前園直樹が2001年に発表したアルバム「くらしのたより」が、19年の時を経て5月1日に配信リリースされる。
近年は小西康陽(Piano)、羽立光孝(B)とのトリオバンド・前園直樹グループや、新井俊也との音楽ユニット・冗談伯爵として活動し、広島に拠点を置きながらアーティストへの楽曲提供などで活躍している前園。「くらしのたより」はミディ・クリエイティブからリリースされた1stアルバムで、2000年にORANGE BIKE名義で発表された自主制作CD-R「ORANGE BIKEの世界」収録曲の再ミックスまたは再録バージョンに、のちにユニット名となった「冗談伯爵」など5曲を加えた10曲で構成されている。このたび配信される音源は冗談伯爵の新井が新たなマスタリングを施し、さらにとある女性モデルによるカバー用に作られた「低唱・高唱」のデモ音源「低唱・高唱 (女子用DEMO)」がボーナストラックとして追加される。
アルバム発売に際し、前園のオフィシャルサイトには岡村玄(Smooth Ace)、角谷博栄(ウワノソラ、ウワノソラ'67)、直枝政広(カーネーション)、松田“CHABE”岳二(LEARNERS、Neil and Iraiza)らゆかりのアーティストや関係者からのコメントが掲載されている。
前園直樹 コメント
前園直樹です。
2001年にミディ・クリエイティブからリリースしたファースト・アルバム「くらしのたより」が、この度、配信される運びとなりました。
リリース当時は22歳。19歳の時に、茨城県水戸市の8畳間のアパートで始めた楽曲制作と多重録音の集大成のつもりで取り組んだ1枚です。
発表から20年近くが経ったいまとなっては、時折思い出す旧い友人のような存在でしたが、ことしに入り配信のお話を頂戴してからというもの、このアルバムに収められた音楽が、現在にどのように響くのか、ということに興味を抱くようになりました。
ソングライティングもパフォーマンスも録音技術も実に稚拙。それでも、もう二度と繰り返せない実験と失敗の集積が妙に澄ました顔で鎮座している。
「くらしのたより」2020年リマスター版。当時、とある女性モデルの方が本作所収の「低唱・高唱」という歌をカヴァーするかも、しないかも、という話が浮上したことがあったのですが、その際に制作した「低唱・高唱(女子用DEMO)」をボーナス・トラックとして初収録。リマスターは、現在、冗談伯爵として共に活動する新井俊也さんです。皆さま、ぜひ。
前園直樹「くらしのたより(2020 remaster)」収録曲
01. 冗談伯爵(2020 remaster)/ Count Joke(2020 remaster)
02. Lime Light(2020 remaster)/ Lime Light(2020 remaster)
03. 低唱・高唱(2020 remaster)/ Angels(2020 remaster)
04. Soft Musique(2020 remaster)/ Soft Musique(2020 remaster)
05. Balloon(2020 remaster)/ Balloon(2020 remaster)
06. にがいぬくもり(2020 remaster)/ Bitter Warmth(2020 remaster)
07. ためいきばかりのブルース(2020 remaster)/ Sigh Blues(2020 remaster)
08. その胸のロコモーション(2020 remaster)/ Locomotion(2020 remaster)
09. Sunny Side Up(2020 remaster)/ Sunny Side Up(2020 remaster)
10. くらしのたより(2020 remaster)/ From Sardinia(2020 remaster)
<ボーナストラック>
11. 低唱・高唱(女子用DEMO)/ Angels(DEMO for a girl)