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小松シゲル(NONA REEVES)の背骨がしびれる曲は

小松シゲル
17分前2026年07月15日 9:03

楽曲のリズムやノリを作り出すうえでの屋台骨として非常に重要なドラムだけど、ひと叩きで楽曲の世界観に引き込むイントロや、サビ前にアクセントを付けるフィルインも聴きどころの1つ。そこで、この連載ではドラマーとして活躍するミュージシャンに、「この部分のドラムをぜひ聴いてほしい!」と思う曲を教えてもらいます。

第43回は、小松シゲルさん(NONA REEVES)が登場です。佐野元春 & THE COYOTE BANDのドラマーも務めるほか、堂島孝平、Original Love、キリンジ、藤井風らさまざまなアーティストのサポートも務める小松さんが、「背骨が痺れる」と語る曲は。

構成 / 丸澤嘉明

ドラムフレーズが好きな曲とその理由

マイケル・ジャクソン「Rock With You」「Baby Be Mine」(ドラム:ジョン・ロビンソン / レオン・ンドゥグ・チャンクラー)

僕のマイケル、クインシー・ジョーンズ、ジョン・ロビンソンの原体験は「We Are The World」のほうなのですが(一瞬出てくる演奏シーンをよく観てました)、同じチームのこの頃のマイケルは今でもよく聴きます。AORやブラコンテイストのサウンドがとても好き。
そしてこの2曲のイントロのフィルのキャッチーさは最高ですね。とは言え「Baby Be Mine」のほうのフィルの3つ目は未だに解析が定まってないですが(汗)。

「Baby Be Mine」のドラマーはレオン・ンドゥグ・チャンクラー(Leon ‘’Ndugu‘’Chancler)ですね。ミシェル・ンデゲオチェロ(Meshell Ndegeocello)と並び“読みづらいドラマー”筆頭のこの方、ジョージ・デュークとのプレイが好きなのですが正直そこまで掘れていません。
「Billie Jean」での、いわゆるドンチッタッチドンチッタッチのプレイが特に印象的。

プリンス「Call My Name」(ドラム:ジョン・ブラックウェル)

個人的に何度もアルバムを買ってはなかなか入れなかったアーティストだった筆頭のプリンス。「Musicology」でやっと前のめりで聴きたいって思えるようになった記憶があります。
ジョン・ブラックウェルの出だしのフィルも最高なのですが、直後にくるプリンスの歌い出し、「Call~my name」の~に入ってるスネア1発は何度聴いても背骨が痺れる。
なんだこれは!! 飯何杯でも食えるし酒も旨めえ~。

ジョニー・ブリストル「Hang On In There Baby」(ドラム:エド・グリーン)

この曲やバリー・ホワイトなどなどのグルーヴが大好きなのですが(Jackson Sisters の「I Believe In Miracles」とか)、勝手に黒人ドラマーだと思っていたらすべてエド・グリーンだったというのを最近知って驚きました。

出だしから最高なのですが、ハイハットのニュアンスやゴーストノートもろもろ、なかなかうまくコピーできないのが悔しい。
この頃の西海岸ソウルのアルバム、ジェームス・ギャドソンとエド・グリーンが半々で叩いてるみたいなのよく見かけます。
最高!!

Sly & The Family Stone「In Time」(ドラム:アンディ・ニューマーク)

東のエド・グリーン的なイメージを持ってます。この方も数々の名盤で叩いてますが個人的には「In Time」でのAメロ以降のドラムが最初に聴いたときからずっと鳥肌です。
1拍の16裏のハイハットオープンがイカしてますよね、センス研ぎ澄まされすぎ。

メイシオ・パーカー「Shake Everything You've Got」(ドラム:ケンウッド・デナード)(特に「Life on Planet Groove」版!)や、Original Love「The Rover」(ドラム:佐野康夫)も同様に好きです。

佐野元春「SOMEDAY」(ドラム:古田たかし)

名曲「SOMEDAY」のイントロと言えばやっぱりしーたかさんの「ダカドドッ、ドッ、ドッドッバーン!」ですよね~!

私も幾度となく演奏させてもらってますが、誰もが口ずさめるこのピックアップフィル、絶対にミスれないので緊張感も半端ありません。

実は一度だけやらかしてしまいまして……同期のカウントの聴き間違いからよくわからない場所で入ってしまいストップ(今思い返しても冷や汗が出ます)。

茫然自失となった私はなぜか右拳を突き立てて、「おーーーっ!!」と叫んでいたのでした。

自身でドラムフレーズをプレイする際に意識していること

そのフレーズもろもろが楽曲の中でどう影響するか、もしくはしないかを気にします。
出たり入ったりというか、いたり消えたり。

自身のプレイスタイルに影響を与えたドラマー

ジェフ・ポーカロ、スティーヴ・ガッド、リック・マロッタ、ジェームス・ギャドソン、エド・グリーン、アッシュ・ソーン、リッチー・ヘイワード、スチュワート・コープランド、チャーリー・チャールズ、ロバート“スプート”シーライト

プロフィール

小松シゲル

1972年生まれ、長野県飯山出身。2人の姉の影響により12歳でドラムを始め、本格的にドラマーの道を目指す。早稲田大学在学中にNONA REEVESに加入。ボーカルを担当する曲もあり、ライブ中のコーラスワークも魅力のひとつ。 佐野元春 & THE COYOTE BANDのドラマーも務める。タイトかつエネルギッシュなスタイルでアーティストからの支持も厚く、堂島孝平、中田裕二、CHARA、真心ブラザーズ、YO-KING、大澤誉志幸、山下久美子、Original Love、キリンジ、藤井風、藤井隆、YUKIら数々のアーティストのレコーディングやツアーにも参加している。

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