Snow Manの岩本照、深澤辰哉、宮舘涼太が主演・演出を務める舞台「祭 GALA」の制作発表会見が昨日3月7日に東京・ロイヤルパークホテルで行われた。
「滝沢歌舞伎」と「祭 GALA」
4月1日から29日まで東京・新橋演舞場で上演される「祭 GALA」は、和と洋が融合した新感覚の舞台。Snow Manは2019年から2023年まで上演された舞台「滝沢歌舞伎ZERO」で主演として新橋演舞場のステージに立ってきたが、同舞台は昨年で“FINAL”を迎えた。そして今年の春は、岩本、深澤、宮舘の3人が再び新橋演舞場に立つことに。以下、一部「祭 GALA」のネタバレが含まれているため、観劇する人はご注意を。
会見の冒頭では、松竹株式会社の山根茂之副社長が「祭 GALA」について言及。「本当にうれしいことに岩本照さん、深澤辰哉さん、宮舘涼太さんが主演、そして演出をされるということで。お三方の力を結集していただいて、 新橋演舞場で『滝沢歌舞伎』とはまた違う新たなエンタテインメントを誕生させていただきたいと思っております」と期待を寄せた。
また春が来る
質疑応答では最初に記者が3人に「祭 GALA」の開催が決定した際の思いを問いかけた。深澤が「もっさん(岩本)いっちゃって!」と促すと、リーダーの岩本が口を開き「素直にうれしかったです。やっぱりこれだけ連続で立たせてもらえることないってくらい、新橋演舞場で育ってきたので、新たな形で立てるということがわかったときは『また春が来る』って思いましたね」と真摯にコメント。すかさず深澤が「うまいねえ……『また春が来る』!」としたり顔で合いの手を入れるも、岩本は「嫌なんだけどこの人(笑)」と苦笑いを浮かべる。宮舘が「こんな感じの会見でよろしいでしょうか?」と気遣うも、深澤は「まあまあ! もちろん熱い思いを伝えたいと思ってます。でもやっぱり堅苦しすぎても、ね!」と自身のペースに2人を巻き込んでいった。
気を取り直した様子の宮舘は「本当に僕もうれしい気持ちでいっぱいです。3人で演出を担当するという点では未熟な部分もあるかと思いますが、今は一生懸命稽古に励んでいる段階で。稽古を1日1日やっていくごとに本番がより楽しみに変わってきていますね。早く皆さんに観ていただきたい気持ちでいっぱいです」と語り、深澤は「2人とも俺が言いたかったことを全部言ってくれた!」と頷くが、岩本から「いやまだありますよ」と冷静なツッコミが入る。それを受けて深澤は真面目なモードに切り替え「新橋演舞場というところに僕たちはすごく思い入れがあるので、そのステージにまた改めて立てるということでうれしいなと思います。本当にドキドキワクワクしてますね。いろいろな人たちに見ていただいて、何か受け取ってもらえたらいいなと思っております」と語った。
タイトルロゴに込められた決意表明
「祭 GALA」というタイトルに込めた思いについては、宮舘が「新橋演舞場、そして祭という部分から着想を得まして、外国語で祭のことを“GALA”ということから付けさせていただきました。和と洋の融合を実現させるという思いも込めて。日本の文化でもある祭を象徴した舞台になるんじゃないかなと思います」と説明。公演のタイトルロゴには岩本の黄、宮舘の赤、深澤の紫とそれぞれのメンバーカラーが使用されているほか、岩本照の“ヒ”、深澤辰哉の“タ”、宮舘涼太の“リ”という名前の頭文字が隠れている。これについて宮舘は「3人で『祭 GALA』という舞台をやらせていただくという決意表明でもあります」と語った。
振付担当・岩本、衣装担当・宮舘、差し入れ担当・深澤
