Linna Figg(Vo)とKyazm(G)による2人組ロックデュオ・SATOHが、東名阪ツアー「WORLD END LOVESONG TOUR」の東京公演を10月25日にWWW Xで開催した。
止めれるもんなら止めてみな
1stアルバム「BORN IN ASIA」が後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)主宰の音楽賞「APPLE VINEGAR -Music Award-」にノミネートされるなどして話題を集める中、メジャー1st EP「Monkeys」を昨年6月にリリースしたSATOH。今年9月には後藤と共演を果たした新曲「マイル feat. Gotch」も含む5曲入りのメジャー2nd EP「WORLD END LOVESONG」をリリースし、さらに加速して行こうとしている。
WWW Xで行われたワンマンライブは、そんな彼らの勢いがありありと感じられるものだった。同世代を中心とするファンの歓声に迎えられたSATOHは、初っ端からそのフレッシュなエネルギーを爆発させるようなステージングを展開。Kyazmとサポートメンバーが爆音を鳴らす中、Linnaはステージを駆け回って叫ぶように歌う。新曲「Supersonic」の「止めれるもんなら止めてみな」という歌詞が、絶好調な彼らの今のムードを示していた。
みんなの声を聞きたい
ファンもSATOHに負けじと沸き上がり、人気曲「TOKYO FOREVER」では大合唱が発生。ステージとフロアの相互作用で会場がどんどん熱気を増していく中、汗をにじませるLinnaは、「前回のツアーのときからみんなのエネルギーがヤバくて、もっと俺の曲を一緒に歌いたいなと思って作った」と2nd EPに込めた思いを言葉にした。
「みんなの声を聞きたいんだけど聞かせてくれますか?」と呼びかけたLinnaが歌い始めたのは、2nd EP収録曲「Say Yeah」。ストレートなコールアンドレスポンスで会場の一体感が一層高まっていく。
Cwondo登場、東京ドームから電話
駆け抜けるようにパワフルなナンバーを畳みかけていくSATOHだが、ライブ中盤には2nd EP収録のバラードナンバー「愛し合うとして」を演奏。まっすぐな歌声とエモーショナルな演奏で観客の心を動かしていく。ここでLinnaの朗読を収めたトラック「これからどこへ行こう」が流れ、会場に静けさが訪れたかと思えば、「Hate bones」でサプライズゲストのCwondoが登場。どよめきが巻き起こり、フロアに熱狂が広がっていく。
さらに落雷の効果音と着信音が流れると、聴こえてきたのは2nd EP収録曲「マイル」で共演を果たしたGotchの声だ。「今日は残念ながら、そっちには行けなくて、俺はなんと東京ドームでOasisのオープニングアクトとしてライブをしています。なので俺のパートはみんなで歌ってもらったらうれしいな」というGotchの「どう、できそう?」という呼びかけに観客が歓声で応えると「マイル」に突入。東京ドームに届けとばかりに、SATOHはアグレッシブなパフォーマンスを繰り広げ、この日のハイライトの1つとなるような盛り上がりを生み出した。
ファンの存在でライブが完成
ライブ終盤、SATOHは残った力を出し尽くすようにしてEPタイトル曲「WORLD END LOVESONG」を演奏。Linnaの呼びかけに応じて観客も声を振り絞り、大合唱を会場に響かせた。こうして一緒にライブを作り上げたファンにSATOHは「本当にありがとう!」と何度も感謝し、大歓声に包まれながらステージを去って行った。
SATOHは11月21日にツアーの大阪公演、22日に愛知公演を開催。大阪公演のチケットは完売しており、愛知公演のチケットはイープラスで販売されている。
SATOH「WORLD END LOVESONG TOUR」
2025年10月25日(土)東京都 渋谷 WWW X
2025年11月21日(金)大阪府 SOCORE FACTORY
2025年11月22日(土)愛知県 RAD SEVEN


