フランス・カンヌで開催の「第71回カンヌ国際映画祭」のコンペティション部門授賞式が5月19日(現地時間)に行われ、スタメンKiDSの城桧吏が出演し細野晴臣が音楽を担当した是枝裕和監督作「万引き家族」が最高賞にあたるパルムドールを受賞した。
本作は、犯罪で生計を立てながら東京の下町でひっそりと暮らす一家の姿を描く物語。父・柴田治をリリー・フランキー、治の妻・信代を安藤サクラ、信代の妹・亜紀を松岡茉優、祖母・初枝を樹木希林、治が家に連れ帰る少女ゆりを佐々木みゆが演じ、城は治の息子・祥太を演じた。
同映画祭において日本映画がパルムドールを受賞するのは、1997年「第50回カンヌ国際映画祭」の今村昌平監督作「うなぎ」以来21年ぶり。授賞式の壇上で是枝監督は「さすがに足が震えています。この場にいられることが本当に幸せです。そしてこの映画祭に参加するといつも思いますが、映画を作り続けていく勇気をもらいます。そして、対立している人と人を、隔てられている世界と世界を映画がつなぐ力を持つのではないかという希望を感じます。今回皆さんにいただいた勇気と希望をまず一足早く戻ったスタッフとキャストに分かち合いたいですし、作品が選ばれたにも関わらず、ここに参加できなかった2人の監督たちとも分かち合いたいですし、これから映画を作り、ここを目指す若い映画の作り手たちとも分かち合いたいと思います。ありがとうございます」と思いを語った。
また受賞に際し、キャスト陣もコメントを発表。城は「『万引き家族』という作品に出演できて、改めてとても嬉しい気持ちです。監督と家族6人でカンヌへ行けて、一生の思い出になりました。本当にありがとうございました」と喜びを語った。授賞式のあとに行われた公式会見で、是枝監督は帰国後にやりたいことを問われ「リリーさんとかサクラさんと子供たちも含め、トロフィーを持って会えるといいなと思っています」と答えている。「万引き家族」は6月8日に全国公開される。
リリー・フランキー コメント
監督、本当に本当におめでとうございます!
獲ると信じていましたが、現実になると驚きと感動でじんましんが出ました(実話)。
監督、めちゃくちゃカッコいいです!
安藤サクラ コメント
やったー!本当におめでとうございます!!
こんな特別な瞬間を共有できること、こころから嬉しく思います!
万歳!
松岡茉優 コメント
あの家族はいたのだと肯定してもらったようで嬉しいです。
思い出をいつまでも愛しています。
樹木希林 コメント
往きの飛行機の避雷針が雷を受けました。
異様な響きと共に私の座席の天井が破け、酸素マスクや破片やゴミや、バラバラッと落ちて来ました。
「是枝さんもうくす玉が割れちゃったから賞はおしまい」──の筈がめでたいことです。
城桧吏 コメント
是枝監督、関係者のみなさま
「パルムドール」受賞、本当におめでとうございます!
「万引き家族」という作品に出演できて、改めてとても嬉しい気持ちです。
監督と家族6人でカンヌへ行けて、一生の思い出になりました。
本当にありがとうございました。
佐々木みゆ コメント
やったーーー!!!!!!!!
かんとくおめでとうございます!
みんなでさつえいがんばったから 、とってもうれしいです。はやくかぞくのみんなにあいたいです!
(c)2018『万引き家族』製作委員会