ももいろクローバーZが、2022年12月31日から今年1月1日にかけて東京・日本武道館で開催された年越しライブイベント「第6回 ももいろ歌合戦」の終演後に音楽ナタリーの取材に応じた。
「ももいろ歌合戦」は、ももクロが2017年より開催している年末恒例のカウントダウンイベント。今回は、玉井詩織と佐々木彩夏が率いる紅組と、百田夏菜子と高城れにが率いる白組が、多彩なジャンルから集まった過去最多の総勢60組以上の豪華ゲストを交えて対決を繰り広げた。イベントの模様はABEMAで8時間にわたって無料生配信され、BS日テレ、ニッポン放送でも生放送が行われた。
百田と高城が前年のリベンジを果たし、白組の勝利で大団円を迎えたイベントの終演直後。今回の公演の感想を聞くと、玉井は「出演者の皆さんとお話をさせてもらいながらも、時折『あれ? 自分たち主催とは思えないな』というくらい、豪華なゲストが来てくださって……」と率直な思いを語り「これまでは以前からつながりがあったり、お世話になっている方を中心に出演者さんをお呼びしていたんですけど、イベントの名前を知ってもらえるようになってからは、今までにお会いしたことのない方も参加してくださることが増えたので。より大きなイベントになってきているんだなということを実感した年でもありました」と続ける。すると高城も「ファンの方も、モノノフ(ももいろクローバーZファンの呼称)さんだけではないファンの方が目立つようになって。時間が経過するごとに客席が団結して一体となっていくのを、今年は特に感じました」と、回を追うごとにイベントが広がりを見せていることへの実感を語った。
佐々木が口にしたのはゲストへの感謝で、「こんな年末ですからおうちでゆっくり過ごしたいだろうに、私たちに『おつかれさま』と声をかけてくださったりとか、ホントに皆さん温かい雰囲気で気持ちよく参加してくださって。私たちのこのいい空気感が、皆さんにもしっかり伝わっていたらいいなって」と思いを明かす。すると百田も「いろんな方が『今日で歌い納めだ』とおっしゃっていて、そういった意気込みでステージに立ってくださっている姿を横で見て。皆さんにとっての年納めの歌をこんなに近くで聴くことができて、本当にぜいたくだなと思います」と続いた。
盛りだくさんの内容が届けられた8時間の中で、特に印象的だった場面について質問をすると、百田は「最強アイドルメドレー」の中で実現した、自身の同級生である鈴木愛理、小西成弥、超特急のカイとタクヤとの「学園天国」(フィンガー5)のパフォーマンスについて「熱かったですね!」とコメント。「当日のリハで合わせたんですけど、一瞬で学生時代に戻ったような感覚で。『ステージ楽しもうね』と言い合って出ていった瞬間、普段とはまた違った黄色い声が会場から聞こえました。男女で歌わせていただいたので、なんだか男女混合グループの一員になったみたいな気分でした」と笑顔を見せる。すると玉井は「メドレーのリハーサルの空き時間もみんなでしゃべっていて、遠くから見ていると本当に青春を覗き見しているみたいで。エモかったです」と印象を語り、これに百田は「本当に学校の廊下でしゃべっているような感じでした(笑)」と応じた。
また高城は、氣志團から自身へと贈られた「結婚闘魂行進曲『マブダチ』」について「あんなにイベントが始まったばかりのタイミングでメイクがボロボロになるくらい号泣するとは思っていなかったので……」と照れ笑いしつつ「幸せだな、愛されてるなって改めて思いました」と感謝を口にする。佐々木は出演者がこの日限りの特別なパフォーマンスを披露する「アイドルメドレー」「アニソンメドレー」を印象的だったシーンに挙げ「この日のために練習してくださって、たった1回のためにみんなで振りを合わせて『がんばろうね』って、グループの垣根を越えて団結するのは儚くて素敵だなと思いますし、ここでしか聴けないものが聴けるっていうのはファンの皆さんに楽しんでもらえるポイントだったんじゃないかなと思います」と語った。
すっかり大晦日の一大イベントとして定着している「ももいろ歌合戦」。さっそく今年の年末への意気込みを問うと、佐々木は「全体のパッケージというか、流れはできているかなと思うので。そこに新しいものも取り入れながら……でもまだヒヤヒヤしちゃうので(笑)、安心して年越しができるように、私たちも1年かけて準備したいなと思います」と思いを語る。そして百田は「リハの最中や本番中、ゲストの皆さんが『来年もよろしくね』とか『また呼んでね』とか、『来年はこれをやろう』と声をかけてくださるんです。そういう話ですでに盛り上がっていたりするので」と明かしつつ「もう一度出たいと思ってくださっていることがうれしいですし、そうやって舞台裏で盛り上がったことが本当に実現する番組にしていけたらと思います」と次回を見据えていた。