ヤバイTシャツ屋さんのワンマンツアー「ヤバイTシャツ屋さん "Magical Tank-top Parade" ONE-MAN TOUR 2026」のラストを飾る東京・Zepp Haneda(TOKYO)6DAYS公演が10月27日に開幕。この記事では昨日11月4日に行われた「Tank-top Festival in JAPAN」編をレポートする。
ヤバTのZepp Haneda(TOKYO)6DAYSとは
2016年11月2日に「We love Tank-top」でメジャーデビューを果たしてから今年で10周年を迎えたヤバT。記念日当日はTBS系「CDTVライブ!ライブ!」に初出演し、「アルゴリズムの犬」のパフォーマンスをテレビ初披露した。メジャーデビュー10周年を記念し、これまで6枚のフルアルバムをリリースしたことにちなんで行われるZepp Haneda(TOKYO)6DAYS公演では、1日目に1stフルアルバム、2日目に2ndフルアルバムというように、歴代アルバムの全収録曲を各日で披露していくというコンセプトライブを企画した。ただし、最終日のみ本ツアーのタイトルにも掲げられている最新アルバム「Magical Tank-top Parade」の収録曲を中心とした、このツアーのファイナルにふさわしいセットリストでライブが行われる予定だ。
タンクトップワープでお台場から羽田へ
開演時刻になると、ステージ後方の壁に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)の風景が映る。「LIVE」の文字が煌々と輝くこの映像は、2019年の「ヤバイTシャツ屋さん “Tank-top Festival in JAPAN” TOUR 2019」Zepp Tokyo公演で使用されたもの。今はなきZepp Tokyoと、Zepp DiverCity(TOKYO)を間違えてしまうという当時の“お台場のZeppあるあるミス”をアーティストであるヤバTがしでかすという内容で、音声がZepp Haneda(TOKYO)バージョンに差し替えられている。顧客(ヤバイTシャツ屋さんファンの呼称)が叫ぶ「タンクトップ」の声で“タンクトップパワー”を集めると使える“タンクトップワープ”で、3人は無事にZepp Haneda(TOKYO)のステージへ到着し、「Tank-top Festival in JAPAN」の1曲目「Tank-top Festival 2019」でZepp Haneda(TOKYO)6DAYSの3日目公演をスタートさせた。
センスあるファンが集った3公演目
「Tank-top Festival in JAPAN」は、人気曲「かわE」や「KOKYAKU満足度1位」といったライブで人気が高い楽曲が収録された作品でありながら、普段とは違う編成で演奏する趣向を凝らした楽曲も多数収録されている。愛しい“君”をクプアスというカカオの仲間のフルーツにたとえる「君はクプアス」や、ありぼぼ(B, Vo)が琴をはんなりと演奏して始まる「どすえ ~おこしやす京都~」といったレア曲の披露にオーディエンスは歓喜。こやまたくや(G, Vo)が「ここだけの話、今日のチケットを売るのが一番苦戦した」と暴露すると、ありぼぼは「いいアルバムやんな。みんなセンスあるってこと!」と来場者を讃える場面もあった。
時空を超えた答え合わせとなったのが「大人の事情」と「J.U.S.C.O.」のコンボ。「大人の事情」はアコースティックギター、タンバリン、そしてもりもりもと(Dr, Cho)によるトランペットの伴奏に乗せて「6曲目に収録するはずだった曲が大人の事情で入れられなくなった」と、「Tank-top Festival in JAPAN」制作時に起きたトラブルを朗々と歌う1曲で、その“大人の事情”をクリアした1曲が4thアルバム「You need the Tank-top」に収録されている「J.U.S.C.O.」であることを明かし、こやまはパワフルなバンドサウンドを負けじと咆哮するように「JUSCOはAEON!JUSCOはAEON!」と唱えていた。
ヤバTはファミマ羽田イノベーションシティ店と同じ誕生日
