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レキシ、大阪城で7万人動員ツアーに幕!手嶌葵や池乃めだかと紡いだ絢爛ムキシばなし

5年以上前2019年02月09日 4:06

レキシが2月6日に大阪・大阪城ホールにてワンマンライブ「レキシ TOUR 2018-2019 まんま日本ムキシばなし」を開催した。

2018年11月にスタートしたこの全国ツアーでレキシは19都市21公演を行い、約7万人を動員。1月22、23日に行われた神奈川・横浜アリーナ公演には足軽先生(いとうせいこう)、シャカッチ(ハナレグミ)、劇団シキブ(八嶋智人)、ビッグ門左衛門(三浦大知)といった豪華なゲスト陣が登場してレキシと熱いセッションを繰り広げたこともあり、大きな期待感が寄せられる千秋楽の会場には客席を埋め尽くす満員のファンが集まった。

客電が落ちるとステージ両脇のビジョンには「ムキーシムキシ あるところに」から始まる“ムキシばなし”「稲穂の神様」が映し出された。池田貴史原作のこの実写ドラマは、池田演じる農民・吾作が稲の不作に困り、稲穂の神様に雨乞いをしに行くというもの。稲穂の神様を演じたのはレキシネーム「色黒ホモ・サピエンス」こと秋山竜次(ロバート)で、吾作と神様との怒涛のようなボケツッコミに客席からは笑い声が漏れる。機嫌を損ねていた神様が吾作に求めたのは、楽しい気分になれるライブ。吾作が「みんなで盛り上がって神様を喜ばせよう!」と言うとステージの上の大きなミラーボールがきらめき、レキシは「SEGODON」でライブをスタートさせた。

華やかなサウンドに乗って階段を降りたレキシは「大阪! 始めるよー!」と呼びかけ「SEGODON!」コールでオーディエンスの拳を上げさせる。続く「なごん」では大きなステージの端から端までを駆け抜けて会場全体を巻き込み、聴衆は盤石のレキシバンドが紡ぎ出す軽快なサウンドに気持ちよさそうに身体を揺らした。そして「どうも、ケビン・コスナーでーす!」というおなじみの“自己紹介”が決まると「年貢 for you」へ。「吾作の代わりに年貢納めていくよー!」という声で始まったこの曲でレキシは「引っ越しのサカイ」のCMソング、「浪花節だよ人生は」といったご当地ソング、さらにはドラマで共演経験のある松本潤が所属する嵐への感謝の思いを込めた「A・RA・SHI」で「体中に年貢集めて 巻き起こせ レキシ レキシ」と歌うなど、古今東西のアーティストの楽曲を次々に盛り込む間奏パートで聴衆を大いに楽しませた。

レキシが大阪城ホールでワンマンを行うのは、今回が初めてのこと。彼は2017年に行った大阪城 西の丸庭園での単独公演を振り返り「正直そっちのがテンション上がりましたけどね!」と冗談を飛ばして笑いつつ、ファンとのやりとりを楽しんだ。そんなMCのあとのパートでは、ツアータイトルにちなみ1stアルバム「レキシ」収録の「Let's 忍者」、2ndアルバム「レキツ」収録の「ペリーダンシング」と、懐かしの楽曲が披露されていく。会場が5つのミラーボールの光の粒に照らされたディスコナンバー「ペリーダンシング」では、健介さん格さん(奥田健介)のギター、パーマネント奉行(真船勝博)のベース、レキシのシンセサイザーでのパワフルなソロが炸裂。さらにレキシはこちらも懐かしの「武富士」CMのダンスも踊ってみせるキレ味抜群のステージパフォーマンスでファンの爆笑と喝采を誘っていた。

レキシが十二単を羽織ったのちに突入した「SHIKIBU」では劇団シキブがサプライズ登場して会場の熱を一段引き上げた。笏を手に舞台上を所狭しと駆け巡る劇団シキブは、レキシが歌を詠み上げる間奏パートで優雅な舞を披露。そして自身が出演するレキシの名曲を使用した舞台「ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ」をしっかりと告知して舞台袖へと去っていく。レキシはステージを引っ掻き回した劇団シキブの余韻を引きずったまま次の楽曲「GET A NOTE」を歌ったが、この曲でも劇団シキブは目玉おやじ役で登場してご機嫌なダンスを踊り、存在感を存分にアピールしていた。

