つばきファクトリーが本日8月24日に山梨・河口湖ステラシアターにて野外ワンマンライブ「つばきファクトリーの夏祭り2023 ~灼熱~」を開催した。
つばきファクトリーが同会場でライブを行うのは昨年に続き2度目となる。昼夜2公演で行われた本公演では、“メンバーたちがアイデアを出し合いイベントを作り上げていく”というコンセプトのもと、楽曲、衣装、ユニット構成、演出などをメンバー自らが企画。その内容は昨年同様、YouTubeにアップされた“作戦会議”という全11回の動画を通じて余すところなくファンに届けられてきた。
公演当日には沿線の富士急行線でコラボトレイン“つばきファクトリー灼熱号”が運行されたほか、記念乗車券の販売、河口湖駅の到着アナウンスをつばきファクトリーのメンバーが担当するなど、地域を巻き込んでの盛り上がりをみせた。
開演前には祭ばやしが鳴り響き、ステージに櫓が設営されるなど、お祭りムードに満ちあふれていたこの日の会場。開演前からファンの期待値が上がる中、1曲目は今回の公演にぴったりな「アイドル天職音頭」でスタートする。谷本安美、小野瑞歩、秋山眞緒、八木栞の4人が、初挑戦となる和太鼓のパフォーマンスを披露すれば、残りのメンバーは客席に登場。はっぴ姿で登場したメンバーの衣装をはじめ、作戦会議でも語られていた演出の連続に、会場のボルテージが冒頭から上昇する。
パフォーマンス後、リーダーの山岸理子が「『つばきファクトリーの夏祭り2023 ~灼熱~』にようこそ!」と挨拶。和太鼓を担当した4人は手にテーピングを巻きながら練習を重ねてきたそうで、谷本が「腕が(パンパンで)けっこうきてる」と語れば、小野も「本番で力が入っちゃって、やる気に満ちあふれた。いつもの10倍くらいの力でやってたんじゃないかなって」とコメント。太鼓チームの努力を知っていた、ほかのメンバーからは「カッコよかった!」と称賛の声が上がっていた。
ここからは、昨年のライブでも好評だったシャッフルユニットによるハロプロ夏曲カバーのコーナーへ。トップバッターは2年連続となる福田真琳。力強い歌声と得意の表現力で、こぶしファクトリー「Come with me」をソロで歌い上げ、自身の世界へファンを惹き込む。続いて小野田紗栞と河西結心によるBuono!「ソラシド~ねえねえ~」、山岸と豫風瑠乃の℃-ute「都会っ子 純情」と名曲のカバーが届けられていった。
一旦全員編成に戻ったつばきファクトリーは、Berryz工房「夏わかめ」、℃-ute「忘れたくない夏」を披露したのち、デビュー当初に切磋琢磨してきた、こぶしファクトリーの楽曲「サンバ!こぶしジャネイロ」を、つばき流にアレンジした「サンバ!つばきジャネイロ」を歌い上げる。同曲では、メンバーがステージから降りて再び客席へ。マラカスやサンバホイッスルが鳴り響く中、メンバーからファンへ向けた水鉄砲による散水タイムが設けられるなど会場はお祭り騒ぎとなった。
2回目のMC時には開演直前から降り出した雨が止み、メンバーも「(ファンの)みんなのおかげ!」と笑顔を見せる。その後、MCを挟み夏曲カバーの後半戦へ。小野と秋山による、こぶしファクトリー「明日テンキになあれ」では、2人が本家顔負けのスタンドマイクによるパワフルな歌唱を披露。新沼希空と八木はBuono!「夏ダカラ!」をしっとりと歌い、谷本はソロでスマイレージ「スキちゃん」を元気いっぱいにカバー。同曲の定番であるコール部分では「あんみぃがスキちゃん!」とファンからの声援を独り占めした。
ここからは全員がステージに登壇。10人はモーニング娘。の「ふるさと」を情感たっぷりに歌唱していく。大阪出身の最年少メンバー豫風が「東京で一人暮らしたら 母さんの優しさ心にしみた」と冒頭のパートを歌えば、卒業を控えた山岸が「楽しい日があった」、18歳の福田が「お化粧するの おぼえたわ」と歌うなど、ファン視点の歌割りがオーディエンスを惹き込んでいく。
続く楽曲「サマー・チャレンジャー」では、イントロやサビの振付で会場全体のカラフルなサイリウムが左右に揺れ一体感に包まれる。シャボンマシーンから発射されたシャボン玉が会場を舞うなど、お祭りムードはまだまだ終わらない。メンバーはその勢いのまま新曲「勇気 It's my Life!」を初披露。パフォーマンス後、メンバーが会場に向けて「新曲を初披露しました! いかがでしたか?」と問いかけると鳴り止まない大きな拍手が。続けて、八木が「今日の20時に『勇気 It’s my Life!』のミュージックビデオを公開します。ぜひチェックしてくださいね!」と告知を行うと場内から再び拍手が起こる。そして豫風が「つばきファクトリーのTikTokもチェックしてくれてますか? 毎日上がっている映像気になりますよね?」と会場を煽ると、つばきファクトリーは、さらなる新曲「妄想だけならフリーダム」をパフォーマンスして観客を喜ばせた。
