Technicsのターンテーブル・SL-1200について機材史 / 文化史の両面から記した書籍「Technics SL-1200の肖像 ターンテーブルが起こした革命」が10月26日に刊行される。
累計売り上げ350万台以上とも言われる伝説的なターンテーブル・Technics SL-1200。本書では40年もの間ほぼデザインを変更することなく世界中のDJや音楽ファンから愛されてきたSL-1200の実像について、パナソニックに残された資料や歴代スタッフの証言、また著名DJたちへの取材によって迫る。
企画立案は国内レゲエシーンの立役者にして、かねてよりSL-1200シリーズのプロモーションにも尽力してきたOVERHEAT MUSICの石井“EC”志津男氏、執筆はDJ専門誌「GROOVE」の元編集長として長くDJ / クラブシーンを見てきた細川克明氏が担当。DJ KRUSH、Dub Master X、DJ NORI、須永辰緒、DJ KENTARO、DJ KOCO a.k.a. SHIMOKITA、武井進一(Face Records)といった面々が取材に協力している。
なお初版限定で、非売品7inchシングルが当たる発売記念キャンペーンを開催。詳しくはリットーミュージックの商品情報ページを参照のこと。
藤原ヒロシ 帯コメント
SL-1200は世界にこれしかない唯一の存在です。
発売当時からベストなプロダクトで、この先も古くならない。
「Technics SL-1200の肖像 ターンテーブルが起こした革命」
コンテンツ
PART1:SL-1200開発ストーリー
新技術、ダイレクト・ドライブの発明 / SL-1200の誕生 / “ディスコ”という異文化との邂逅 / SL-1200からSL-1200MK2への進化
PART2:ヒップホップとの蜜月
ヒップホップの誕生 / スクラッチという新たな表現 / 映画『ワイルド・スタイル』 / DJ KRUSHが受けた衝撃 / Dub Master Xが見た光景 / グラミー受賞ライブで初めて使われたターンテーブル / 蒔かれた種
PART3:クラブ・カルチャーの成熟
ディスコからクラブへ / MK2からの“さらなる深化” / DMCとともに作り上げたスクラッチDJカルチャー / レコード・バブルの震源地、渋谷・宇田川町 / DJ変革期、そして生産終了
PART4:伝説の続き
テクニクス・ブランドの復活 / 失われた技術の再構築 / “伝説”をライバルとしたMK7の開発 / ラスベガスでの華々しいデビュー / SL-1200という“奇跡”