小栗有以(AKB48)の1stフォトスタイルブック「AB型の左利き」が12月5日に発売された。これに伴い、小栗が音楽ナタリーの取材に応じた。
長年の研究が生み出した、「東京マラソン」後の“万バズ”
8月にリリースされたAKB48の結成20周年記念シングル「Oh my pumpkin!」でセンターを務めるなど、グループのエースとして今年も活躍した小栗。彼女にとって初のフォトスタイルブックの撮影は大分県で行われた。フォトスタイルブックには自然を満喫するリラックスした小栗の表情や、温泉を堪能する姿を収めた写真を収載。また小栗のパーソナルな部分を深堀りする“100のQ&A”、メイクや愛用のスキンケア、ボディケアにまつわる美容情報、お気に入りの私服の紹介なども掲載されている。
小栗と言えば、今年3月に開催された「東京マラソン2025」で人生初のフルマラソンに挑戦して見事に完走。その後小栗が自身のSNS公式アカウントで公開した、フルマラソンを完走しても崩れにくかったナチュラルメイクのレシピは、“万バズ”の反響を呼んだ。小栗はメイクレシピの反響について「びっくりしました。特にアイドルは日頃から夏場に汗をかきながら踊ることが多いので、日常的に崩れにくいメイクの研究をしてきたんですよ。それがこんなに反響があるとは思っていなくて、うれしかったです。やっぱり汗に強いメイクは、皆さん知りたいんだなと感じました」と喜びを噛み締めた。
フォトスタイルブックにはそんな小栗の長年の研究の成果やこだわりが詰め込まれている。彼女の私物の服やメイクアイテムが多数掲載されているが、撮影のために美容グッズを集めたところ、段ボール7箱分になったという。小さい頃からファッションや美容に興味があったという小栗は「これまで自分の中でファッションやメイクを研究してきたんですけど、なかなかそれをたくさん発信する場がなかったので、フォトスタイルブックでそういった機会をいただけてすごくうれしいです。Instagramなどで『どんなアイテムを使ってるの?』という質問をよくいただいていたんですが、どうしても限られた数しか返すことができなくて。今回この本にすべて掲載させていただきました」と充実した表情を浮かべた。
朝も夜も満喫した別府温泉
「AB型の左利き」というタイトルが付けられた、このフォトスタイルブック。日本に約1%しかいないという“左利きのAB型”である小栗は「インパクトのある言葉だなと思って、タイトルにしてみました。私、人に血液型を聞くのが好きなんですよ。『この血液型だから、こういう性質ですね』と言えるような知識があるわけじゃないんですが、単純に興味があるんです。その流れで『私、AB型で左利きなんですよ』と言うと、『何それ! 面白い!』って言ってもらえることが多くて。今回もスタッフさんとそういった血液型の雑談をしていたときに『それをタイトルにしたらいいんじゃない?』という意見をもらって、その会話の流れでタイトルが決まりました。とても気に入っています」と語った。
温泉とサウナが大好きな小栗が撮影地に選んだのは、別府温泉がある大分県。週3回はサウナに行くという小栗は「今回、サウナ付きの場所に泊まらせていただきました。撮影は2泊3日だったんですが、朝も夜も温泉に入りましたね」と振り返る。そして「温泉のお湯が柔らかくて、とてもよかったです。あと、温泉の湯気で蒸した、せいろ蒸しをいただきました。私はナチュラルで健康的なものが好きで、硫黄の香りがほんのりする野菜がとてもおいしかったです。別府冷麺も有名らしくて、冷麺もおいしかったですね」と思い出を語った。
小栗がフォトスタイルブックの中で特にお気に入りのカットとして挙げたのは、阿蘇国立公園内の久住高原にある、くじゅう花公園で撮影した写真。幻想的な光をバックに撮影された、美しい寄りのカットだ。小栗は「お花畑で撮影していて、日が落ちたので、撮影を終えて帰ろうとしていたんですよ。でも、帰りの道中でまた日が上がってきて、カメラマンさんが『せっかくなので少し撮ろう』と言ってくださって、追加で急いで撮ることになり。光が出た瞬間に撮った1枚です。神様が来てくれたのかな」と目を細めた。
最後に小栗は今年1年を振り返り、「悔いなく充実した、挑戦の1年だったなと思います。『東京マラソン』にも挑戦して、自分の体力の限界を上回ることができて、ちょっと殻を破れたかなと思いました。個人の活動でも、いろんなバラエティやドラマに出させていただいて。やっぱり新しいことに挑戦するのってドキドキするし、毎回不安もあるんですけど、やり終えてみるとすごく達成感があって、新しい自分をちゃんと見つけられてる感じがして。その達成感を味わえるのが楽しくて、活動をがんばっています。2026年も今年みたいに前のめりにいっぱい挑戦して、20代のうちにできることをたくさんして、いろんな自分を発信していきたいと思います」と意気込んだ。


