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ATEEZとLE SSERAFIMがコーチェラへ「4月のK-POP」

「K-POP、最近どう?」扉イラスト
7か月前2024年04月30日 10:02

大きなものから小さなものまで、“最近のK-POP”の話題を振り返るマンスリー連載「KPOP、最近どう?」。4月は、アメリカの大規模フェス「コーチェラ」にATEEZとLE SSERAFIMが初出演し大きな話題を呼びました。また3月末にデビューしたILLITがチャートを席巻する中、YGの大型新人・BABYMONSTERが“完全体”で正式デビュー。他方で、SHINee、EXOらベテラン勢の明るいニュースも。本稿では、3月末から4月末にかけてのK-POPトピックの中から5つをピックアップしご紹介します。

文 / 岸野恵加 イラスト / hakowasa

1. アチズとルセラが「コーチェラ」へ

現地時間4月12~14日、19~21日にアメリカ・カリフォルニアのインディオで開催された「Coachella Valley Music and Arts Festival」(以下「コーチェラ」)へ、ATEEZとLE SSERAFIMが出演しました。

これまで「コーチェラ」へは、K-POPのダンス&ボーカルグループとしてはBLACKPINK(2019年と2023年)、2NE1、aespa(ともに2022年)が出演してきました。ATEEZは今年、K-POPボーイズグループとして初の「コーチェラ」出演という快挙を成し遂げ、Saharaステージで情熱的なパフォーマンスを展開。強風や砂煙に負けないどころか、それすら味方につけるようなフルパワーのセットリストには、並々ならぬ彼らの気合いがにじんでいました。「コーチェラ」終了後には、5月末のカムバックや4万人規模のスタジアム会場を含む、全10カ所を巡る北米ツアーの開催を発表。今後のさらなる飛躍にも注目です。

またLE SSERAFIMは、全曲を生バンドとともに新鮮なアレンジで披露。複雑に構築されたダンスを持ち味としている彼女たちですが、「コーチェラ」ではライブ感を重視したフェス仕様のパフォーマンスで会場を盛り上げ、新境地を切り開きました。また今年の「コーチェラ」へはYOASOBI、新しい学校のリーダーズなど日本のアーティストも多く出演していましたが、「88rising Futures」のステージには、GOT7のジャクソン、BIBIも参加して豪華なコラボを見せました。

2. ベテラン勢が続々と……

この1カ月は、ベテラングループのポジティブなニュースが多かったことも印象深かったです。まずはSEVENTEENが約8カ月ぶりに“完全体”の姿を披露。左膝を負傷したS.COUPSは昨年8月、足首を負傷したJEONGHANは12月よりグループの活動を休止していましたが、3月30、31日に韓国の仁川アジアド主競技場で開かれた「"FOLLOW" AGAIN TO INCHEON」にて、ひさびさに13人全員でのコンサートが実現しました。またSEVENTEENは4月29日にベストアルバム「17 IS RIGHT HERE」を発表したばかりです。

SHINeeは、昨年6月より体調不良のため活動を休止していたオンユが復帰。5月にはひさびさにメンバー4人がそろったコンサート「SHINee WORLD Ⅵ [PERFECT ILLUMINATION : SHINee'S BACK]」を韓国で行う予定で、開催の知らせを受けたファンの喜びの声がたくさん聞こえてきました。またオンユとテミンはSMエンタテインメントを離れ、新事務所に移籍。オンユは6月に大阪、神奈川にてソロのファンミーティングも行う予定で、今後のSHINeeはソロとグループ双方の活動が活発化しそうです。

EXOはデビュー12周年を記念し、1年ぶりとなるファンミーティング「2024 EXO FAN MEETING:ONE」を4月14日に韓国で開催。美声を響かせるライブパフォーマンスはもちろん、6人でパンダの着ぐるみを着たり、足ツボスリッパを履いて縄跳びをしたり、さまざまな姿でファンを楽しませました。兵役を終えてからも長く活動するグループが増えており、“魔の7年”ジンクス(注:K-POPアーティストと所属事務所との契約期間は多くの場合最長7年であるため、そのタイミングで解散やメンバー脱退などを迎えるグループが多い)も薄れつつあるのかもしれません。

