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TOMORROW X TOGETHERがドーム公演で再確認した運命の糸、体中の細胞が叫ぶMOAへの「愛してる」

TOMORROW X TOGETHER (P)&(C) BIGHIT MUSIC
1年以上前2023年07月02日 14:07

TOMORROW X TOGETHERの日本ツアー「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : SWEET MIRAGE> IN JAPAN」の追加公演が、本日7月2日に大阪・京セラドーム大阪にて幕を閉じた。

本公演は、4月14日の大阪公演を皮切りに埼玉、神奈川、愛知の4都市で行われたTOMORROW X TOGETHERの日本公演「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : SWEET MIRAGE> IN JAPAN」の追加公演。グループにとって初の日本でのドーム公演で、昨日1日から2日間にわたって開催された。本公演では、最終日である2日目の公演の模様をレポートする。

ステージ一帯を覆う巨大モニタが左右に開くと、壇上に設置された、宮殿を思わせる階段状のセットに立ってスタンバイする5人の姿が現れる。今回のライブはアンコール公演という位置付けにありながら、開始早々にしてアリーナツアーにはない新たなオープニング演出が繰り出された。オープニングナンバー「Blue Hour」でYEONJUNが「叫んで」とクールに告げた際、観客がめいっぱいの歓声で彼に応じると、これに反応したかのようにすぐさま紙吹雪が噴出。ステージライトが反射してキラキラときらめく紙吹雪がステージに舞い、初のドーム公演のオープニングを華やかに彩った。

「今の一瞬が永遠になるように、TOMORROW X TOGETHERと一緒に逃げようか」というTAEHYUNの甘い囁きを合図に開始したのは「9 and Three Quarters(Run Away)」。ここで5人は、楽曲の疾走感のままに力強いパフォーマンスを見せてMOA(TOMORROW X TOGETHERファン)の熱気を高めたかと思えば、続く「We Lost The Summer」でクールダウン。そして切なくもドラマチックなナンバー「Can't You See Me?」へとつなげ、情感豊かなパフォーマンスで観客を耽美な世界観に引き込んだ。

冒頭から“Blue Hourの香り”が会場一帯に漂うなど、アンコール公演でありながら数々の新しい演出が加わった本公演。アリーナツアーを踏襲した曲順や演出で披露されるパートもあれば、ドーム公演ならではの演出も追加された。前回の日本公演でも披露された人気曲「0X1=LOVESONG(I Know I Love You)」「LO$ER=LO♡ER」がパフォーマンスされたブロックもその1つ。「0X1=LOVESONG(I Know I Love You)」の終了後、メンバーはステージの下手と上手の二手に分かれてトロッコに乗車し、「LO$ER=LO♡ER」へ。アリーナ公演ではステージ上のオープンカーに乗って上空に投げられた“札束”を、今回のドーム公演で5人は、会場を横断するトロッコに乗りながら客席に向かって豪快にばら撒いた。その後トロッコから降車して会場後方のステージに到着した彼らは、そのままMrs. GREEN APPLEの大森元貴が提供した日本オリジナル曲「Force」を披露。「仲間で力を合わせて明日の向こうへ飛び出そう」というポジティブなメッセージが込められたこの曲も、前回のアリーナツアーのセットリストにはない選曲だった。

このほかにも今回のライブでは、昨年発表された川崎鷹也による提供曲「ひとりの夜(Hitori no Yoru)」や、作詞にいしわたり淳治、作曲にYEONJUN、TAEHYUN、HUENINGKAIが参加した楽曲「君じゃない誰かの愛し方(Ring)」など、数々の日本語曲がセットリストに追加された。これについてTAEHYUNは、当初これらの楽曲は披露される予定でなかったがメンバー5人の提案によって実現したステージであったと明かした。

加えて、「Magic」は曲の途中でEDMスタイルのリミックスバージョンに切り替わり、メンバーごとのダンスブレイクが披露されるスペシャルなステージに。「Magic」と同様にダンスブレイクのアレンジが加えられたのは「Good Boy Gone Bad」。TOMORROW X TOGETHERきっての“美少年”であるボムギュが曲中に1輪のバラの花を取り出して口に咥え、その後火をつけて花弁を燃やす演出が加わりMOAの度肝を抜くひと幕もあった。

