JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

toe結成25周年、満員御礼の両国国技館で繰り広げた360°豪華ライブ

toe(Photo by asoshing)
5か月前2025年10月27日 8:01

toeが10月25日に東京・両国国技館で結成25周年記念特別公演「“For You, Someone Like Me”『この世界のどこかに居る、僕に似た君に贈る』」を開催。約8000人の観客が来場して満員御礼となり、会場に足を運べなかった大勢の音楽ファンはYouTubeでの生配信でtoeのライブを目撃した。

雨の両国、会場に入るとそこには

この日は秋の深まりを感じる寒さの雨模様だったが、館外特設会場に設営されたビアガーデンは大盛況。笑い声が聞こえる中、観客たちはほろ酔い加減で開演を待った。両国国技館の中に入ると、普段なら大相撲の土俵が鎮座しているであろう場内の中央にステージが設置されている。toeがライブハウスで行うフロアライブの雰囲気を再現するかのように、360°を客席が取り囲む形でセットが組まれていた。

流れるようなセットリスト

開演時間になると、山嵜廣和(G)、美濃隆章(G)、山根さとし(B)、柏倉隆史(Dr)が元気よく登場。サポートの中村圭作(Key)も定位置に着く。2024年発表の最新アルバム「NOW I SEE THE LIGHT」収録曲「LONELINESS WILL SHINE」でライブが始まり、山嵜の憂いを帯びた歌声が響く。ステージを照らすライトがフロアまで届き、演奏に引き込まれたオーディエンスの姿がうっすらと浮かび上がって揺れていた。

4曲目の初期ナンバー「孤独の発明」では大きな反応があり、toeサウンドの源流を感じさせるアンサンブルが両国国技館に鳴り響いた。その後「I Dance Alone」「Leave Word」「Past And Language」と演奏が続き、バンドは最新アルバムから「キアロスクーロ」を差し込みつつ、観客を煽りながらスリリングなパフォーマンスを展開。柏倉のドラムアレンジが映える「Because I Hear You」から「エソテリック」までは、上昇するメカニカルなリフや完全な無音ブレイク、轟音のアウトロで熱狂が生まれ、山嵜はステージに寝転がってギターを弾き倒した。

ゲスト多数登場、豪華セッション続々

ライブ後半にはゲストが続々と登場した。JC(んoon)が「レイテストナンバー」を歌唱し、続く「After Image」にはクラムボンの原田郁子とミト、チェロ奏者の徳澤青弦も参加。Nujabes「Reflection Eternal」のカバーも含め、豪華なアンサンブルが会場を満たす。終盤の「WHO KNOWS ?」以降には児玉奈央がゲストボーカルとして参加し、清廉さと温かさを併せ持つ楽曲で観客を魅了した。山嵜が「どうもありがとうございます。今年で25年。国技館でライブができたので、次の25年後もまたここでできたら」と、2050年の結成50周年に向けた思いを述べたあと、バンドはラストに「F_A_R」を演奏した。

山嵜廣和からあなたへ

アンコールでは山嵜が観客に向けて事前に用意した手紙を読み上げた。雨の中を足を運んでくれた観客への感謝を伝えたあと、山嵜は「皆さんぜひともやっていて面白いこと、熱中できることを1つ見つけていただきたい」と切り出した。その内容は、お金になるかどうかや有名か否かといった価値観に縛られず、人に強制されずに心から楽しいと思えることを見つけ、それを真剣に続ける大切さを伝えるもの。山嵜自身にとって面白いこと、熱中できる対象こそが“toe”というバンドであり、続けることで得られるものは人生において大きな価値を持つという言葉だった。また彼は、人生で悲しいことや生きにくさを感じることがあっても、やっていて面白いことや熱中できることの“1つ”が勇気や強さを与えてくれると語り、まだ見つけていない人には早めに見つかることを願うと述べた。そして「僕はtoeというバンドを続けていますので、気が向いたらまたライブに足を運んでください」とファンに呼びかけた。

「うまく届かないんだ まだ次の不安か?」

そんな山嵜の言葉のあと、バンドは「Two Moons」を演奏。続けて山嵜が静かに弾き語り始めた名曲「グッドバイ」では、イントロで土岐麻子が登場し、観客の胸を静かに、そして強く高鳴らせた。名曲のメロディとリズムがファンの心に深く染みわたり、サビの「うまく届かないんだ まだ次の不安か?」というフレーズでは、観客の口ずさむ声が小さな合唱になった。

ダブルアンコールでは山嵜、美濃、山根、柏倉の4人が舞台に戻り、「Path」を披露。光を浴びながら一心不乱に演奏し、4人がそろって天を仰ぐ形で演奏を終えると、toe結成25周年という節目のライブは、心地よい余韻を残して幕を下ろした。

セットリスト

toe 25th ANNIVERSARY LIVE 結成25周年記念特別公演 “For You, Someone Like Me”「この世界のどこかに居る、僕に似た君に贈る」2025年10月25日 両国国技館

01. LONELINESS WILL SHINE
02. Long Tomorrow
03. 風と記憶
04. 孤独の発明
05. I Dance Alone
06. Leave Word
07. Past And Language
08. キアロスクーロ
09. Because I Hear You
10. エソテリック
11. レイテストナンバー with JC(んoon)
12. After Image with JC(んoon)、原田郁子(クラムボン)、ミト(クラムボン)
13. Reflection Eternal with JC(んoon)、原田郁子(クラムボン)、ミト(クラムボン)、徳澤青弦
14. WHO KNOWS ? with 児玉奈央、徳澤青弦
15. サニーボーイ・ラプソディ with 児玉奈央、徳澤青弦
16. NOW I SEE THE LIGHT with 児玉奈央、徳澤青弦
17. F_A_R with 児玉奈央、徳澤青弦
<アンコール>
18. Two Moons with 徳澤青弦
19. グッドバイ with 土岐麻子、徳澤青弦
<アンコール2>
20. Path

関連記事

ASIAN KUNG-FU GENERATION「フジエダ EP」ジャケット。

アジカン新EPから原田郁子参加の「おかえりジョニー」先行配信、MVで山崎紘菜が“朝ラー”味わう

8日
Cymbals「Love You」ジャケット

Cymbalsのための創作活動を沖井礼二が23年ぶりに、ラストアルバム収録曲のリリックビデオ公開

9日
「CIRCLE '26」告知ビジュアル。

福岡「CIRCLE」にkanekoayano、Ovall、くるり追加 出演DJも決定

12日
ASIAN KUNG-FU GENERATION「フジエダ EP」ジャケット

アジカン新作「フジエダ EP」ジャケット公開

17日
「FUJI ROCK FESTIVAL '26」第1弾発表

「フジロック」に藤井風、XG、Riddim Saunterら登場!ヘッドライナーはThe xx、Khruangbin、Massive Attack

20日
土岐麻子

土岐麻子が19年ぶり韓国公演後に東京と兵庫を巡る“凱旋ライブ”

21日
Cymbals「Mr.Noone Special」ジャケット

Cymbalsのアルバム3作をアナログ再発、「Mr.Noone Special」をやっとレコードで

26日
ASIAN KUNG-FU GENERATION

アジカン新作「フジエダ EP」を発表、ゴッチが設立に奮闘した「MUSIC inn Fujieda」で制作

28日
んoon「Zoo」ジャケット

んoonの2ndアルバム「Zoo」収録曲&ジャケ写公開、東名阪リリースツアーも決定

約1か月
「CIRCLE '26」ビジュアル

福岡「CIRCLE」にtoe、ハンバート ハンバート、KIRINJI追加 出演者の日割りも公開

約1か月