11月4日は3人が初めてライブをした日で、ヤバTの結成記念日。こやまは「おめでとうございます……Zepp Hanedaの前のファミマがオープン!」と、Zepp Haneda(TOKYO)のすぐ近くにファミリーマート 羽田イノベーションシティ店が11月4日にオープンしたことをお祝いするというボケをかまして会場を笑わせる。改めて14年目を歩み出したことを来場者に告げると、結成初期に披露していた楽曲「I wanna go home」を披露。結成記念日らしい選曲に会場は大いに沸き、オーディエンスはメンバーとともに「I wanna go home」と高らかに歌い上げた。
俺らは変わらず、これからも自分ららしく
最新のヒット曲「アルゴリズムの犬」はアルゴリズムに支配されたSNS時代の中でも自分らしさを忘れずに生きていこうというメッセージを込めた社会風刺ソングだが、こやまが手がけるそういった視点の楽曲は今に始まったことではない。「Tank-top Festival in JAPAN」の収録曲で言うと、「鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック」がそれに当たる。「サブスク」という言葉が2019年の新語・流行語大賞にノミネートされるなど、音楽サブスクリプションサービスが普及した2019年にリリースされた「鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック」は「無料サイト 動画サイト 違法アプリで音楽垂れ流し もうCDに価値はないんか もはやバンドはTシャツ屋さん」という辛辣なワードが並びながらも、「キャッチーな感じになりたいからなれるようになるだけや 人も音楽も」とヤバTの前向きな姿勢がつづられた1曲だ。「アルゴリズムの犬」から「鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック」への鮮やかすぎる流れにオーディエンスは熱狂し、モッシュやクラウドサーフで彼らの演奏に応えた。
そんな中、こやまは「Tank-top Festival in JAPAN」がリリースされた7年前のことを回想。「当時はチケットも全部即完で、東京で言うとZepp Tokyoで3日間+サンリオピューロランドで2日間ライブをやってもチケット買えへんくて。今も6日間やってるからすごいことではあるんだけど、当時のほうがイケイケな感じがしてて。(ライブに来れないのは)みんな事情があるのはわかるけど、やっぱり今まで来てくれてた人が来なくなるのは寂しい。つらいときこそライブハウスに来てほしいと思ってて、今ここにいるみんなに言うことやないけど、今来れてない人にそう伝えてほしい。俺らは変わらずこれからも自分ららしくやっていこうと思います」と語り、3人はロックバンドの矜持を胸にエモーショナルなロックバラード「ゆとりロック」を堂々と鳴らした。「ヤバみ」で再度ギアを入れたヤバTはラストの「KOKYAKU満足度1位」まで駆け抜け本編の幕を下ろす。アンコールの最後にはお待ちかねの「かわE」を演奏し、Zepp Haneda(TOKYO)6DAYS公演3日目を終えた。
11月10日に行われるZepp Haneda(TOKYO)6DAYSの5日目のチケットはプレイガイドにて販売中。11月11日のZepp Haneda(TOKYO)6DAYS最終日であり、ツアーファイナルのチケットはソールドアウトしている。
セットリスト
「ヤバイTシャツ屋さん "Magical Tank-top Parade" ONE-MAN TOUR 2026」2026年11月4日 Zepp Haneda(TOKYO)
01. Tank-top Festival 2019
02. とりあえず噛む
03. Magical Tank-top Parade
04. Blooming the Tank-top
05. NO MONEY DANCE
06. 君はクプアス
07. 秋
08. 小ボケにマジレスするボーイ&ガール
09. どすえ~おこしやす京都~
10. ハッピーウェディング前ソング
11. 大人の事情
12. J.U.S.C.O.
13. リセットマラソン
14. Tank-top in your heart
15. かかとローラー
16. I wanna go home
17. アルゴリズムの犬
18. 鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック
19. ゆとりロック
20. ヤバみ
21. 無線LANばり便利
22. あつまれ!パーティーピーポー
23. KOKYAKU満足度1位
<アンコール>
24. ざつにどうぶつしょうかい
25. WEST NIGHT
26. かわE


