龍宮城が出演するテレビドラマ「秘密を持った少年たち」の制作発表会見が昨日9月2日に東京・日本テレビで行われた。
「秘密を持った少年たち」は日本テレビ系金曜ドラマDEEP枠10月期にて放送中されるドラマ。監督は映画「リング」シリーズや「スマホを落としただけなのに」などを手がけた中田秀夫が務める。
本作は夜行(やこう)という人を襲いその血をすする、人ならざる存在になってしまった少年と少女の残酷な運命を描く“エロティックサスペンス”。片思いの相手である幼馴染・ユキを救うために望まずして夜行になった主人公・光石玲矢は、夜行であることを隠して夜の闇に生きる少年たちに出会う。少年たちは夜行狩りの暴力を逃れて人目を忍び、血の渇きに抗おうとライブハウスに集い、“404 not found”というバンドを作って音楽に熱中していた。 幼馴染のユキはなぜ夜行になってしまったのか、2人で人間に戻るすべはないのか。運命に抗おうともがき苦しむ玲矢だったが、次第に残酷な真実が明らかになっていく。
今年4月にオーディション番組 「0年0組 -アヴちゃんの教室-」で誕生したばかりの龍宮城にとって、ドラマ出演は初めてのこと。主人公の玲矢は、龍宮城で“S”として活動している佐藤海音、ヒロイン・ユキは大原優乃がそれぞれ演じる。さらに大谷亮平、8月に滝沢秀明氏による新会社TOBEに所属が発表されたばかりの大東立樹、小泉光咲(原因は自分にある。)、ゆいかれん、橋本マナミ、鈴木ゆうか、川津明日香、ミチらが出演する。
会見には龍宮城の佐藤、西田至、米尾賢人、冨田侑暉、竹内黎、伊藤圭吾、齋木春空、そして大原、大谷、中田監督が登場した。会見の冒頭では大原を8人の少年たちが取り囲むメインビジュアルが公開に。大原が「照れ臭かったですね。海音くんともポージングだったり、2人の役の関係性を考えながら撮影させていただきました」とビジュアルの撮影を振り返ると、佐藤も「僕も照れ臭いところはあったんですけど、現場でも大原さんが話しかけてくださって、撮影しやすい雰囲気を作ってくださって。楽しく毎日撮影させていただいています」と素直な思いを述べた。
主人公を演じる佐藤は「玲矢という少年は、とてもギターを大切にしている少年で。僕はギターをやったことがなかったんですが、撮影までの1カ月間でたくさんギターを練習しました。撮影していく中で、僕はギターを弾いているシーンが一番玲矢とリンクできて、とても自然に気持ちが入りやすい瞬間だなというふうに思いました」と自身の役柄について語り、「この作品は龍宮城としても新たな試みで、アーティストとは違う顔の龍宮城をたくさんお見せできると思うので、ぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです」とアピール。初演技での主演については「緊張することが多かったんですが、現場が何よりすごく楽しくて。撮影がない日がたまに2日間あったりするんですけど、そういうときは早く現場に行きたいなと思うぐらい、本当に毎日楽しくやらせていただいてます」と生き生きと語った。
404 not foundのボーカル・貴崎慎一郎を演じる至は「強くて優しい慎一郎という役と全力で向き合っているので、ぜひよろしくお願いします」と述べ、物静かでバンド内でも中立的立場のギタリスト・久保勧役の賢人は「自分たちにとって初のドラマということで、撮影するたびにいろんなことに出会えて、とても幸せです。久保は物静かで、メンバーの中でもあんまり意見を言う立場ではないんですけど、セリフがない中での表情だったり、仕草だったりを意識して演じているので、そこに注目していただけたらなと思います」と笑顔で語った。
404 not foundの元ボーカル・孝之に特別な気持ちがあるというキーボーディスト・石橋ヒカル役の冨田は「ずっとやりたかった演技の仕事を、龍宮城のメンバーとともに初出演という形でやらせていただき、とても光栄に思っております。ヒカルはとある秘密を持っているんですけど、どういう秘密を持っているのか、ドラマが進んでいく中でどんどん明らかになっていきますので、そこも楽しみにしながら見ていただけるとうれしいです」と話した。
