JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイト「ジョイオンプー」LINEスタンプ販売中

高野寛デビュー30周年公演に坂本美雨、おおはた雄一、ハナレグミ、畠山美由紀ら集結

5年以上前2019年05月17日 8:05

昨年10月にデビュー30周年を迎えた高野寛が、5月12日に東京・日本橋三井ホールで「デビュー30周年記念・コラボレーションライブ『Spectra Harmony』」を行った。

1月にも同ホールで原田郁子、浜崎貴司、宮沢和史、野宮真貴、高橋幸宏らをゲストに、デビュー30周年を記念したアニバーサリーライブ「Spectra Special」を開催した高野。コラボライブ「Spectra Harmony」では宮川剛(Dr)、鈴木正人(B)、坂本美雨、おおはた雄一、ハナレグミ、畠山美由紀といった高野のキャリアを彩ってきたゲストを招き、充実のライブが繰り広げられた。

この日の幕開けを飾ったのは、1990年にリリースされ大ヒットした、高野を代表する1曲「虹の都へ」。アコースティックギターを手にした高野は、鈴木、宮川とのトリオ編成でさらりと聴かせ、「相変わらずさ」では「僕はギターを持って日本橋へ」「令和初の三井ホールで」と歌詞を一部変更する遊び心でオーディエンスを沸かせた。

ここでステージには、おおはたもギタリストとして加わる。高野は「ライブのセットリストを決めないと聞いて、カルチャーショックを受けた」とおおはたのエピソードを語りつつ、おおはたの人気曲「おだやかな暮らし」や、イベントで共演経験があるというハース・マルティネス「Altogether alone」のカバーをバンドメンバーと共に披露した。

続いてステージに姿を見せた坂本美雨は、高野と初対面を果たした13歳当時を懐かしみ、出会いの場所が坂本龍一のワールドツアーのフランス・パリ公演だったことを明かす。会場が和やかな雰囲気に包まれる中、高野は、おおはたと坂本によるユニット・おお雨と共にアコースティックセットで細野晴臣のカバー「終わりの季節」をパフォーマンス。さらにこの日は坂本がスキャットのアレンジを盛り込んだ「美しい星」や、「虹の都へ」に続く高野のヒットナンバー「ベステンダンク」がおお雨とのコラボで披露された。

2組目の女性ゲスト、畠山は「ここにお招きいただいて幸せです」と挨拶し、Peter, Paul and Mary「500マイル」のカバーや、自身の地元である宮城・気仙沼への思いを込めた「わが美しき故郷よ」でふくよかなボーカルを響かせる。その後高野と畠山は、世界中のアーティストに歌い継がれるキャロル・キング&ジェイムス・テイラー「You've Got a Friend(君の友だち)」で優しく温もりのある歌声を届けた。

次にステージに現れたハナレグミは、セットリストの流れを汲むように「きみはぼくのともだち」を披露。ハナレグミこと永積崇がかつて所属していたバンド・SUPER BUTTER DOGについて振り返り、高野は「1998年に出会った頃、もうレキシはあったよね。まだDJユニットだったけど、芸風は今と同じ(笑)」と当時のエピソードを語った。永積がコーラスで参加した高野の「hibiki」では2人が美しいコーラスを響かせる。さらに永積のリクエストでThe Rolling Stones「Wild Horses」をカバーしたのち、坂本を再びステージに招いた永積は「皆さんの声を聞かせてください! Say Ho! Somebody scream!」と観客とのコール&レスポンスを楽しんだ。

本編のラストナンバーは、高野がプロデュースしたSUPER BUTTER DOGの「サヨナラCOLOR」。「今までいろいろなレコーディングセッションに立ち会ってきたけど、一生忘れられない曲です」「思い出がありすぎて、半分自分の曲のような感じがする」と高野はこの楽曲への思い入れの深さを明かし、この日のゲスト全員で盛大にパフォーマンスした。

アンコールのステージにもゲストが勢ぞろい。晴れやかな表情の高野を中心に記念撮影を行い、高野が提供したザ・キングトーンズ「夢の中で会えるでしょう」でオーディエンスと共に大合唱を巻き起こした。ゲストがステージを去り、1人ステージに残った高野はSMAP「がんばりましょう」に影響を受けて制作したという「On & On(& On)」を弾き語り、アニバーサリーライブを締めくくった。

デビュー30周年記念・コラボレーションライブ「Spectra Harmony」2019年5月12日 日本橋三井ホール セットリスト

高野寛×宮川剛×鈴木正人(3P)
01. 虹の都へ

3P+おおはた雄一
02. 相変わらずさ
03. いつもの珈琲
04. おだやかな暮らし
05. Altogether Alone
06. Another Proteus

高野寛×坂本美雨×おおはた雄一
07. 終わりの季節

坂本美雨×3P×おおはた雄一
08. The Other Side of Love
09. 美しい星
10. ベステンダンク

畠山美由紀×3P×おおはた雄一
11. 500マイル
12. Dog Year, Good Year
13. わが美しき故郷よ
14. You've Got a Friend

高野寛×ハナレグミ
15. きみはぼくのともだち

ハナレグミ×3P×おおはた雄一
16. hibiki
17. Wild Horses

ハナレグミ×坂本美雨×3P×おおはた雄一
18. 明日天気になれ

ハナレグミ×坂本美雨×3P×畠山美由紀×おおはた雄一
19. サヨナラCOLOR

<アンコール>
ハナレグミ×坂本美雨×3P×畠山美由紀×おおはた雄一
20. 夢の中で会えるでしょう

高野寛
21. On & On(& On)

関連記事

フィッシュマンズ

フィッシュマンズ単独公演にハナレグミ、こだま和文ら4組追加 新アルバムの全収録内容も明らかに

4日
浦沢直樹「Love Songs」ジャケット

浦沢直樹が9年ぶりニューアルバム「Love Songs」発表、音楽デビュー作「半世紀の男」の復刻も決定

8日
「CIRCLE '25」第1弾出演アーティスト

福岡「CIRCLE」第1弾でUA、エゴ、君島大空、STUTS、サニーデイ、LAUSBUB、向井秀徳ら12組

15日
ハナレグミとiri。

ハナレグミ年末ホールワンマンが終幕、iriとのエモーショナルなデュエットも

19日
ハナレグミ

ハナレグミ、全国7カ所回るツアー開催

20日
後列左から坂本美雨、野村訓市、U-zhaan、前列左から青葉市子、森山直太朗、ハナレグミ。(撮影:横山マサト)

J-WAVE年越し特番にハナレグミ、森山直太朗、U-zhaan、青葉市子、坂本美雨が出演

23日
Cornelius

Cornelius特番の完全版YouTubeで公開、岡村靖幸や山口一郎らも出演

30日
V.A.「Salyu 20th Anniversary Tribute Album "grafting"」初回限定盤のパッケージ画像。

Salyuトリビュート盤「grafting」曲順&楽曲クレジット公開、パッケージ画像と全曲ティザー映像も

約1か月
片平里菜

片平里菜、念願だった野音公演をDVD化 TOSHI-LOWや細美武士らも登場

約1か月
高野寛

高野寛の35周年記念アルバム本日発売!鈴木慶一、トッド・ラングレン、原田知世、Boseらコメント到着

約2か月