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plenty、再始動

plenty。左から新田紀彰(B)、古市健太(Dr)、江沼郁弥(Vo, G)。
8分前2026年03月03日 8:02

2017年に解散したplentyが再始動(re:birth)を発表。7月7日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でワンマンライブ「plenty re:birth」を開催する。

2009年10月にEP「拝啓。皆さま」でCDデビューし、2017年9月に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)にて行ったワンマンライブをもって解散したplenty。今年はCDデビュー15周年を記念し、SNSアカウント開設やライブ映像の公開、ベストアルバム「outside」「inside」の発売といった施策が展開されてきた。先日2月24日には突如、公式Webサイトがオープン。サイト上では3月3日17:00に向けたカウントダウンがスタートし、さまざまな憶測を呼んでいた。

ゼロのカウントとともにWebサイトに表示されたのは「plenty re:birth」と謳われたビジュアルと、スタジオで撮影されたアーティスト写真。これにより、plentyの再始動が明らかになった。「plenty re:birth」と銘打たれた再始動プロジェクトで、plentyはオリジナルメンバーである江沼郁弥(Vo, G)と新田紀彰(B)に加え、古市健太(Dr)を迎えた3人体制でスタートを切る。古市は数多くのアーティストのサポートを務めてきた実力派で、現在は江沼とロックバンドDOGADOGAのほか、ユニット“エヌマストライプス”としても活動している。

plentyがワンマンライブを行うのは約9年ぶり。彼らが初めて立ったホールであり、思い入れの深いLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で再始動する。1月21日に発売された「outside」のアナログ盤に封入されたシリアルナンバーを使用したチケットの先着予約受付およびオフィシャル先行予約受付がスタートしている。

江沼郁弥(Vo, G)

plentyを再始動させようと思います。
うんと考えました。

なんだかものすごいことのようにも思えるし、なんてことのないようなことにも思える。
でもとにかく飛びこんでみる。

なにか言い訳を用意しなくちゃいけないなと思ったけど、五十音じゃ足りなそうだなと思ったり、そもそも後ろめたいことがないなと思ったり。

まず、再始動するにあたって新田に電話した。
そもそも“plenty”という母体を作ったのも彼だし、plentyの活動期間は江沼と新田の2人体制の期間が一番長いし、最初から最後まで僕の隣にいたのは彼だけだった。
ほぼ妻だ。

まあ要するに彼がいないとplentyというのは成り立たないわけだ。

「もしもし、ひさしぶり。あのさ、plentyがデビュー15周年らしくてベスト盤を出さないかって話がレーベルの人から来たけど…」

「そうなんだ。ふみやはどうしたい?」

新田はいつもそうだ。
まず僕におうかがいをたてる。
僕の質問に対して質問でかえす。
いつだってあとだしじゃんけんだ。
勝ち確だ。
新田のそういうところにいつも僕はひとり壁打ちテニスをしてるような気分になって妙な孤独感におそわれるのだ。
でも、このときはなんだかこの壁打ちが懐かしく感じてうれしかった。

「ベスト盤はいいんじゃないかなと思うよ。お祭りだしね。ありがたいよ」

「じゃあ、いいんじゃないかな」

この“じゃあ”が僕は気質的に気になって仕方がない。
コチラは別に意見があるけど、お前がそこまで言うならいいよ。の、“じゃあ”でしょう?
コチラは手の内をあかしません。の、“じゃあ”でしょう?
まったく。僕はぐっとこらえた。
この我慢、解散から8年の賜物だ。

「あー、それでさplentyを再始動しようかって話も出てきてて…」

「ふみやはどうしたい?」

これだ。

「うん。やりたいなとは思う」

「じゃあいいよ」

「いや、でもさあ…よく考えてみてよ…ドラムはどうするよ…。あとその“じゃあ”が気になる」

「“じゃあ”…?
ドラムは今ふみやのソロで叩いてる健太くんがいいじゃん!」

「いや、新田会ったこともないじゃん」

「…今度福岡でソロのライブあるじゃん!それ行くよ」

…“じゃあ”へのアンサーもください。

──僕は後日健太におそるおそる報告と相談をした。

「──それでさ、plenty再始動しようかって話でドラムを」

「やります」

速かった。
肌感ではのぞみより速かった。
彼も彼でかわった人だ。
古市健太。
僕と10以上歳がはなれているのに全くそれを感じさせない。
物おじしないし、あたまの回転がはやい。なんでも即決。僕のソロ活動のほぼマネージャー的なことも今はしてくれている。
というかまずドラムがうまい。
この歳でこの仕上がり。心配になるくらいだ。
ボーカリストはドラマー選びに慎重だ。
ドラムがダメだと歌はダメになるという話を聞いたことがある。
そのとおりだと思う。
そのてん健太は僕にはピタリとハマる。
もうすでに一緒にやっているというのもあるが、歌いやすい。すばらしい。心強いのだ。

と、まあこんな感じで結局僕だけが慎重になっていた。

僕らしいといえば僕らしく
plentyらしいといえばplentyらしい

とにかく飛びこんでみる。
カムバックする。

2026.3.3 plenty Vo.Gt 江沼郁弥

plenty re:birth

2026年7月7日(火)東京都 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

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