ASP、大晦日の下北沢SHELTERで解散発表「さよならよりもありがとうを伝えたい」

解散を発表したASP。（Photo by MAYUMI［@SOxWHAT_88］）

8分前2025年12月31日 14:03

ASPが本日12月31日に東京・下北沢SHELTERでニューシングル「Pipe Dream」のお披露目ライブを開催。本公演のアンコールにて、2026年5月4日をもってグループが解散することを発表した。

ASPは音楽事務所WACK所属のアイドルグループ。2024年に東京・日本武道館公演を成功させ、日本国内のみならずイギリス・ロンドンでもライブを行うなど、精力的な活動を続けてきた。それと同時に、今年は元BiSのイコ・ムゲンノカナタの加入、ナ前ナ以の活動休止と復帰、ユメカ・ナウカナ？、モグ・ライアン、チッチチチーチーチーの脱退と、体制変更の多い年でもあった。そんな1年の締めくくりに行われた本公演は、メジャー6thシングル「Pipe Dream」が1月14日にリリースされることを記念したフリーライブ。事前抽選の倍率が高く、会場に入れなかったファンのためにYouTubeでの生配信も実施され、熱気あふれる下北沢SHELTERの空気がリアルタイムで届けられた。

ライブ中盤、リオンタウンが「シェルターでぎゅうぎゅうになって、みんなで踊れるように準備してきました」と語ってから、ASPはニューシングルに収録される「Pipe Dream」「JUSHO」「Warp!!」を立て続けに披露した。「Pipe Dream」は、軽やかなバンドサウンドに乗せて「一生それでいいそれでいいそれがいい」というフレーズが響く、失敗や後悔をも肯定する前向きな楽曲。続く「JUSHO」はイコ・ムゲンノカナタの歌唱から始まり、ローファイでチルなテクノサウンドの中に、力強くも感情を込めたボーカルが生える1曲で、フロアに高揚感がもたらされた。そして3曲目の「Warp!!」では、両手を掲げるキャッチーな振付とともにライブハウス全体の一体感が高まり、SHELTERが歓声に包まれた。

「Pipe Dream」「JUSHO」についてマチルダー・ツインズは、「曲を作ってくださった方々とたくさんディスカッションして作った、私たちの気持ちが詰まった曲」と語り、ウォンカー・ツインズは、ジャケット写真について「室外機の上に、おじさんの顔がドカンと乗っていて、めちゃくちゃインパクトがある」とユーモアを交えて紹介した。さらにMCでは年末らしくおせち料理の話題も飛び出し、好きな具材を観客に叫ばせるというひと幕も。9曲を終えたところでウォンカーは「今年最後の日を、ならず者（ASPファンの呼称）とこんなに熱く過ごせてうれしいです。ならず者がいてくれたから、この1年を駆け抜けられました。本当にありがとうございます」と感謝を伝えた。

その後のMCで、マチルダーが「2026年5月4日をもってASPは解散します」と宣言。12月1日に元WACK代表・渡辺淳之介がWACK所属グループを2026年内に順次解散させることを発表していたが、ASPの解散日についてはこのMCまでアナウンスされていなかった。このことから、突然の発表に会場は静まり返った。解散に向けたラストツアーを4月4日から行うことも告知し、「さよならよりも、ありがとうを伝えにいきたい。最後までならず者と一緒に、カッコよく駆け抜けていきたいです」と決意を語った。さらにナ前ナ以からは、「Pipe Dream」がASPのラストシングルになることが説明されるとともに、「『Pipe Dream』のジャケットにはひよこが5匹います。ハッピーにしたくて、マネージャーと相談して決めました」と明かされた。最後に「来年もよろしくお願いします。よいお年を！」と挨拶し、年内最後のライブは幕を閉じた。終演後、ファンは涙を流し、抱き合い、解散日が決まったASPへの思いを馳せた。

ASPのラストツアー「This is ASP's final tour」は、4月4日の福岡・DRUM SUN公演から愛知、宮城、大阪で行われ、5月4日に東京・Spotify O-WESTでファイナルを迎える。

セットリスト

ASP New Single “Pipe Dream” 新曲初披露フリーライブ 2025年12月31日

01. NO COLOR S
02. Tokyo Sky Blues
03. Black Nails
04. Pipe Dream
05. JUSHO
06. Warp!!
07. Heaven's Seven
08. BA-BY
09. I HATE U
10. Get New ミライ
＜アンコール＞
11. Hyper Cracker