YEONJUNは、本編終了を目前に控えたMCで、今回新たに加わったトロッコの演出に言及。「昨日初めてのドーム公演を終えて、1つ心残りだった点があります。それは(京セラドームが)あまりにも大きい会場なので、MOAの皆さん1人ひとりと目をちゃんと合わせることができなかったことです。ですので、昨日もそうでしたが、トロッコに乗ったときにもっともっとMOAの皆さんを見ようとがんばりました」と告白し、「MOAの皆さんも僕たちのことをよく目に焼きつけてくれましたか?」と観客に真剣な眼差しで投げかける。そんな彼に向けて、観客から大きな声援と拍手が送られると、YEONJUNは「本当に言葉で言い表せないくらい幸せな時間でした」と笑顔を見せた。

そんなYEONJUNを筆頭に、各メンバーが明るくもどこかしんみりとした口ぶりでドーム公演の感慨を述べる中、SOOBINは、自分のターンになった途端に手元で“銃”を作り「大阪ー!! バーン!!」と突如叫びながらハイテンションでステージを駆け回る。メンバー内でもおとなしいキャラクターであるSOOBINのハイテンションな挙動に観客やメンバーが目を丸くするも、彼はそれを気に留めずにニコニコと満足げな表情を浮かべる。その後は彼らしい穏やかな口ぶりで「実は体力的にすごくきついんですが、MOAの皆さんと一緒にいると(疲れなどが)何もなかったかのようになります。MOAの皆さんの応援によって、エネルギーが湧いてくるんです。こういった不思議だけど、感謝でいっぱいになる気持ちはMOAの皆さんがいなければ感じられなかったと思います」と感謝を述べた。

アンコールでは「Farewell, Neverland」「Blue Spring」のほか、7月5日にリリースを控える日本2ndアルバム「SWEET」収録の日本オリジナル曲「紫陽花のような恋(Hydrangea Love)」も披露された。数々の著名なK-POPアーティストが楽曲のカバーを披露するなど、韓国でも人気が高い優里が提供したこの曲。HUENINGKAIは「今、僕たちがMOAの皆さんに伝えたいメッセージが込められている曲です」とこの曲の解説をしつつ、「僕の身体中の細胞がMOAの皆さんを愛してると言ってます!」などと独特な表現でMOAへの愛を表明して会場を沸かせた。「初めて京セラドームで公演をするという話を聞いたとき、ドームの会場がMOAの皆さんでいっぱいになる光景を想像できませんでした」と感慨を語ったのはBEOMGYU。「いつ、こんなにMOAの皆さんが増えたんだろう?と思うとすごく不思議ですし、多くのMOA の皆さんが見てくださっていることがとても不思議で幸せでした」と話し、「前回のツアーのときに『次のツアーの目標はなんですか?』と聞かれて、『今よりも元気に、幸せな気持ちでメンバーとステージに立ちたい』と答えました。メンバー、そしてMOAの皆さんのおかげでこの目標が叶いました。僕を幸せにしてくださって本当にありがとうございます」とコメントした。

メンバー1人ひとりがドーム公演を振り返る最後の挨拶が終わると、5人は会場をあとにしてアンコールのステージの幕を閉じる。そのままコンサートが終了するかと思われたが、MOAからの熱狂的なコールを受けて、そのままダブルアンコールへ突入。TOMORROW X TOGETHERは再びステージに登場し、無数の紙吹雪が降り注ぐ幻想的な空間で「Ito」をエモーショナルに歌い上げた。

「Ito」について「日本オリジナル曲の中でも一番好きな曲」と明かしたSOOBINは、曲名に絡めて「やっぱり僕たちはMOAの皆さんと赤い糸でつながっているんだと思います」と語り出す。そして「そうでないと、こうして他人だった僕たちが、こうして1つになれていることの説明がつかないと思うんです。僕たちの運命の糸はこのようにギュッと結ばれているので、短い間のお別れを寂しく思わないでください」とMOAに柔和なほほえみを向ける。その後もSOOBINは「(MOAを)愛してるという言葉以上に、より壮大な表現がないかを考えてみたんですが、それでも僕の気持ちを表現するうえでは『愛してる』以上のものはありませんでした。皆さん、愛してます」と情熱的なメッセージを送り、ファンを何度も感激させた。そしてTAEHYUNは、「僕たち、明日すぐには帰らないので。たくさん残っている日本での活動に期待していてください。泣かないでね! 泣くのは昨日の僕で十分です!(笑) また会いましょう!」と明るくMOAに呼びかけ、会場を温かなムードで包み込んだ。

