Poet-type.Mが2月4日に東京・渋谷La.mamaでワンマンライブ「Pocketful of stardust」を開催した。
2017年のワンマンから「Pocketful of stardust」と銘打たれた物語の世界を描いてきたPoet-type.M。これまでのライブでは演奏のほか門田匡陽(Vo, G)によるポエトリーリーディングを交えたパフォーマンスが繰り広げられてきたが、本公演ではポエトリーリーディングを挟むことなく、ノンストップで楽曲が届けられた。
1月発表の新ミニアルバム「Pocketful of stardust」の冒頭を飾る「Star dust」がフロアに流れると、まずは水野雅昭(Dr, Cho)、楢原英介(Violin / VOLA & THE ORIENTAL MACHINE)がステージに登場。「瓦礫のオルフェオ(Ombra mai fu)」の演奏が開始されると、門田もゆっくりと舞台に上がり、厳かにライブは幕を開けた。今回Poet-type.Mはギターのほか打ち込み、電子ドラム、バイオリンを用いて楽曲を披露。メンバーは白を基調とした衣装に身を包み、一部楽曲では高橋一生(sui sui duck)によるVJ演出が施された。
「その自慰が終わったなら(Modern Ghost)」が終わると楢原は退場し、門田と水野の2人体制に。彼らは打ち込みとトラックパッドを駆使した「イプシロンは泣いてたよ(A Boy In The Avenge)」「光の粒子 埃の中で(Departures)」、繊細なピアノの音色と門田のささやくような歌声が絡み合う「ただ美しく(Grace)」といった楽曲で、フロアを幻想的に彩った。門田1人の弾き語りスタイルでプレイされた「もう、夢の無い夢の終わり(From Here to Eternity)」以降、彼らは各楽曲に合わせて臨機応変に体制を変更してライブを進行した。そんな中「MoYuRu」で門田はギターを置き、ミニアルバム「Pocketful of stardust」の“インスパイアードムービー”に出演したダンサー・櫻井香純が振り付けを手がけたコンテンポラリーダンスを初披露。これまでのワンマンでは見られなかった優雅なパフォーマンスを、観客たちはじっくりと鑑賞していた。
ライブ終盤、Poet-type.Mは門田が所属するバンド・Good Dog Happy Menの「Twice Birds' Singing」、BURGER NUDSの「ANALYZE」をエレクトロなサウンドにアレンジして演奏。門田1人でのパフォーマンスとなった「ANALYZE」では、彼がひざまつきながらギターをかき鳴らす場面もあった。そして最後に門田はオフマイクで「ありがとうございました」と一言告げ、穏やかな表情を浮かべてステージをあとにした。
Poet-type.M「Pocketful of stardust」
2019年2月4日 渋谷La.mama セットリスト
01. Star dust
02. 瓦礫のオルフェオ(Ombra mai fu)
03. ファンタジア(What Makes You Beautiful)
04. その自慰が終わったなら(Modern Ghost)
05. イプシロンは泣いてたよ(A Boy In The Avenge)
06. 光の粒子 埃の中で(Departures)
07. ただ美しく(Grace)
08. 「ただいま」と「おやすみ」の間に(Nursery Rhymes ep1)
09. もう、夢の無い夢の終わり(From Here to Eternity)
10. 贖罪の夜、オーケストラは鳴り止まず(Modern Romance)
11. バネのいかれたベッドの上で(I Don't Wanna Grow Up)
12. MoYuRu
13. Twice Birds' Singing(2018remix)
14. ANALYZE(2018remix)
※「瓦礫のオルフェオ(Ombra mai fu)」のuはグレイヴアクセント付きが正式表記。