LDHによる総合エンタテインメントプロジェクト「HiGH&LOW」シリーズの始動10周年を記念したスペシャルライブ「HiGH&LOW 10th ANNIVERSARY FEVER」が本日9月22日に神奈川・Kアリーナ横浜で開幕した。この記事では2日間にわたって行われるライブのうち、本日22日の公演の模様をレポートする。以下のテキストでは公演内容のネタバレが含まれるので、明日の公演に参加予定の人はご注意を。
新キャスト、新チーム、新曲!「ハイロー」恒例サプライズ祭り
「HiGH&LOW」はドラマ、映画、音楽、コミックなど多方面で展開され、劇場公開作品の累計観客動員数は621万人、累計興行収入は89億円を記録した人気シリーズ。2027年にはシリーズ最新作にして最終章となる映画「HiGH&LOW THE 新世界」の公開も決定している。
今回のライブの演出は、久保茂昭とともに「新世界」で監督を務める平沼紀久が担当。EXILE THE SECOND、DOBERMAN INFINITY、THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZ、PSYCHIC FEVER、Girls2の7組総勢55名が出演してシリーズを彩ってきた楽曲の数々をグループの垣根を越えてパフォーマンスしたほか、「新世界」に向けた新曲も披露し、会場に集まったファンを喜ばせた。
ライブの途中には「新世界」に関する新たな発表も行われた。EXILE AKIRA(EXILE、EXILE THE SECOND)が演じる琥珀のテーマ曲となる新曲「KOHAKU」を自ら初披露したほか、琥珀が属する謎の組織「名もなき兵団」のメンバー・アーリーを武知海青(THE RAMPAGE)が、チーム「蛇燐団」(じゃりんだん)のメンバー・ロンを八木勇征(FANTASTICS)が演じることが明らかに。FANTASTICSによる名もなき兵団のテーマ曲「Breaking Through」、BALLISTIK BOYZによる蛇燐団のテーマ曲「ALL I WANT」も初披露された。
10年構想の実現は「誇らしい」
ライブの開演前にはAKIRA、川村壱馬(THE RAMPAGE)、八木、武知が報道陣の囲み取材に応えた。AKIRAは「HiGH&LOW」が10周年を迎えた心境を尋ねられ「“10年構想”のプロジェクトを掲げて10年前にスタートしましたけども、本当に実現したというところは誇らしいです。1つのブランドをもとに映画、ドラマ、アニメ、さまざまなコンテンツが10年間続くということはなかなかないことなので」と感慨深げに語る。川村は今回のライブの見どころを「先輩方が歴史を作ってきてくださった最初期からのファンの人たちも来てくださると思います。特に前半は『HiGH&LOW』の楽曲が続くので楽しんでもらいたい、ファンの皆さんにこのライブで『HiGH&LOW』というものを届けたいです」と意気込んだ。
八木は「『HiGH&LOW』シリーズは僕がLDHに入る前から盛り上がっていましたし、HIROさんもライブの前に『世界に誇れるオリジナルIP』とおっしゃっていました。先輩方が継いでくださった歴史を感じられる場面もあると思います」と語る。2016年には東京・東京ドームにて「HiGH&LOW」シリーズ初のライブイベント「HiGH&LOW THE LIVE」が行われているが、当時FANTASTICS結成前のため八木は出演していない。念願叶っての出演に、八木は「初めてなのでメンバーもすごく気を引き締めていると思いますし、リスペクトの気持ちを忘れずにいたい」と真摯な表情を見せた。
初期からの「HiGH&LOW」ファンでオーディションを受けたこともあるという武知は「その頃は自分自身も未熟で実力も全然足りず『またご縁があったら』という話だったんですが、10年後にこのような形で参加させていただけるとは。ほんとに夢のような時間を過ごさせていただいてるので、感謝の気持ちを胸に今日は精一杯パフォーマンスして、ファンの皆さんに喜んでほしい」と意気込んだ。
川村壱馬の複雑胸中「楓士雄が達磨の法被を…」
AKIRAは今回のライブを「いい意味で“新世界”というテーマのキックオフイベントというか。前回のドームはフェーズ1の集大成のような形でしたけど、今回はJr.EXILE世代や次の世代が新たなエンタテインメントを披露していくきっかけになるんじゃないかと」と位置付ける。八木や武知といった「新世界」の新キャスト発表、新たなチームのテーマ曲となる新曲も見どころの1つだ。AKIRAは「『HiGH&LOW』のライブをやると必ず何かサプライズがある、そういうところもワクワクドキドキしてもらえるかなと。新曲の歌詞にもそれぞれのグループのスタイルや思いが組み込まれてるので、解読すると『このグループはこうなっていくのかな』とか『誰が入るのかな』みたいな想像もかき立てるライブになるのでは」と、観客の反応を楽しみにしている様子を見せた。