3. ガールズの魅力が咲き乱れ

フレッシュなグループを中心に、ガールズグループの話題も目を引きました。ILLITはデビュー曲「Magnetic」が米ビルボード「HOT100」にランクインし、Spotifyで1億ストリーミングを突破するなど、世界中でヒットを記録しています。一方で、日本のテレビに初出演したのがバラエティ番組の「世界の果てまでイッテQ!」という振り幅の広さも興味深く、番組内でガンバレルーヤの衣装を見たMOKAの「たくあんと紅生姜みたいで可愛い」というコメントが秀逸すぎてハートを射抜かれました。

BABYMONSTERは7人体制で4月1日に正式デビュー。これぞYGという強烈な楽曲「SHEESH」を確かな実力で見せて、華々しいスタートを切りました。終盤のアヒョンの高音ロングトーンパートが気持ちよすぎて、毎回「来るぞ……」と楽しみに待ってしまいます。ちなみに4月11日にはアヒョン、カリナ(aespa)、DANIELLE(NewJeans)が一挙に誕生日を迎え、「豪華すぎる」と話題を集めていました。

そのほか、KISS OF LIFEが発表した新曲「Midas Touch」は、2000年代初期、特にブリトニー・スピアーズのような雰囲気が話題に。メンバーもブリトニーやTLC、Destiny's Childなど、当時の文化にリスペクトを抱いていることを明かしています。またBilllieは活動を休止していたムン・スアとスヒョンが復帰。そして本稿が公開される頃にはすでにリリース後ですが、IVEの2nd EP「IVE SWITCH」のコンセプトフォトは、魔法少女のようなテイストや全員赤髪のルックなど、多彩な世界観を見せて毎回注目されていました。

4. 全員金髪&ミセス若井のギターが話題に

4月は日本で2つの大規模イベントが行われ、多くのK-POPアーティストが出演。4月10日には、神奈川・Kアリーナ横浜にてNEWSENと@STAR1による新たな授賞式「ASIA STAR ENTERTAINER AWARDS 2024 in JAPAN Presented by ZOZOTOWN」が初開催されました。TOMORROW X TOGETHER、Stray Kids、テミン(SHINee)、TREASURE、Billlieら豪華な顔ぶれが登場し、NCT WISHは少女時代「GENIE」、SUPER JUNIOR「SORRY, SORRY」、東方神起「呪文-MIROTIC-」など、所属事務所の先輩の名曲を立て続けにカバーしてオープニングに華を添えました。

TOMORROW X TOGETHERは、4月1日にリリースしたミニアルバム「minisode 3: TOMORROW」より、「Deja Vu」「I'll See You There Tomorrow」を日本初披露。「minisode 3: TOMORROW」は全員が金髪で登場したコンセプトフォトがインパクト抜群で、公開時にはX(Twitter)で「全員金髪」がトレンド入りを果たしていました。

同じくKアリーナ横浜にて行われたテレビ朝日開局65周年記念イベント「The Performance」へは、4月14日公演に韓国からTWS、EVNNE、RIIZE、THE BOYZ、KEY(SHINee)が出演。RIIZEの「Get A Guitar」では若井滉斗(Mrs. GREEN APPLE)がゲスト参加してギターを弾き、会場に熱狂を起こしました。なおRIIZEは、4月18日に新曲「Impossible」をリリース。ハウスビートが心地よい楽曲で、新境地を見せています。

5. コンコンコヤンイガ……

今月K-POPアーティストの間で一番流行っていたTikTokチャレンジは、間違いなく「漢江猫リミックス」でしょう。韓国のニュースのナレーションから生まれた「カチコチに氷った漢江の上を猫が歩き回っています」というフレーズに合わせて、素早い振付を披露するチャレンジです。SEVENTEEN、ENHYPEN、TWICE、IVE、Stray Kids、aespa……ひと通りのアイドルが披露したのでは?というほど流行していました。

またシナモロールの「キミのことだいだいすきだもん」のチャレンジもじわじわと流行。手で耳を作るような振付がソーキュートです。キュートといえば、NCT DREAMと超ときめき♡宣伝部の異色コラボも話題に。とき宣メンバーの「Smoothie」ダンスも、NCT DREAMメンバーの「最上級にかわいいの!」チャレンジも、少しぎこちない感じも含めて新鮮なコラボでした。

2024年3月のひとりごと

ライター 岸野

「KCON HONG KONG 2024」に行ってきました! 初の海外ライブは新鮮なことづくしでした。詳しくは後日公開の別記事にて。

編集 獅々堀

Snow Manラウールさんが踊る「MR.TAXI」最高でした。もっとガールズグループのカバーダンスが見たい。

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