終盤では「断捨ISM」「アドレナリン・ダメ」「ナインティーンの蜃気楼」「今夜だけ浮かれたかった」といったアップチューンが次々と届けられていった。「断捨ISM」では山岸と秋山が、ファンからの応援メッセージが書かれた旗を振るパフォーマンスを展開。これはファンと一緒に作り上げる演出がしたいというメンバーたちの思いから生まれた演出で、旗に書かれたメッセージは当日会場に訪れたファンがそれぞれの思いを書き込んだものだ。続く「ナインティーンの蜃気楼」では谷本がサインボールをバズーカーで発射。お祭りムードが続く中、本編は終了となった。
アンコールではメンバーが浴衣姿で登場し、昨年の本公演のために書き下ろされた「君と僕の絆」を歌唱。そして、メンバーがファンへ向けた感謝の気持ちとイベントの感想を述べていく。豫風は「今回は水鉄砲や客席への降臨とか、初めてのことがたくさんあって、出る前は緊張していました。でも、みんなと顔を見合わせたら、緊張がほどけて熱い夏祭りになりました!」、福田は「今回は初めて挑戦することもたくさんありました。新しい経験だったり、たくさん成長させていただけるのは、こんなに集まってくださる皆さんのおかげです」とファンへの感謝を口にする。
八木はライブの途中で雨が止んだことに触れ「始まる前は雨が降っていたのに、皆さんのおかげで晴れて、(開閉式の)天井を開けることができました。野外ライブバージョンの八木栞もしっかり見ていただけたらなと思います!」、山梨県出身で今回が凱旋公演となった河西も、ライブの途中で雨が上がったことに言及。「今日から皆さんは、晴れ男・晴れ女を名乗ってください! それくらい本当に天気がよくなった。天気がいい中でコンサートができてうれしい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せる。
秋山は「ファンの皆さんが本当に楽しそうで、見るたびに心がギュッてなって幸せでした。つばきファクトリーは本当に個性豊かな素敵なメンバーがいますので、これからも自信を持ってがんばっていきたいなと改めて感じました」、小野田は2年連続となる本公演の開催に触れ「こんなにたくさんの方が来てくださるからこそ、今年も(ライブが)できたのかなって思います。みんなで一緒に作っていくお祭りライブは、すごく大好き。これからも皆さんと一緒に楽しんでいけたらなと思います」、小野は「1人ひとりの顔が、本当によく見えるライブになりました!」とコメント。
スマイレージの「スキちゃん」をソロでパフォーマンスした谷本は、本来一緒に歌う予定だった、療養中の岸本ゆめのについて触れ、「スキちゃんスキちゃんゆめのがスキちゃん」のコール&レスポンスもやりたかったと告白。そしてファンに提案する形で、「スキちゃん」のコール&レスポンスを岸本バージョンで大合唱。新沼は「こうやって皆さんと一緒に作るライブが本当に素敵だし、これからもこういったライブが増えていったらいいなって思いました」、そして今秋でグループからの卒業を発表しているリーダーの山岸は「たくさんのファンの方とアイコンタクトをしました。ここから見る景色、最高だなって。私はつばきと一緒に過ごす、最後の夏です。けど、この景色は一生忘れないなと思いました。皆さん本当にありがとうございました」と締めくくった。
最後に届けられたのは「ハッピークラッカー」。昼公演ではメンバー全員によるサインボールバズーカーが、夜公演の終わりでは花火が打ち出され、ファンとメンバーの最高にハッピーな夏の思い出が締めくくられた。
「つばきファクトリーの夏祭り2023 ~灼熱~」2023年8月24日 河口湖ステラシアター セットリスト
01. アイドル天職音頭
02. Come with me(こぶしファクトリー) / 福田真琳
03. ソラシド~ねえねえ~(Buono!) / 小野田紗栞×河西結心
04. 都会っ子 純情(℃-ute) / 山岸理子×豫風瑠乃
05. 夏わかめ(Berryz工房)
06. 忘れたくない夏(℃-ute)
07. サンバ!つばきジャネイロ
08. 明日テンキになあれ(こぶしファクトリー) / 小野瑞歩×秋山眞緒
09. 夏ダカラ!(Buono!) / 新沼希空×八木栞
10. スキちゃん(スマイレージ) / 谷本安美
11. ふるさと(モーニング娘。)
12. サマー・チャレンジャー
13. 勇気 It's my Life!(新曲)
14. 妄想だけならフリーダム(新曲)
15. 断捨ISM
16. アドレナリン・ダメ
17. ナインティーンの蜃気楼
18. 今夜だけ浮かれたかった
<アンコール>
19. 君と僕の絆
20. ハッピークラッカー