ライブの後半にはグループの垣根を越え、『HiGH&LOW』の楽曲を今回限りのシャッフルユニットで披露するパートも。川村は「そこは正直難しい部分もありました。こういうライブは役としてしっかり行きたいところもあるので。例えば僕は(達磨一家のテーマ曲)『VOICE OF RED』に参加させていただくんですけど、そこでは……楓士雄ではないんですけど、楓士雄が達磨の法被を着るんですよ(笑)。リハーサルから(袖を通さずに)肩にかけて、フワッとはさせてるんですけど」と、鬼邪高校の花岡楓士雄を演じる自らが達磨一家のトレードマークを身に着けることに苦笑い。するとAKIRAも「俺も九龍のテーマ(『One Time One Life』)にいるから(笑)、そこは帽子を深くかぶってる」と同意し「思い出しましたけど、(2016年の)ドームでやったライブのときに、僕は『JUMP AROUND ∞』でガウン着て登場して。琥珀“ゼロ”でしたね(笑)」と10年前の演出を振り返り「まあそこは割り切って、『HiGH&LOW』祭りを楽しんでました」と心の持ちようを伝授した。
八木勇征は「自分を感じさせたくない」、武知海青は念願叶って琥珀さんと合流
「新世界」の追加キャストとして発表された八木は2022年公開の「HiGH&LOW THE WORST X」に鈴蘭男子高校の山口孫六役で出演している。今回新キャラクターのロンとして出演するにあたり「『HiGH&LOW』は世界観、コンセプトがすごく強いなと思っているので、お客さんが見ていて一瞬でも八木勇征というものを感じられないようにできたら」と強い意志を明かす。昔のオーディションの際には琥珀に憧れて「MUGENに入りたいです」と述べたという武知は「当時では(バイクチームのMUGENに)絶対入れるわけないじゃん、という(笑)。でも10年以上経った今、まさかこうして同じチームに携わらせていただけるとは。夢を叶えられてすごくうれしいです」と喜んだ。
その琥珀のテーマ曲として、今回AKIRAが制作したのが新曲「KOHAKU」だ。AKIRAはこの曲について「1作目からつながっている琥珀のストーリー、思いをビビッドに込めて制作しました。歌詞を見た人が『こいつこういうふうに思って生きてたんだな、琥珀らしいな』と思ってもらえるように、ソロプロジェクトとは違った視点で作りました」と語る。ライブ中、琥珀はバイクに乗ってステージに登場するが、AKIRAは「現場に着いてみたら(バイクが走る)ストロークがめちゃくちゃ短くて、ずっと1速で震えながら登場するんですけど(笑)。でもやっぱり琥珀たちはバイクを通じてすべてのストーリーが始まっているんで、その象徴として持ってきました。歌うときにはAKIRAというアーティストが琥珀とコラボレーションする、という観点でお届けできれば」と、演出に込めた思いを明かした。
ライブはあの名場面でスタート、初期の名曲を連投
ライブのオープニング、場内には「カチ、カチ」という聞き覚えのある音が鳴り響く。そしてステージ上のスクリーンに映し出されたのは、AKIRA扮する琥珀が青柳翔扮する九十九の病室でライトを点滅させるシーンだ。場内がすさまじい歓声に包まれる中、メインステージにはピンスポットを浴びながらAKIRAが登場。立木文彦の「あれから10年……」というナレーションに続いては「HiGH&LOW」の名場面の数々が走馬灯のように流れる。立木の「伝説よ、神話となれ!」という言葉から「HiGH&LOW THE MOVIE」の主題歌であるEXILE TRIBEの「HIGHER GROUND」が始まった。
メインステージに現れたAKIRAに続いてEXILE THE SECOND、THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZ、PSYCHIC FEVERが花道とサブステージに登場し、10周年記念のロゴをあしらった巨大フラッグとともにド派手なオープニングを展開した。ここからはシリーズ初期を彩った楽曲が続けて披露される。DOBERMAN INFINITYは山王連合会のテーマ曲「Do or Die」と鬼邪高校のテーマ曲「JUMP AROUND ∞」をパフォーマンスし、「HiGH&LOW」の世界にオーディエンスを一気に惹き込んだ。
