荒内佑(cero)が、高城れに(ももいろクローバーZ)主演舞台「最高の家出」の劇伴を担当する。
「最高の家出」は劇団ロロ主宰の三浦直之が作・演出を手がける新作公演。高城演じる結婚生活に疑問を感じて家出をした主人公・立花箒が住み込みの仕事を紹介され、劇場でとある役を演じることになる、少し不可思議な物語が描かれる。
荒内が演劇の劇伴を作曲するのは今作が初めて。劇中で使用される楽曲は全5曲が予定されており、制作について荒内は「本作は様々な家出をモチーフにしつつ、『故郷の喪失』が物語の大きな基盤になっています」「音楽はその一助になれていたら幸いです」とコメントしている。一方三浦は「ceroの音楽のなかで演劇をつくるのは夢のひとつだった」と明かしている。
また、荒内が手がけた劇伴のデモ音源に乗せた舞台の稽古映像がYouTubeで公開された。
荒内佑(cero)コメント
本作は様々な家出をモチーフにしつつ、「故郷の喪失」が物語の大きな基盤になっています。そして、故郷がどこでもない場所になってしまう、という経験を私たちは様々なレヴェルで日々しています。再開発によって、市町村の統廃合によって、震災によって、紛争によって、などです。全く今日的なテーマだと思います。ですが、解釈に溺れる前に、みなさんが客席で多く感受するのは舞台に溢れるユーモアだと想像します。ユーモアがこの物語の大きな駆動力になっている、といってもいいかもしれない。それが三浦さんのスタイルなのだと思います。音楽は、その一助になれていたら幸いです。
三浦直之(ロロ)コメント
前からceroの音楽のなかで演劇をつくるのは夢のひとつだったので、今回ceroの荒内さんが参加することが決まりサイコーに嬉しいです。歪さと可笑しさと懐かしさが入り交じる音楽を早く劇場で聴きたい! スーパーストレンジな音のなか、俳優たちが彷徨う姿を是非目撃しにきてください。
パルコ・プロデュース2024「最高の家出」
2024年2月4日(日)~2月24日(日)東京都 紀伊國屋ホール
<出演者>
高城れに(ももいろクローバーZ) / 祷キララ / 東島京 / 板橋駿谷 / 亀島一徳 / 篠崎大悟 / 島田桃子 / 重岡漠 / 尾上寛之