毎年恒例のロックフェス「中津川 THE SOLAR BUDOKAN」が今年は行われないことが、イベントの公式サイトで発表された。
「中津川 THE SOLAR BUDOKAN」は佐藤タイジ(シアターブルック)がオーガナイザーを務めるロックフェス。「太陽光でロックする」をキーワードに太陽光発電のエネルギーを活用して開催されてきた。佐藤はこれまでの「中津川 THE SOLAR BUDOKAN」を振り返って「財政的には火の車だったのです。ソーラー蓄電池だけでフェスを開催するのは一般的電源よりはるかにお金がかかるのです」「毎年の開催で実行委員会スタッフの疲労が蓄積してるのは私の目にも明らかでした」と明かし、イベントの開催見送りと今後について「我々には休息が必要なのです」「1年休ませてください。来年新しいTHE SOLAR BUDOKANやります」と語っている。
佐藤タイジ(シアターブルック) コメント
まずは能登半島地震で被害にあわれたみなさんにお見舞い申し上げます。そして能登半島地震で亡くなった方々、ガザやウクライナで亡くなった方々、BUCK-TICKの櫻井くん、The Birthdayのチバくん、八代亜紀さん、ご冥福をお祈りします。
つらいニュースばかりですが、私からもつらいニュースがあります。
中津川 THE SOLAR BUDOKANは今年開催いたしません。
2012年以降毎年再生エネルギーでフェスやって来ました。原発の電気が無くてもやれるんだと証明して来ました。コロナ禍もオンラインフェスとして潜り抜けました。
しかし財政的には火の車だったのです。
ソーラー蓄電池だけでフェスを開催するのは一般的電源よりはるかにお金がかかるのです。
しかも毎年の開催で実行委員会スタッフの疲労が蓄積してるのは私の目にも明らかでした。
我々には休息が必要なのです。
そして言っておきたいのは「私はTHE SOLAR BUDOKANをやめません。」
の一言です。
ソーラー蓄電池の音の良さの発見は私の人生を変えました。
私はこれからも再生エネルギーと音楽の接点でありたいのです。
2011.3.11以降再生エネルギーのシェアはもっと増えると思っていました。でも現実的には消費電力全体の20%弱。私の予想をはるかに下回るものです。
ソーラー電源によるイベントも思ったより増えていません。
もっとみんながとっつきやすい仕組みを業界から国から巻き込んで作るしかないのです。だってそこには未来があるんだから。
あちこちの学校でソーラー文化祭をやってみよう!
その為に環境省と話し合おう!
レーベルを立ち上げて新しい音楽を発信しよう!
その為に再生エネルギー業界全体と話し合おう。そしてお互いが機能し合えるメディアを作ろう!
気候変動を阻止すべくアフリカの砂漠をソーラーシェアリングで緑化しよう!
その為に小さくてもいいからアフリカでソーラーブドウカンやってみよう!
世界は待っているんですよ、新しい日本を。
1年休ませてください。
来年新しいTHE SOLAR BUDOKANやります。