最後に5人はトロッコに乗り込み、京セラドームの隅から隅までを周回。「本当に最後の挨拶です」と何度目かの挨拶を終えた彼らは、万雷の拍手を一心に浴びながらメンバー同士で向き合って円陣を組む。日本での初ドーム公演を成功に終えたことを讃え合うかのように、円になった5人は達成感に満ちあふれた表情でお互いの肩を叩き合った。

TOMORROW X TOGETHER 最後のMCでの挨拶

SOOBIN

昨日の感想でも話したんですが、僕はデビュー以前から“ドーム公演”にロマンを抱いていました。とても遠い未来のように思っていましたし、とても大きな夢のように思えて口には出さなかったんですが、早い段階でMOAの皆さんでいっぱいのドームで公演ができて本当にうれしいです。これでいいのかなあと思えるくらい、今年、僕はこの地球で誰よりも幸せだった気がします。MOAの皆さんのおかげです、本当にどうもありがとうございます。そして、ありがたいことに昨日YEONJUNさんが両親に感謝の挨拶をしてくれたんですけど、今日は僕の家族が来てくれました。誰よりも愛してる僕のお母さん、お父さん、お兄さん、お姉さん、そして叔母さん、本当に愛しています。今日は最高に幸せな日なので泣かないで、笑顔で帰りましょうね。皆さん、愛してます。

HUENINGKAI

まずは2日間幸せな思い出を作ってくださって本当にありがとうございます。僕は愛されてるんだなぁ、ということをしっかりと感じました。MOAの皆さんや家族の愛がいっぱいあるからこそ、僕はこの場に立てているんだと思います。いつも感謝しています。僕の体中の細胞がMOAの皆さんを愛してると言ってます! 元気でいてくださいね、また会いましょう。

BEOMGYU

初めて京セラドームで公演をするという話を聞いたとき、ドームの会場がMOAの皆さんでいっぱいになる光景を想像できませんでした。気付いてる方もいるかもしれませんが、僕は舞台に立つとずっとこう(片手を目元に当て、客席を眺める仕草を)しているんですよ。MOAの皆さんがいつ、こんなに増えたんだろう? と思うとすごく不思議ですし、多くのMOA の皆さんが見てくださっていることがとても不思議で幸せでした。前回のツアーのときに次のツアーの目標はなんですか?と聞かれて、「今よりも元気に、幸せな気持ちでメンバーとステージに立ちたい」と答えました。メンバーのおかげで、そしてMOAの皆さんのおかげでこの目標が叶いました。僕を幸せにしてくださって本当にありがとうございます。僕たちもMOAの皆さんを幸せにするために努力します。

YEONJUN

言葉には聞いていた京セラドーム。夢のステージの1つだったんですが、昨日と今日、MOAの皆さんでこの会場がいっぱいになりました。こんなに大きな会場を愛する皆さんといっぱいにできてとても幸せだと思っています。このような時間を作ってくださったMOAの皆さん、本当にありがとうございます。スタッフの皆さんにも感謝しています。そして、これからも多くのMOAの皆さんに会えるとうれしいです。そして、今日は父が(ライブに)来ました。お父さん、見てる? カッコいいよね? 愛してます。またあとで会おうね。そしてMOAの皆さん、これからもずーっと一緒にいましょうね。大好きです、愛してます。

TAEHYUN

実は(前回のアリーナツアーの最終公演の終了後、会場で)この京セラドーム公演が発表されて、ティザー映像が流れたときのMOAの皆さんの歓声を裏で聞いていました。それ以降ずっとこのドーム公演をしたいと思っていたんですが……期待以上に楽しいですね! 僕たち5人もこの京セラドームでどんなふうにどんな公演をするべきかを考えて、もともとの計画にはなかったんですが「ひとりの夜(Hitori no Yoru)」「君じゃない誰かの愛し方(Ring)」「紫陽花のような恋(Hydrangea Love)」などをお見せしたいと思いました。ですので、(今回の公演が)皆さんに気に入ってもらえて、心に残ってくれたらいいなと思っていました。また次も素敵なセットリストを持って戻ってきます。昨日と今日、皆さんは4時間近くずっと僕たちを応援してくださいました。大変だったと思うんですが、本当にお疲れ様でした。ライブストリーミングで見ているMOAの皆さんも、会場に来てくださった皆さんも、大好き!

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