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竹舞のDNAが震えた曲は

竹舞
8か月前2025年08月12日 9:02

楽曲のリズムやノリを作り出すうえでの屋台骨として非常に重要なドラムだけど、ひと叩きで楽曲の世界観に引き込むイントロや、サビ前にアクセントを付けるフィルインも聴きどころの1つ。そこで、この連載ではドラマーとして活躍するミュージシャンに、「この部分のドラムをぜひ聴いてほしい!」と思う曲を教えてもらいます。

第32回は、8月14~16日に愛知・豊田大橋橋の下 千石公園にて「橋の下大盆踊り SOUL BEAT ASIA 2025」を開催するTURTLE ISLAND / ALKDOから、竹舞さんが登場。太鼓奏者として大地を揺るがす鼓動を打ち鳴らす竹舞さんが、「魂を直接叩かれるような、身体の奥に突き刺さるビート」「DNAが震えた」と語る曲は。

構成 / 丸澤嘉明

ドラムフレーズが好きな曲とその理由

金徳洙(Samulnori)「Samdo Nongak」

韓国の伝統打楽サムルノリ(※)を率いた金徳洙。整った構成の中で繰り返されるフレーズが、次第に速度と緊張を増し、ついに6:30~、圧倒的な爆発に突入する。人力ドラムンベースかと思うほどの疾走と制御。打楽器だけなのに、DNAが震えた。これは伝統芸能ではなく、ハードコアだと思った。魂を直接叩かれるような、身体の奥に突き刺さるビート。

※ケンガリ、プク、チャンゴ、チンという韓国の伝統楽器を用いた音楽ジャンルであり演奏グループ。

Sigur Rós「Gobbledigook」(ドラム:オーリー・ディラソン)

アイスランドのバンド。イントロの00:10からドラムが跳ねるように動き、シンプルなのに感情の奥を刺激する。荒々しくも美しいこのビートは、言葉よりも先に心を揺らす。規則性より衝動に従うような鼓動が聞こえてくる。

ユセフ・デイズ「Istanbul (feat. Elijah Fox)」(ドラム:ユセフ・デイズ)

粒立ちのいいハイハット、揺れる重心。スティックが踊るような細かいスネアの刻みと、体幹で鳴らすようなスネアの組み合わせ。ドラムから始まる5秒を聴いてほしい。ジャズとビートミュージックを行き来する自由さに、魅惑の浮遊感がある。そして曲の最後5秒にも注目!

Turnstile「T.L.C. (TURNSTILE LOVE CONNECTION)」(ドラム:ダニエル・ファング)

90年代のハードコア / オルタナティブの勢いを思い出す、爆発的なイントロのドラムに一発で持っていかれる。ギターが入るまでの“待ち”の時間がたまらない。踊らされてるというより、もう踊っている。ビートを聴けば、身体が勝手に先回りする。

envy「Compensation」(ドラム:関大陸)

冒頭から感情が一気にあふれ出すようなドラム。力強さと切なさが同時に響く。リズムというより、曲そのものを動かす心臓のようなビート。言葉より先に心を揺らす音に、10代の自分はただ圧倒された。あのフレーズの熱を、今も身体が覚えている。

自身でドラムフレーズをプレイする際に意識していること

その場にいる人たちの空気や呼吸を感じながら、自分の身体を通して自然に出てくるリズムを大切にしています。旅芸人として各地で演奏してきた中で、リズムは言葉よりも早く、まっすぐ人に届くものだと感じるようになりました。ドラムは説明ではなく、対話のようなもの。感情や景色、いま目の前にある空気をどう音にできるかを、いつも考えながら叩いています。

リズムは旅であり、抵抗であり、祈り。

自身のプレイスタイルに影響を与えたドラマー

金徳洙(Samulnori)、竜巻太郎(TURTLE ISLAND)、トニー・アレン、福島紀明(DEEPCOUNT)、柏倉隆史(toe)、ユセフ・デイズ。

民族音楽全般。

竹舞

1999年に愛知・三河にて結成されたTURTLE ISLANDにて太鼓、チャンゴ、唄を担当。TURTLE ISLANDはパンク、ハードコア、ロック、ロカビリー、各国の土着音楽を独自の解釈で飲み込んで再構築した“Yaoyolozundoko”サウンドが特徴で、2012年よりお祭り「橋の下世界音楽祭」「橋の下大盆踊り」を開催している。2025年は8月14~16日に愛知・豊田大橋橋の下 千石公園にて「橋の下大盆踊り SOUL BEAT ASIA 2025」を実施する。また永山愛樹(TURTLE ISLAND)とともにALKDOとしても活動中。

TURTLE ISLAND | タートルアイランド
竹舞 (@takemai00000)- Instagram
TURTLE ISLAND (@turtleisland_official) - Instagram
ALKDO アルコド (@alkdo_official) - Instagram

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