JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
JOYSOUND MAX GO』公式サイト - 2019年発売 カラオケ最新機種JOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

蓮沼執太フィル、オペラシティで小山田圭吾と特別アレンジの「環境と心理」合奏「説得力ある」

蓮沼執太フィル「ミュージック・トゥデイ」より。(撮影:後藤武浩)
6か月前2023年04月03日 10:01

蓮沼執太フィルのコンサート「ミュージック・トゥデイ」が昨日4月2日に東京・東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアルで行われた。

定刻になると、シックな黒の衣装でそろえた総勢15名のメンバーがステージに登場。蓮沼フィルの5年ぶりとなるアルバム「symphil|シンフィル」がリリースされたことを記念して行われた本公演だが、収録曲ではないライブ定番曲「Earphone & Headphone in my Head - PLAY0」で幕を開け、息の合ったアンサンブルが天然木を使用したホール内を漂うように観客を柔らかく包み込んでいく。また会場2、3階のバルコニーエリアには小学生と未就学児も鑑賞できる“親子席”が用意されており、公演パンフレットに記載された蓮沼の「こどものこえ、おとなのせきやかふんしょうのくしゃみだって、ぼくたちのおんがくのいちぶだとかんがえています」というメッセージ通り、子供たちの楽しげな声がコンサートの一部となっていた。

続いて披露されたのが、蓮沼と三浦千明(Vo, Flugelhorn, Glocken)によるツインボーカル曲「GPS」と「1/2 SLEEP -半分寝てる-」。三浦がボーカルとしても存在感を放つこの2曲で、フィルが新たなフェーズに突入したことをありありと表していた。同じく最新曲のうちの1つで、蓮沼が昨年の首都圏大規模停電を受けて書いた楽曲「BLACKOUT」では、ゴンドウトモヒコ(Euphonium)が指揮を担当。不穏な雰囲気をはらんだリフレインから徐々に壮大な曲調へと変化していくドラマチックな展開で前半を締めくくった。

ライブ後半は4楽章からなる「centers」でスタート。ゲストのオルガン奏者・渡邉清人が奏でるパイプオルガンの音色が蓮沼フィルと一夜限りの豊潤なハーモニーを紡ぎ出した。そして次なるゲスト・小山田圭吾(Cornelius)が、METAFIVEのメンバーでもあるゴンドウに呼び込まれる形で登場。レコーディングにも参加した蓮沼のソロ曲「Selves」を浮遊感のあるギタープレイで初パフォーマンスした。さらにゴンドウがこの日のためにアレンジしたというMETAFIVEの楽曲「環境と心理」がフィルとの合奏バージョンで届けられた。蓮沼にフィルとセッションした感想を聞かれた小山田が「こんな大所帯と一緒に演奏するのは初めて。全員が実際に演奏している音が鳴っているのはすごく説得力がある」と述べると、蓮沼は「うれしい!」と喜んだ。小山田の降壇後、フィルは複雑なリズムが絡み合う「Zero Concerto」を披露して本編を終えた。アンコールではメンバーが3月31日に出演したJ-WAVE「JK RADIO TOKYO UNITED」を回想。番組宛に福岡からライブに参加するというメッセージを投稿したリスナーを発見し、蓮沼が「ありがとう!」と感謝を述べるひと幕もあった。最後に蓮沼は「Eco Echo」をエモーショナルに歌い上げてオペラシティ公演の幕を閉じた。

また会場で配布されたフライヤーにて、蓮沼フィルの新規公演が6月2日に大阪・Billboard Live OSAKA、7月15日に東京・ブルーノート東京で行われることが発表された。大阪公演のチケットはイープラスにて4月9日23:59まで先行抽選予約を受付中。東京公演のチケットは4月13日よりブルーノート東京のメンバーズクラブ・JAM SESSIONにて会員を対象に先行予約を受け付ける。

蓮沼執太フィル「ミュージック・トゥデイ」2023年4月2日 東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアル セットリスト

01. Earphone & Headphone in my Head - PLAY0
02. Meeting Place
03. GPS
04. 1/2 SLEEP -半分寝てる-
05. BLACKOUT
06. centers #0,1,2,3 / with 渡邉清人
07. Selves / with Cornelius
08. 環境と心理 / with Cornelius
09. Zero Concerto
<アンコール>
10. Eco Echo

蓮沼執太フィル at Billboard Live OSAKA

2023年6月2日(金)大阪府 Billboard Live OSAKA
[1st]OPEN 17:00 / START 18:00
[2nd]OPEN 20:00 / START 21:00
チケット販売URL:https://eplus.jp/sf/detail/1205000001-P0030010?P6=001&P1=0402&P59=1

蓮沼執太フィル at Blue Note Tokyo

2023年7月15日(土)東京都 ブルーノート東京
[1st]OPEN 15:30 / START 16:30
[2nd]OPEN 18:30 / START 19:30

関連記事

Cornelius

Cornelius、YMOをカバーしたライブ映像公開

約24時間
蓮沼執太「unpeople」ジャケット

蓮沼執太がJ-WAVE「GOOD NEIGHBORS」と“窓企画”始動、リスナーの窓写真から新曲制作

1日
近年発売されたK-POPの“CD”。

K-POPは“アートワーク”をどう捉えている?

13日
蓮沼執太

蓮沼執太、本日配信の新曲「Emergence」MVを今夜公開 展覧会イベントも決定

20日
蓮沼執太フィル「ミュージック・トゥデイ」より。(撮影:後藤武浩)

蓮沼執太フィル、小山田圭吾交えたオペラシティコンサートの模様をスペシャでOA

21日
「AMBIENT KYOTO 2023」キービジュアル

Cornelius「AMBIENT KYOTO」で一夜限り「夢中夢」スペシャルライブセット

23日
NewJeans (c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.  (c)2023 ADOR. All Rights Reserved. (Photo by Siyoung Song)

NewJeansやBlurが熱狂生み、凱旋したYOASOBIや星野源がヒット曲連発した「サマソニ」初日

26日
蓮沼執太「Emergence」配信ジャケット

蓮沼執太、7年半ぶりソロアルバムからエレクトロな新曲「Emergence」を先行配信

約1か月
蓮沼執太「unpeople」ジャケット

蓮沼執太7年半ぶりのソロアルバム発表 小山田圭吾、灰野敬二、コムアイらが参加

約1か月
「麦ノ秋音楽祭2023 #Seeds」告知ビジュアル

「麦ノ秋音楽祭」にACIDMAN大木、蓮沼執太 & U-zhaan、ホリエアツシ、androp、アジカン伊地知ら

約1か月