これまでの賑やかなムードががらりと変わったのは、2人目のゲストが登場したシーン。レキシが迎え入れたのは今ツアー初の女性ゲスト・カモン葵(手嶌葵)で、彼女の艶やかな姿を目にした客席からは「わあっ」と声が上がった。「姫君Shake!」のミュージックビデオのレキシを意識したアフロに打掛といういで立ちで「レキシが大好きなんです」とほほ笑むカモン葵に、レキシも思わず笑顔。そして2人は元気出せ!遣唐使(渡和久 / Key)の伴奏でコラボナンバー「TAIROW ~キミが目指してんのは~」を歌い上げる。カモン葵のスモーキーで柔らかなボーカルに聴衆は静かに聴き入り、会場を優しく包む彼女の歌に声を重ねたレキシは歌い終えるやいなや「この緊張感!(笑)」と漏らした。そのまま3人のセッションで届けられた「アケチノキモチ」ではカモン葵が曲中に「テルーの唄」を差し込む粋な演出も、「ジブリに近付きたい」という野望を持つレキシ自身とオーディエンスを喜ばせていた。

2台のビジョンでムキシばなし「鶴の恩返し」が上映されるとライブも佳境。背中とヘッドドレスに羽をあしらったゴージャスな衣装でステージに戻ったレキシは「SAKOKU」で思い切り溜めを効かせたブルージーなボーカルを聴かせる。華やかなブラスサウンドがレキシの歌声を彩った「奈良に大きな仏像」では「N・A・R・A」のポージングで会場が1つに。そして本編ラストの「きらきら武士」で天を仰いだレキシは「ここでこのセリフが言えると思わなかったな」と感慨深げにつぶやいて「大阪城ホール、空を見上げようかー!」と呼びかけた。高揚感が充満する場内はカラフルな照明に照らされ、観客は挙げた手をリズミカルに振って盛り上がる。客席に広がる壮観に「やばい、大阪城ホール!」と口にしたレキシは「ありがとう、ここだけ甘やかして!」と言いながら「武士ー!」と高らかに歌い上げた。

レキシが石川五右衛門に扮して登場したアンコールでは、横浜アリーナ公演にゲスト出演したビッグ門左衛門に代わり、「スモール門左衛門」こと池乃めだかがステージに姿を見せる大阪ならではのサプライズがオーディエンスを沸かせた。さらに曲終わりにはスモール門左衛門と同じ吉本興業から小籔千豊も登場。彼は続く「狩りから稲作へ」でラップを披露するのみならず、得意のドラムも叩いてみせた。約26分間にわたって繰り広げられた「狩りから稲作へ」のセッションではそんな小籔の活躍のほかにバンドメンバーが「吉本新喜劇のテーマ」を小気味よく演奏したり、曲中に小籔のレキシネームが「豊臣キャッツアイ」に決まったり、稲穂を見たスモール門左衛門が猫になってしまったりとこの日限りの光景が舞台上で次々に展開していく。そしてレキシのライブでは様式美と化した「キャッツ!」の大合唱でこの日1番の熱狂が生まれると、レキシは手にしていた稲穂を静かにステージの上に置いて舞台袖へと姿を消した。

「にんげんっていいな」にオマージュを捧げるVTRが流れたのちには、レキシとバンドメンバーがDA PUMPを彷彿とさせるいで立ちで再登場してのダブルアンコールも。彼らは横一列に並んで「JOMON BABY アメリCAT'S!」と“いいねダンス”を踊り、ビシッとポーズを決める。最後の最後まで容赦なく観客を楽しませるレキシのサービス精神に会場が笑いと歓声に包まれる中、ライブは「マイ会津」で終幕。優しい余韻を残すこの曲をじっくりと届けるとレキシは出演者を全員呼び込んでラインナップし、「今日はありがとうございました!」と感謝を伝えてライブを終えた。

レキシ「レキシ TOUR 2018-2019 まんま日本ムキシばなし」2019年2月6日 大阪城ホール セットリスト

01. SEGODON
02. なごん
03. 年貢 for you
04. Let's 忍者
05. ペリーダンシング
06. KMTR645
07. SHIKIBU w/ 劇団シキブ(八嶋智人)
08. GET A NOTE
09. TAIROW ~キミが目指してんのは~ w/ カモン葵(手嶌葵)
10. アケチノキモチ w/ カモン葵
11. SAKOKU
12. 奈良に大きな仏像
13. KATOKU
14. きらきら武士
<アンコール>
15. GOEMON w/ スモール門左衛門(池乃めだか)
16. 狩りから稲作へ w/ スモール門左衛門、豊臣キャッツアイ(小籔千豊)
<ダブルアンコール>
17. マイ会津

※記事初出時、セットリストの人名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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