中村佳穂が7月16日に公開される細田守監督の映画「竜とそばかすの姫」に主人公・すず / ベル役で出演し、物語の軸となる劇中歌を担当することが発表された。
「竜とそばかすの姫」は、母親の死により心に大きな傷を抱えた17歳の女子高生・すずが、50億人以上が集う巨大インターネット仮想世界「U」で大切な存在を見つけ、悩み葛藤しながらも懸命に未来へ歩いていこうとする物語。すずは「U」に歌姫“ベル”として参加し、その歌声で瞬く間に世界に注目される存在となる。
中村の楽曲「そのいのち」に心打たれ、ライブにも足を運ぶなど、以前から彼女と親交のあった細田監督だが、主人公役の決定にあたっては、自ら「すずを見つけ出す」と意気込んでオーディションを開催。このオーディションで圧倒的な歌声と存在感を発揮した中村が「彼女こそすずだ!」と大絶賛され、主人公役に決定した。
なお、本作にはすずの同級生役で成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、ベルが「U」で出会う個性豊かなキャラクター役で森川智之、津田健次郎、小山芙美、宮野真守、すずを見守る合唱隊メンバー役で森山良子、清水ミチコ、岩崎良美、中尾幸世、坂本冬美が出演。すずの父親役を役所広司が務める。
中村佳穂 コメント
実は監督とは、数年前に、奈良でライブをした時にお会いしていて…楽屋に届いた一升瓶を見て「どなたからですか?」と会場の方に聞いたら、「細田監督からです」と言われ、まさかと思っていたら、その奥に監督がいらしたんです。そこからのご縁で何度か演奏をご覧いただいて、本当に気さくに話しかけてくれる素敵な方だなと思っていたのですが、今回オーディションに参加し、まさかこんなご縁に繋がるとは思っていませんでした。
今まで歌を歌うことしかしてこなかったので、アフレコでは最初は監督がおっしゃることを聞いただけでは理解できない部分が多かったのですが、日が経つにつれ、“あ、すずはこういう人なんだ”と、監督の意図が少しずつ見え、だんだん楽しくなっていきました。
初めての経験で何から練習したら良いのか分からなかったので、ベルの時はヒールの高いパンプスを履き、すずの時にはなるべく低い靴を履いて喋ってみたりと、服装に手伝ってもらいながら、すずとベルを演じ分けました。
細田監督の作品の出会いは、高校生の頃、梅田で母と「時をかける少女」を観に行った思い出があります。そんな自分がまさか細田監督の作品に参加することになるなんて、嬉しい気持ちです。
※記事初出時より中村佳穂のコメントを追記しました。