慎一郎に守られる玲矢に嫉妬するギタリスト・麻見葉役の黎は「昔からドラマや映画はもちろん、ミュージカルや舞台も大好きで、いつか演技に挑戦したいなというふうに思っていたので、今回このような機会をいただけてとてもうれしく思っております。葉という役に心から寄り添って、バンドメンバーのみんなとの関わり方も含めて楽しみながら演じていけたらなと思っておりますので、よろしくお願いします」と朗らかに述べた。
優しく気弱な性格だが音楽への思いは強いというドラマー・矢沢和馬役の圭吾は「どこか自分と似てる部分があって、なりきって演技できてるなと感じます。お芝居は初めてなんですけれども、共演させていただいてる役者の皆さんや監督、スタッフの皆さんからたくさん学ばせていただいているので、最後まで楽しく全力で演技できたらいいなと思ってます」とまっすぐに語り、玲矢のバンド加入に反対しているベーシスト・岡部雅人役の齋木は「初めてのドラマということで、日々演技を勉強しながら撮影に臨んでいます。雅人は感情表現豊かな人物で。どうやって感情を表現したら雅人になりきれるのかなど日々研究しています。雅人になれるよう、これからも全力を尽くしてがんばりますので、よろしくお願いします」と意気込んだ。
「中田監督についてはいかがですか?」と司会者に尋ねられると、佐藤は「役柄を決めるところからご一緒させていただいたんですけど、僕たちにイチから演技を教えてくださって。この前、撮影が終わったあとに監督が『気を抜いていいわけじゃないけど、よくがんばったね』と言ってくださったんです。そのときに本当に愛情たくさん注いで僕たちを育ててくれたんだなというふうに改めて思いました。最後に僕のことを『息子』と言ってくださって、監督でもあり、演技の父親でもあるような、本当に僕たちにとって大切な存在です」と語った。
龍宮城の演技について記者に問われた中田監督は「ほぼみんな演技未経験で、最初は彼らは不安だったと思うし、実は僕も不安でした」と振り返る。しかし「あんまり調子に乗らないように……」と前置きをしつつ、「撮影初日にライブハウスの楽屋で、至くんが海音くんをメンバー5人に紹介するシーンがあって。実は、僕はそれを撮ったときに初日から彼らが自分たちの役柄をちゃんと理解してるなと思って。それぞれのアップを撮った時点で『絵になるな』と感じた」と明かし、「その瞬間、安心したというか、いけると思いましたね」と頷いた。また予備校教師役の大谷は龍宮城について「キラキラしてますね。裏でも堂々とされていて。みんなスタイルもシュッとしていて、間違いなくここからいくんじゃないかと。そういう方々の初々しい会見にご一緒できてうれしいです」と太鼓判を押した。
「龍宮城のプロデューサーのアヴちゃん(女王蜂)からドラマデビューにあたってかけられた印象的な言葉は?」という質問が記者から飛ぶと、齋木は「この前アヴちゃん先生とお会いしたときに、まず心の心配をしてくださって。心は大丈夫か、演技は楽しいかとか。そういう優しい言葉をかけてくださったのがとても印象的でした」と話す。黎は「『自分じゃない自分になりきって演じることは、日頃の生活から離れることもできて、とても楽しいことなんじゃないかな』というような言葉をかけてくださって。初めての演技で、不安ばっかりで怖いなと思ったりするときもあったんですけど、その言葉を聞いてからは、演技は楽しむものだと思うようになりました。現場に入って監督の優しい言葉を聞いたり、役者の皆さんと話したりして、本当に楽しいなと感じています」と充実した表情で語り、賢人は「アヴちゃん先生にも1回演技の指導をしていただいたことがあって。そのときメンバー全員はいなかったんですけど、エチュードみたいな感じで教わったんです。表現をしている中で、音楽と少し近い所もあるのかなと思ったりして。龍宮城はオルタナティブ歌謡舞踊集団ということで、とことん新しいほうへと突き進んでいきたいと思っているので、演技という形で新しい表現方法を学ぶことができてとてもうれしいです」と目を輝かせた。
またドラマの主題歌を龍宮城が担当することも決定した。主題歌のタイトルは「SHORYU(→↓↘+P)」。楽曲はアヴちゃんが書き下ろした。至は楽曲について「ぜひ歌詞に注目して聴いていただければなと思っています。ドラマで重要な存在である夜行とさまざまな登場人物たちの心の内を楽曲を通して表現をしているので、ドラマの一部としてぜひ聴いていただけたらうれしいです」と述べた。
「秘密を持った少年たち」の放送は10月6日24:40にスタートする。
佐藤海音(光石玲矢役)コメント