また、本舞台の振付は岩本が担当する。彼は「どういうふうに踊ったら面白いか、どういう振付にしたらよりキャストのエネルギーが観てくださる方に伝わるかというのを頭の中で想像しながら作ってる最中です」と構想を練っている様子。衣装を担当するのは宮舘。彼は「岩本が作る振付の世界観やほかのキャストとのバランスを取ろうと思っています。あとはオープニングの衣装を、世界的なファッションデザイナーでのコシノジュンコさんにお願いをしまして、 ド派手な衣装を作っていただくことになりました」と声を弾ませる。続いて差し入れ担当だという深澤は「やっぱり作品を作るうえで大事なのって、スタッフさんやキャストさんとの絆だと思っていて。そこで僕に何ができるんだろうと思ったときに『差し入れだな』と。4日後ぐらいにはピザパーティやります」と功績をアピールした。
さらに「Snow Manのほかのメンバーは『祭 GALA』についてどのような反応をしていましたか?」という質問が飛ぶと、宮舘が「すごく楽しみにしてましたね。3人で舞台に立っている姿をメンバーに観てもらえるのは、こちらも喜びがあります」と回答。岩本は「(向井)康二からは、『めちゃめちゃ観に行くで!』みたいなことを言われました」と笑顔を浮かべた。
いずれは海外に
演出面について聞かれると、深澤がネタバレに配慮しつつ「今までに挑戦したことがないような演目もあります。それぞれの得意なことというか、パーソナルなシーンもあります。祭ということなんで、出店みたいな感じでいろいろな出し物があると思ってもらえれば」と説明。岩本は「打ち合わせの段階から『とにかく体を酷使したい』というのはスタッフさんにお願いしていて。深澤が横で苦い顔をしているのをスルーしながら(笑)」と語る。さらに彼は本舞台の今後の展望について「この作品をいずれは海外に、という思いを持っていて。日本の魅力や文化を海外に伝えていける作品に育てていきたいと思っています」と宣言した。
また岩本はストーリーについて「今回は一幕制で考えてます。これは僕が感じたことなんですけど、新橋演舞場ってすごくパワーがあるというか、パワースポットみたいな感じだなと思っていて。そういう感覚を大事にしながらストーリーを作っていきました。『滝沢歌舞伎』という作品を知ってくださっている方と、知らずに『祭 GALA』を観てくださる方、どちらの方も同じ気持ちになれるようなストーリーにはしたいなと思っています。神社やお寺に行くみたいな感覚で来てくれたら」と語った。
新たなチャレンジ
「『祭 GALA』で新たにチャレンジすることはありますか?」という質問には、宮舘が「僕はフライングをさせていただきます。誰もやったことがないような内容です」と回答。深澤は「僕は普段からおしゃべりなので、それを生かしたシーンがあります。リハーサルでやったら1人で9分くらいしゃべっていましたね」と明かす。岩本は「『滝沢歌舞伎』で“変面”という演目をやらせていただいたんですけど、それを進化させたものをやらせていただく予定です」と期待感を高めた。
最後の挨拶で宮舘は「今日会見をさせていただいて、新たなスタートラインに立てたと思います。これから稽古を経て、初日を迎えるわけですけれども、多くの方に楽しんでもらえる夢のような時間を作りたいと思っています」、深澤は「3人で夜中まで打ち合わせしたりと、この作品に対してどれだけ愛情持って作れるかというのを大事にしてきました。観に来てくださる方に少しでも何か感じ取ってもらえる作品にしたいです」、岩本が「僕は今、自分は新しいことにチャレンジするのが好きなんだんなと感じる期間を過ごしていて。お客さんが今まで味わったことないような作品を届けたいですね」と語って締めくくった。
「祭 GALA」
2024年4月1日(月)~4月29日(月・祝)東京都 新橋演舞場
<出演者>
岩本照(Snow Man)/ 深澤辰哉(Snow Man)/ 宮舘涼太(Snow Man)/ 林蓮音(SpeciaL)/ 和田優希(SpeciaL)/ 中村浩大(SpeciaL)/ 寺澤小十侑(Go!Go!kids)/ 松浦銀志(Go!Go!kids)/ 羽村仁成(Go!Go!kids)/ 阿達慶 / 竹村実悟 / 渡邉心 / 堀口由翔