九龍グループのロゴが描かれた襖から家村会の幹部・二階堂を演じた橘ケンチが現れ、銃声を響かせたあとはEXILE THE SECONDのステージへ。家村会のテーマ曲「One Time One Life」に続き、White Rascalsのテーマ曲「WHITEOUT」はSHOKICHIが歌うバックでGirls2がダンサーを務め、オーディエンスの胸中に名場面の数々を呼び起こした。さらにGirls2は苺美瑠狂のテーマ曲「STRAWBERRY サディスティック」を、劇中で実際に使用されたピンクの衣装をまとってパフォーマンスし、観客を大いに盛り上げた。
「THE WORST」パートで楓士雄絶叫「行くぞ、てめぇら!」
続いてのブロックでは「THE WORST」シリーズの楽曲が続く。THE RAMPAGEによる映画「HiGH&LOW THE WORST」の主題歌「SWAG & PRIDE」は、楓士雄を演じた川村壱馬の「行くぞ、てめぇら!」というおなじみのかけ声からスタート。同作劇中歌でバトルシーンを彩った「FIRED UP」のあとは、MA55IVE THE RAMPAGEによる三校連合のテーマ曲「RIDE OR DIE」、BALLISTIK BOYZによる鈴蘭男子高校のテーマ曲「We never die」、PSYCHIC FEVERによる「HiGH&LOW THE WORST X」の劇中歌「WARRIORS」が続き、アリーナの盛り上がりはヒートアップ。EXILE THE SECONDによる鳳仙学園のテーマ曲「Top Down」も披露され、「THE WORST」でおなじみの楽曲の数々にオーディエンスはたちまち熱狂した。
琥珀さんから新世界への継承、新情報が次々と
ライブが中盤に差しかかったところで始まったのは、琥珀のさまざまなシーンを切り取った映像。「バルジ、お前が俺を狂わせた」という言葉から走馬灯のように数々の名場面が流れ、琥珀をここまで導いた謎の存在・バルジに関する新展開を予感させる。そしてバイクでステージに登場したAKIRAが披露したのは、琥珀のテーマ曲「KOHAKU」。誇りを胸に高みを目指そうとする思いを攻撃的なラップと熱いボーカルに乗せたこの曲で、AKIRAは琥珀に対する思い入れを強くアピールした。
曲が終わり「新しい世界へ」という言葉とともに、AKIRAがセンターステージから見据えたのはメインステージに佇む武知の姿。ここで武知が「新世界」に名もなき兵団のメンバー・アーリーとして出演することが初公開の映像とともに発表されると、場内から大きなどよめきが起こった。武知に続いてステージに現れたFANTASTICSは名もなき兵団のテーマ曲「Breaking Through」を歌唱。闇の中の光となり、前に進む力強い意志を熱いリズムに乗せて表現し、場内を圧倒した。
そしてステージに1人残った八木が蛇燐団のメンバー・ロンとして「新世界」に出演することが明かされ、オーディエンスはますますヒートアップ。BALLISTIK BOYZがパフォーマンスした蛇燐団のテーマ曲「ALL I WANT」はアンダーグラウンドからチャンスをつかみ這い上がろうとする野望を描く、エネルギッシュかつトリッキーなナンバーだ。琥珀から始まった「HiGH&LOW」のストーリーが新たな世代に受け継がれることを象徴するひとときとなった。
今回限りのコラボでマイティ、達磨、RUDEが…
続いては海沼流星、奥田力也、松井利樹(BALLISTIK BOYZ)、剣、中西椋雅、JIMMY、半田龍臣(PSYCHIC FEVER)が登場し、MIGHTY WARRIORSのテーマ曲「MIGHTY WARRIORS」をパフォーマンス。ここからはこの日限りのシャッフルユニットによるカバーが続く。「FUNK JUNGLE」はMA55IVE THE RAMPAGEがカバーし、達磨一家のテーマ曲「VOICE OF RED」、RUDE BOYSのテーマ曲「RUN THIS TOWN」、MUGENのテーマ曲「MUGEN ROAD」では各グループのボーカリストとパフォーマーが垣根を越えて共演し、それぞれのチームの特色を取り入れたパフォーマンスを繰り広げた。
ライブ後半では「LDH PERFECT YEAR 2026」の一環として制作されたEXILE THE SECOND、DOBERMAN INFINITY、THE RAMPAGEによるコラボ曲「六焔祭」を披露。そのあとは各グループがそれぞれの代表曲をパフォーマンスし、会場の一体感を高めた。EXILE THE SECONDによるDOUBTのテーマ曲「ASOBO!」、そして「Going Crazy」が終わり、いよいよライブはエンディングへ突入した。