今回の演技で、ギターやアクションなど沢山の初めてを経験しました。そして恋愛やホラー要素もあり非現実的な演技も沢山ありました。初演技でこれだけ沢山の経験ができたことで、今後のお芝居はもちろん、この先の音楽や色々な表現の場で今回の経験が役立ってくると思います。僕にとっても龍宮城にとっても、大きな財産になりました。
玲矢は決して気が強い性格ではないです。
ですが大切な人、大切なものに気付いたときの想いの強さは測り知れないものを持っています。
話が進むにつれての玲矢の気持ちの変化やユキ、仲間達との関係の変化などに注目して頂きたいです。
玲矢はギターを大切にしている人なので、僕も撮影までの1ヶ月間大切にギターを練習しました。撮影でギターを弾いている時が1番玲矢と繋がれている感覚がありました。技術的にはまだまだなのですがギターのシーンもお気に入りの一つなので楽しんでいただけると嬉しいです。
西田至(貴崎慎一郎役)コメント
多種多様な人物と展開の読めないストーリー性が特徴的だと思いました。
ドラマの題名でもある少年たちの個性とアクション・ラブストーリー・人間ドラマなど作品の中で楽しめる要素がたくさんあります。その中で、慎一郎はバンドのリーダー的役割であり、思いやりに溢れる人物。沢山の経験をしてきたからこそ、周りの人の気持ちを常に考え大事な選択をする勇気をもっている頼れる存在です。
繊細だからこそ、周りを導くことの出来る先生のような温かさをもっています。
そして、夜行という生き物を守る砦のような存在です。
皆さんには、「夜行」というフィクションの世界から伝わるメッセージを感じて欲しいです。
少年達の心の葛藤・苦悩など様々な人間模様と急激に移り変わっていくストーリーのなかでどのように生きていくのか。
今の時代だからこそ、届くものがあると思うのでぜひ生き様・結末を見届けて欲しいです。
米尾賢人(久保勧役)コメント
話の展開が予想を裏切られることが多いドラマだなと思いました。だからこそ、その内容を自分たちがしっかりと表現して観ている方の心が動かされるようにしたいと思います!
スーは感情に揺さぶられやすい性格だと思います。情を持ちやすく、一度決めたことはやり通さないと気が済まない性格なところは少し自分と似ているところがあると思っています。
題名にもある通りそれぞれが「秘密」を持っています。その秘密を知るたび、その人の印象が大きく変わり、ますます展開が楽しくなるような物語なので、たくさんの方に楽しんでいただきたいと思います!
冨田侑暉(石橋ヒカル役)コメント
友情・恋愛・欲望などの様々な場面があり、一人一人のキャラの個性がとても強く、最後の最後まで展開が読めないストーリーだなと感じました。
ヒカルは、クールでメンバーとも必要以上に仲良くせず、一歩引いて周りを見ている。
でも音楽が大好きで昔の友タカユキのことが忘れられず、周りに当たってしまう。不器用で一匹狼。
見どころは、夜行という存在が何なのか。そして、夜行にはそれぞれの秘密を持っている。話が進んでいくごとに完璧にはまっていたはずのピースが少しずつ崩れていき、それぞれの秘密が徐々に明らかになってきます。
ドラマを見て沢山考察して、次の話で答え合わせしたり、楽しんでみていただけると嬉しいです。
竹内黎(麻見葉役)コメント
ホラーとサスペンスの要素を合わせ持っているので、新しい脚本をいただく度に「まさか!!」「この先どうなるんだ?!」と、毎回ドキドキしています。恐怖や緊張だけではなく、友情や恋愛的な部分も含め「生きること」に対してのそれぞれの想いに共感して、胸が熱くなる場面も多いのが魅力的な作品だと思います。
葉は、与えられた人生を最大限に楽しもうとする享楽主義者であり、かつとてもミステリアスな存在でもあります。
ただ、仲間たち含め、外に出している自分と、決して外に出さずに頑なに閉じ込めている本当の自分とは実は大きな差があり、むしろ差があるからこそ、弱さを隠すために享楽主義者を貫いて生きているのかもしれません。
そういう、葉の中にある強さと弱さを、丁寧に演じていきたいと思いました。
ドラマの1番の見どころは、ストーリーが進むにつれて暴かれていく、それぞれが抱えた「秘密」と、それを経た登場人物の心の変化だと思います。僕個人としては、なかなか過激な行動を含む役柄なので、その役に体当たりしている様子を楽しんで頂けたらと思います。また、ドラマの中で流れる音楽も、是非、楽しみにしていて下さい!
