aespaの日本アリーナツアー「2025 aespa LIVE TOUR – SYNK : aeXIS LINE – in JAPAN」が11月27日に大阪・大阪城ホールにてファイナルを迎えた。この記事では10月12日に行われた東京・有明アリーナ公演の模様をレポートする。
一緒に私たちの“中心軸”を探しに行きましょう
年末の「第76回NHK紅白歌合戦」への出場が決定するなど、日本でも人気を集めるaespa。彼女たちにとって3回目となるアリーナツアー「2025 aespa LIVE TOUR – SYNK : aeXIS LINE – in JAPAN」は10月から11月にかけて東京、大阪、愛知、福岡の4都市にて、全10公演行われ、合計12万人を動員した。
何もなかったセンターステージに紗幕がかかり、そこに映る映像が来場者の期待値を高めていく。オーディエンスの期待がピークを迎えると、その紗幕が振り落とされ、宙吊りになったステージにaespaの4人が出現した。そこからセンターステージに降り立ったaespaはじっと客席を見据えたあと、メインステージへ。ダンサーと合流し、「Armageddon」でライブをスタートさせた。
「Drift」ではメンバーそれぞれがダンサーを従えてソロでパワフルなパフォーマンスを披露。ステージ上部から俯瞰で捉えたカメラの映像や火花の演出が楽曲の世界観を盛り上げた。「初日みたいにドキドキしています」とKARINAが有明アリーナに立った感想を語ると、WINTERも「初めての方もこれまで来たことがある方も幸せな思い出を作れるステージを用意しました」と会場に集まったMY(aespaファンの呼称)への思いを述べる。GISELLEは「今日も楽しく遊びましょうね!」と呼びかけ、NINGNINGは「今日この会場きてくれたMYの皆さん本当にありがとうございます!」とMYへ感謝の思いを伝えた。
ツアータイトルが「中心軸」を意味することを明かしたKARINAは「aespaの中心軸はMYの皆さんです。今日は一緒に私たちの中心軸を探しに行きましょう」と、「Dirty Work」のパフォーマンスへとつないでいく。炎が吹き上がる中でトゥワークを披露し、MYを熱狂の渦へと巻き込んだ。
4者4様のソロステージ
今回のツアーはウェス・アンダーソン作品を思わせるシュールな世界観の幕間映像も印象的だった。ソロ曲に関連した方法や食材でメンバーそれぞれが豪快に調理をする映像が流れたあと、ソロステージが展開された。まず最初にステージに立ったKARINAはスクールライクな衣装で「GOOD STUFF」を披露。ヘヴィなビートのヒップホップトラックの上で余裕の表情でパフォーマンスを繰り広げ、颯爽とステージから姿を消した。
NINGNINGは幻想的なプロジェクションマッピングの演出の中で「Ketchup And Lemonade」を歌唱。ステージ中央に腰掛けたNINGNINGは長い髪を揺らしながらピュアな歌声を届け、美脚を生かしたダンスでもMYを魅了した。GISELLEはダンサブルな「Tornado」を軽やかにパフォーマンス。駆動する舞台でダンサーと息の合ったステージを繰り広げた。WINTERが登場すると客席がMYが掲げるペンライトによってブルー1色に染まる。そんな中で彼女は「BLUE」を熱唱し、まるでライブのフィナーレのように紙吹雪が降り注ぐ中で、その美声を会場いっぱいに響かせ、ソロステージのトリを飾った。
「Hot Mess」で後半戦へ、札束の山を燃やす
白い衣装に着替えたaespaは「Hot Mess」で会場のボルテージを引き上げ、怪しげなサウンドが印象的な「Trick or Trick」で会場を踊らせる。会場のあまりの盛り上がりにWINTERは「今日はエネルギーにあふれていますね」、KARINAは「『Hot Mess』歓声が大きくて驚きました」と話すなど、MYとの一体感のあるライブを楽しんでいる様子だった。
その後、aespaは花々に彩られたステージで「Flowers」を披露。ピアノの旋律に導かれるように始まった「Lucid Dream」では、叙情的なムードの中で4人が憂いを帯びた表情で美声を響かせた。ほぼダンスを踊らず歌だけで魅せる「Thirsty」は、4人の歌唱力の高さを強く印象付けるステージに。ダンサブルでポップな「Angel #48」ではシャボン玉が客席を彩る中で、4人がハツラツとした姿を見せた。
9月にリリースされたミニアルバム「Rich Man」のパフォーマンスもこのツアーの見どころの1つ。札束の山をバックに4人はエネルギッシュなパフォーマンスを披露し、最後は札束の山が燃えてなくなる演出で観客を驚かせた。
「今日のステージマジ神じゃね?」「秒で泣くかも」
MCでaespaは日本ツアーの中で覚えた日本語のフレーズを使い方とともに披露。「MYといるこの雰囲気めっちゃエモいんだけど」、WINTERは「今日のステージマジ神じゃね? メロすぎてきゃっぱい」「ファンの笑顔を見て癒やされるわ」「エモすぎてテンション上がるわ。秒で泣くかも」とスラング満載のフレーズで会場を沸かせた。
「Next Level」でラストスパートをかけたaespaは、さらに「Supernova」「Whiplash」と大ヒット曲の数々を畳み掛けていく。爆音の音玉から始まった「Girls(Drama Mashup Ver.)」で会場をさらなる盛り上がりに導くと、4人はステージをあとにした。
アンコールでaespaはトロッコに乗って客席を巡り、MYとコミュニケーションを図る。そして最後にasepaは「To The Girls」をMYへの思いを込めて披露し、揺れるペンライトの前で4人は万感の表情で歌声を届けた。
セットリスト
aespa「2025 aespa LIVE TOUR – SYNK : aeXIS LINE – in JAPAN」2025年10月12日 有明アリーナ
01. Armageddon
02. Set The Tone
03. Drift
04. Dirty Work
05. GOOD STUFF / KARINA
06. Ketchup And Lemonade / NINGNING
07. Tornado / GISELLE
08. BLUE / WINTER
09. Hot Mess
10. Trick or Trick
11. Flowers
12. Lucid Dream
13. Thirsty
14. Angel #48
15. Better Things
16. ZOOM ZOOM
17. Rich Man
18. Kill It
19. Dark Arts
20. Next Level
21. Supernova
22. Whiplash
23. Girls(Drama Mashup Ver.)
<アンコール>
24. Sun and Moon
25. Live My Life
26. To The Girls
追加公演
2026 aespa LIVE TOUR – SYNK : aeXIS LINE – in JAPAN [SPECIAL EDITION DOME TOUR]
2026年4月11日(土)大阪府 京セラドーム大阪
2026年4月12日(日)大阪府 京セラドーム大阪
2026年4月25日(土)東京都 東京ドーム
2026年4月26日(日)東京都 東京ドーム