メンバーを代表してマイクを握った陣(THE RAMPAGE)は「海青と勇征が『新世界』に出演することが発表されましてすごいサプライズだったと思いますが、まだまだあっと驚くような情報解禁があります。ちなみに僕の『新世界』出演はありません! 気付いたら撮影やってました!」と明かして笑いを誘う。EXILE SHOKICHI(EXILE、EXILE THE SECOND)は「これからも僕らはスクラムを組んで、みんなが楽しくなれる、感動できるエンタテインメントを作っていきます。これからもLDHを応援よろしくお願いします」と挨拶。最後に全員でもう一度「HIGHER GROUND」を披露し、ライブの幕を閉じた。
セットリスト
「HiGH&LOW 10th ANNIVERSARY FEVER」2026年9月22日 Kアリーナ横浜
- HIGHER GROUND(EXILE THE SECOND、THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZ、PSYCHIC FEVER)
- Do or Die(DOBERMAN INFINITY)
- JUMP AROUND ∞(DOBERMAN INFINITY)
- One Time One Life(EXILE THE SECOND)
- WHITEOUT(EXILE SHOKICHI、Girls2)
- STRAWBERRY サディスティック(Girls2)
- SWAG & PRIDE(THE RAMPAGE)
- FIRED UP(THE RAMPAGE)
- RIDE OR DIE(MA55IVE THE RAMPAGE)
- We never die(BALLISTIK BOYZ)
- WARRIORS(PSYCHIC FEVER)
- Top Down(EXILE THE SECOND)
- KOHAKU(AKIRA)
- Breaking Through(FANTASTICS)
- ALL I WANT(BALLISTIK BOYZ)
- MIGHTY WARRIORS(海沼流星、奥田力也、松井利樹[BALLISTIK BOYZ]、剣、中西椋雅、JIMMY、半田龍臣[PSYCHIC FEVER])
- FUNK JUNGLE(MA55IVE THE RAMPAGE)
- VOICE OF RED feat GS(Vo:DOBERMAN INFINITY[GS]、THE RAMPAGE[川村壱馬]、BALLISTIK BOYZ[松井利樹]、PSYCHIC FEVER[JIMMY] / Per:与那嶺瑠唯、山本彰吾、武知海青、長谷川慎、鈴木昂秀[THE RAMPAGE]、澤本夏輝、堀夏喜[FANTASTICS]、深堀未来[BALLISTIK BOYZ]、渡邉廉、小波津志[PSYCHIC FEVER])
- RUN THIS TOWN(Vo:吉野北人[THE RAMPAGE]、中島颯太[FANTASTICS] / Per:岩谷翔吾、浦川翔平[THE RAMPAGE]、佐藤大樹、木村慧人[FANTASTICS]、日髙竜太、砂田将宏[BALLISTIK BOYZ]、剣、中西椋雅[PSYCHIC FEVER])
- MUGEN ROAD(Vo:RIKU、神谷健太[THE RAMPAGE]、八木勇征[FANTASTICS]、加納嘉将[BALLISTIK BOYZ]、WEESA[PSYCHIC FEVER] / Per:LIKIYA、陣、藤原樹、竜、後藤拓磨[THE RAMPAGE]、世界、瀬口黎弥[FANTASTICS]、海沼流星、奥田力也[BALLISTIK BOYZ]、半田龍臣[PSYCHIC FEVER])
- 六焔祭(EXILE THE SECOND、DOBERMAN INFINITY、THE RAMPAGE)
- 16BOOSTERZ(THE RAMPAGE)
- 100degrees(THE RAMPAGE)
- BLOOM! BLOOM! BLOOM!(Girls2)
- Eagle Eyes(Girls2)
- Just Like Dat feat. JP THE WAVY(PSYCHIC FEVER)
- If You're Mine(PSYCHIC FEVER)
- Got Boost?(FANTASTICS)
- HANDS UP(FANTASTICS)
- 1st SONG(DOBERMAN INFINITY)
- DO Don PA!!(BALLISTIK BOYZ)
- PASION(BALLISTIK BOYZ)
- ASOBO! Feat. Far East Movement(EXILE THE SECOND)
- Going Crazy(EXILE THE SECOND)
- HIGHER GROUND(ALL)