伊藤圭吾(矢沢和馬役)コメント
夜行と人間との関わり、愛や憎しみ、そして過去との関わりなどが複雑に絡み合い、それが少年たちの未来を大きく揺るがす要素となっており、予想を裏切る展開が次々とやってくる、とても見応えのあるドラマだと思います。異質で、限られた環境でしか生活することのできない少年たちが、仲間という居場所を見つけ、そして音楽を通して希望を見出し、貪欲に生きています。彼らは、オルタナティブな音楽を仲間と共に作り、広げていく僕たち龍宮城と、似ている部分があると感じます。
和馬は、とても温かい心を持っています。立場は弱く、常に攻撃の的となる彼ですが、仲間のためなら自分を犠牲にすることを躊躇しません。和馬を演じることに難しさや違和感を覚えたことはなく、それは普段自分が隠している弱い部分が現れて和馬とマッチしたのだと思います。それほど和馬は、弱くて、優しくて、そして強い男の子なのだと、演じていくにつれて見えてきました。このドラマは残酷で、苦しい場面が多いけれど、そこから ″生きる″ことの本質を考えるきっかけになればいいなと思います。
齋木春空(岡部雅人役)コメント
先の展開が読めなく、台本を貰う度にこうなるのかという衝撃を受けています。謎が多くて何故?って思うことが多かったですが、その謎が解けた時すごくスッキリしました。
自分が演じる雅人は過去の、自信が持てない自分を嫌っています。だから過去の自分に似ている人に対して、高圧的な態度や荒い言葉遣いになったり心情の変化に伴う感じがとても面白いです。
登場人物のストーリーが進んでいくにつれての心情の変化を楽しんで頂きたいです。
秘密とはなんなのか、なぜこういう感情になっているのか、などを考察して謎を解き明かしていきましょう!
大原優乃(吉野ユキ役)コメント
脚本を読ませていただき、ユキという役柄が、過去と現在で変わり果てた姿や、抱えているものなどを受け取りました。おこがましいですが、この作品を生かすも殺すも自分次第だと思ったので、微力ながら少しでも作品の力になれるよう、覚悟を持ってこの作品に入りました。現在撮影中ですが、中田監督と相談させていただきながら、繊細で、孤独な世界を、必死に生きています。愛を求めて吸血するこの世界が、残酷に、そして美しく見えますように。きっと今までに見たことのないドラマをお届けします。
大谷亮平(隆介役)コメント
監督もヴァンパイアものは初めてとおっしゃっていましたが、私自身も初めてなので、
台本をいただいたときに、中田監督がどういった世界観を作られるのかを楽しみにしていました。
隆介は予備校講師であり、夜行でもある人物。
一体彼がどんな秘密を抱えているのか、
そして物語の中でどのような行動をしていくのか、是非注目していただきたいです。
吸血シーンも見どころですし、最後まで展開が読めないストーリーとなっておりますので、
皆様にご覧いただけることを楽しみにしております。
大東立樹(黒瀬拓実役)コメント
夜行という存在を交えた人間関係にとても魅力を感じています。現実世界のどこかで同じようなことが起きているかもしれない、と考えると怖くもあり、自分が当事者だったらどのように考えるのか、少しワクワクしちゃう自分がいます。黒瀬は、強い信念をもっている人です。明朗快活な僕とは真逆なので、役作りには人一倍時間をかけたいと思います。
誰も悪くないかもしれないこの物語は今の世の中ともマッチする部分を感じます。
見てくださる方々に新しい視点をご提供できる作品だと思います。
ゆいかれん(夏川理央子役)コメント
現実では想像もつかないことが起こる作品です。
撮影現場に入ってカメラを通して見ていると、もしかしたらこんな世界もあるのかもしれないと思わせられます。夏川先生は一見普通の女医に見えますが、彼女の心の底には夜行を助けたいと思う感情とともに、
想像するより遥かに深い闇があると思います。彼女の悲しみに寄り添って役を作っていけたらと思います。
橋本マナミ(光石芳美役)コメント
吸血鬼とかゾンビとか作品で見るのが好きだったので今回のドラマもそのようなテーマで、夜行の世界がこの先どうなっていくの?とドキドキワクワクしながら台本を読んでいます。私が演じる玲矢の母、芳美は、知らず知らずのうちに巻き込まれていく夜行の世界にどんどん人格が変わっていきます。いろんな顔を表現できたらいいなと思っています。夜行と人間の戦いがどのように展開していくのか、そして、複雑に絡み合う人間模様もわかってきて楽しんでいただけると思います。美しくセクシーな世界を金曜日の夜にぜひご覧ください。
日本テレビ系「秘密を持った少年たち」
2023年10月6日(金)24:40~
※2話目以降は24:30~