんの素敵な音楽に出会うことのできた1年でした。2025年もより多くの楽曲に触れ、自身の音楽活動につなげていきたいと思います。

<プロフィール>

斉藤壮馬(サイトウソウマ)

2011年に声優デビュー。主な出演作に「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」(緋村剣心役)、「ハイキュー!!」(山口忠役)、「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」(夢野幻太郎役)、「ピアノの森」(一ノ瀬海役)、「アイドリッシュセブン」(九条天役)、「憂国のモリアーティ」(ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ役)など。2017年6月にシングル「フィッシュストーリー」でアーティストデビュー。2024年9月には3rd アルバム「Fictions」を発表。同年10月から12月にかけてツアー「⻫藤壮馬 Live Tour 2024 "(Non)Fictions"」を行った。

千葉翔也

Bring Me the Horizon「Kool-Aid」

元々ラウドロックが好きで、その中でも痺れるシャウトとキャッチーなメロディラインが大好きなイギリスのバンド。海の外のバンドだと遠い気持ちで聴いていたら、そこに日本人のアーティスト(Paledusk のDAIDAIさん)が制作に参加という記事を見かけびっくり。その関わりに心躍りながら聴きました。この曲が収録されたアルバム「POST HUMAN: NeX GEn」と、「Throne」「MANTRA」もおすすめです。

BE:FIRST「Masterplan」

TBS系「ラヴィット!」に出演した際、LEOさんがCDを渡してくださって出会った曲です。快活で優しい方だったのにMVなどでは凛々しく色気のある歌い出しで一気に引き込まれました。楽曲はもちろんダンスもものすごくカッコ良い曲です。
2024年は「ラップスタア」を夢中になって見たり、ラップが自分の中で最も熱い年でもありました。

Official髭男dism「Same Blue」

主人公を演じさせていただいている「アオのハコ」のOP曲。「青」にタイトルが絡む作品へのメイン出演が続いて縁がある色なので、自分の中でイメージを膨らませ切ったかもと思っていたら…。
こんなにも突き刺さる痛々しさで、爽やかに表現された「青」があるなんて本当に感動しました。作中のスタートが冬の朝なのですが、その空気も感じます。変則的なリズムと伸びやかな高音ボーカルが絡み合って、もどかしい中で前進しようとするエネルギーを肯定してもらえるような気持ちになります。
Eveさんの「ティーンエイジブルー」も語りたいところですが、OPはたまたまアフレコの時から聴けていたのもあり、回数的にこちらを挙げさせていただきます…!

<プロフィール>

千葉翔也(チバショウヤ)

2004年に声優デビュー。主な出演作に「ようこそ実力至上主義の教室へ」(綾小路清隆役)、「86-エイティシックス-」(シンエイ・ノウゼン役)、「WIND BREAKER」(楡井秋彦)、「アイドルマスター SideM」(秋山隼人役)など。2024年1月にアーティストデビューEP「Blessing」を発表した。ソロアーティストデビュー1周年となる2025年1月に配信シングル「Harmonize?」をリリース。2025年1月に1stアルバムの制作決定をアナウンスした。

羽多野渉

米津玄師「さよーならまたいつか!」

ドラマ「虎に翼」の主題歌ですね。
仕事から帰ってきて、毎日1話ずつ「虎に翼」を観るのがささやかな楽しみで、この「さよーならまたいつか!」も長く楽しませて頂きました。
ドラマの展開や主人公の成長や葛藤、人生のいろんな場面で、応援歌のように力強いこの曲に感動しました。
同じ曲なのに流れるシーンによって表情が全く違う。
「知らねえけれど」ってフレーズ、心の強さを感じて好きです!
間違いなく2024年一番聴かせて頂いた楽曲です。
紅白のスペシャルバージョンも印象的でした!

Vaundy「風神」

ドラマ「ライオンの隠れ家」の主題歌です。
最初はなぜこのドラマのテーマソングが「風神」というタイトルなのだろうか?と考えていました。
しかし、歌詞を読み、ドラマの主人公と一緒に物語を進んでいくと、この曲の深さを感じ温かい涙が溢れました。
ドラマのために生み出された楽曲って好きなんですよね。
そしてVaundyさんにしか表現できない音楽!
物凄く繊細に始まったかと思ったら、ダイナミックに力強くサビが盛り上がっていく!
緩急が凄いです!
「家族」について深く考えさせられるこのドラマとの親和性が高いですね。
Vaundyさんの音域って何オクターブあるんでしょうね?

あいみょん「会いに行くのに」

ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」の主題歌。
温かみのあるストリングスの響きと伸びやかな歌声がドラマの余韻をしみじみと感じさせてくれます。
あいみょんさんの曲は新しさと同時に、どこか懐かしさを感じるメロディで、現在と過去を行ったり来たりしながら真実に近づいていくドラマにピッタリだと思いました。
車の中で聞いていると、外の景色がまるで過去の回想シーンのように感じて浸れます!
そして、あいみょんさんの紡ぐ歌詞の世界もとても素敵ですね。
冒頭の「冷蔵庫の中には 食べ損ねたラブレター」で、想像力を刺激されスッと音楽世界に入れます。

<プロフィール>

羽多野渉(ハタノワタル)

2001年に声優デビュー。主な出演作品に「ニャンちゅう!宇宙!放送チュー!」(ニャンちゅう / 2代目)、「さんかく窓の外側は夜」(冷川理人役)、「僕のヒーローアカデミア」(心操人使役)、「呪術廻戦」(重面春太役)、「アイドリッシュセブン」(八乙女楽役)など。2011年にソロアーティストデビュー。2023年11月にセルフプロデュースによるコンセプトミニアルバム「Dawn」を発表した。2025年に自身初となるJ-POPカバーアルバムをリリース予定。3月に東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREでプレミアムライブを行う。

水瀬いのり

YOASOBI「舞台に立って」

パリオリンピックの日々を思い出し胸が熱くなります。
今でもこの曲を聴くと汗と涙に呼応する歓声も聞こえてきます。
爽快感のあるメロディラインに乗せられた一つの一つの言葉たちは挑戦することの大切さと諦めないことの尊さを描いていて聴くたびに心が前を向きます。

aiko「好きにさせて」

イントロを聴いた瞬間から胸がキュンとしてワクワクした1曲です。
歌い方が甘く可愛いのも印象的で、特に語尾の収め方に好きが止まりませんでした。
「好きにさせて」というフレーズに異なる複数の意味が込められているのもグッとくるポイントです。

NAYEON「ABCD」

1番はクールに進行していくのに対して2番以降はフェイクや投げ込みのコーラスが増えていくのが癖になり気付くと何度も聴いています。
同じメロディラインであっても前半と後半では聞こえ方が違うので何度聴いても発見があります。
MVの世界観やブレイクダンスもとてもかっこいいのでお気に入りです。

<プロフィール>

水瀬いのり(ミナセイノリ)

2010年に声優デビュー。主な出演作品に「Re:ゼロから始める異世界生活」(レム役)、「ご注文はうさぎですか?」(チノ役)、「五等分の花嫁」(中野五月役)、「心が叫びたがってるんだ。」(成瀬順役)など。2015年にソロアーティストデビュー。2024年8月にテレビアニメ「アクロトリップ」のオープニング主題歌「フラーグム」などを収録した“オリジナルハーフアルバム”「heart bookmark」をリリース。2025年3月12日にはライブBlu-ray「Inori Minase LIVE TOUR heart bookmark」をリリースすることが決定している。

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