12月22日に東京・新宿LOFTでライブイベント「冬の魔物」が開催された。
成田大致がプロデュースするイベント「夏の魔物」の冬バージョンとして実施された「冬の魔物」。会場にはホールとバーの2カ所にステージが用意され、20組以上のアーティストがパフォーマンスを繰り広げた。
ホールステージで“ウェルカムアクト”を務めたステレオガールはメロウなスローナンバー「ひとごろし」で早くから会場に集まった観客たちを歓迎。バーステージのトップバッター、どついたるねんは「生きてれば」でオーディエンスとシンガロングして会場を温めた。2000年代に大阪を中心に話題を呼んだ“関西ゼロ世代”あふりらんぽとオシリペンペンズは「冬の魔物」で数年ぶりに競演。オシリペンペンズのライブ中には、石井モタコ(Vo)がフロアにいたPIKA(Vo, Dr / あふりらんぽ)からiPhoneを借り、電話をかける場面もあった。
////虹////は0.8秒と衝撃。時代にも使用していたSEをバックに登場し、「ロックンロール!」と盛んにコール&レスポンスを行う。続く掟ポルシェはDJ中、客席を徘徊する自由奔放なステージングを展開した。イベント中盤ではHermann H.&The Pacemakers、ゆるめるモ!×JOJO広重(非常階段)、Teenager Kick Assといった「夏の魔物」出演アクトが演奏。そんな中THE NEATBEATSの真鍋“MR.PAN”崇(G, Vo)は夏、冬、春とさまざまな季節で「魔物」関連のイベントが開催されていることに対し、「『梅雨の魔物』もあるんやないか」とコメントした。
TENDOUJIのライブ後はGOMESS、ASOBOiSM、Momとソロアーティストたちが立て続けにパフォーマンス。BUDDHA BRANDは「人間発電所」をはじめ、ヒットチューンを中心としたセットリストでフロアを沸かせた。JUBEE(CreativeDrugStore)に続いて登場したTOMOVSKYのライブでは、はる(Theピーズ)がゲストとして参加しファンを喜ばせた。DJ後藤まりこはフロアへダイブし絶叫するアグレッシブなパフォーマンスで観客たちを圧倒。SEVENTEEN AGAiN、百々和宏(MO'SOME TONEBENDER)と続き、ヘッドライナーである鮎川誠(SHEENA & THE ROKKETS)は「ユー・メイ・ドリーム」「レモンティー」などの名曲を惜しみなくプレイ。途中からはJ.M.(////虹////)も参加し、「冬の魔物」ならではのコラボが実現した。もう1人のヘッドライナー・石野卓球は60分セットでホールステージのトリを務め、最後は電気グルーヴの楽曲「Shangri-La」でフィニッシュ。そして“クロージングアクト”ワッツーシゾンビは電気グルーヴの「N.O.」のカバーで石野へのリスペクトを示し、イベントを締めくくった。
なお5月17日には東京・高円寺のライブハウス5店舗で「夏の魔物」の春版「春の魔物」が開催される。チケットは第1次先行分がソールドアウトし、第2次先行分の販売は本日12月28日から行われる予定。詳細は「夏の魔物」のオフィシャルInstagramアカウント(@natsu_no_mamono)で発表される。
春の魔物
2020年5月17日(日)東京都 KOENJI HIGH / ShowBoat / Club ROOTS! / Live Music JIROKICHI / グリーンアップル
OPEN 10:00 / START 12:00
<出演者>
舐達麻 / BUDDHA BRAND / 鎮座DOPENESS / ROLLY / カーネーション / THE NEATBEATS / 空音 / kojikoji / SUSHIBOYS / betcover!! / GOMESS / ASOBOiSM / 夜のストレンジャーズ / BENBE / HINTO / Analogfish / 三上寛 / オシリペンペンズ / 友川カズキ / 鉄アレイ / ワッツーシゾンビ / クリトリック・リス / どついたるねん / 掟ポルシェ / 吉田豪 / 杉作J太郎 / and more