初のソロアルバム「colorS」を6月4日にリリースしたももいろクローバーZの玉井詩織が、本日6月8日に神奈川・ラゾーナ川崎プラザ ルーファ広場グランドステージでリリースイベントを開催。玉井がルーファ広場グランドステージに立つのは、ももクロがシングル「労働讃歌」を発表した2011年11月13日以来。およそ12年半ぶりのステージでソロパフォーマンスを披露した。
アルバム「colorS」のジャケットアートワークで着用した淡いピンクのドレスで登場した玉井はまず、コアラモード.との初タッグで制作された爽快なロックナンバー「泣くな向日葵」を披露。会場に駆けつけたタマノフ(玉井詩織ファンの呼称)の大きな拍手が広場にこだました。玉井はひさびさのラゾーナの光景に「戻って参りましたー」とひと言。「もともと私たちはショッピングモールをライブで回っていたので、ホームと言いますか。懐かしい感じがしております」と感慨深そうに語った。続いて玉井は「私にとっては2曲目のソロ曲、シティポップのゴールデンコンビ、林哲司さん松井五郎さんに作っていただいた曲です」と、2012年のソロ楽曲「涙目のアリス」を、12年前とは違う大人びたトーンで歌った。
ステージを見つめるちびっ子たちの「しおりーん」の声に「癒されるー」と顔をほころばせつつ、玉井はキングレコードのスタッフとトーク。「1人のステージは、ももクロと違ってどう?」という質問に「あのね、恥ずかしいです。1人だと気まずい(笑)。いつもは助けてくれる仲間たちがいるので、みんなといるほうがラクですね。1人だとどこ見ていいかわかんないし、向いてなさすぎる」と玉井は照れ笑いを浮かべた。そして玉井は最後にもう1曲、昨年11月に発売されたスタジオジブリのトリビュートアルバム「ジブリをうたう」のために制作され、アルバム「colorS」にも収録された「風の谷のナウシカ」のカバーを披露。青空の下で伸びやかな歌声を響かせた。
イベント終了後には囲み取材が行われ、改めて感想を問われた玉井は「グループも含めて(リリースイベントは)ひさしぶりだったので新鮮な感じと、もともとショッピングモールでよくイベントをやっていたので懐かしい感じと、両方です」と回答。ショッピングモールでのイベントは前後に買い物ができるのが魅力だと話し、今日は本番前に「腹が減っては戦はできぬ」と、野菜たっぷりのビビンバとパスタを買ってきてもらったことを明かした。アルバム発売日の6月4日に29歳の誕生日を迎え、20代ラストの1年に突入した玉井。今年1年の抱負を聞かれると「何かを急いでやらなきゃというのはないけど、最高の30代を迎えられるように、健康管理とか。体力は今が一番元気だと思うのでやりたいことをたくさんやっておきたいです。目標は立てたんだけど忘れちゃった(笑)。えっと……じゃあ、もの忘れをしない年にしたいと思います!」と宣言した。