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「@JAM EXPO」でんぱ組.incが見せた“生き様” えびちゅう、あーりん、AKB48も登場した最終日

@JAM ALLSTARS 2024によるパフォーマンスの様子。
30分前2024年09月25日 11:03

大型アイドルフェス「@JAM EXPO 2024 supported by UP-T」が9月14~16日に神奈川・横浜アリーナで開催された。この記事では最終日の9月16日公演の模様をレポートする。

ライブイベント「@JAM」シリーズ最大規模の企画として毎年夏に行われている「@JAM EXPO」。今年はフェス初開催から10周年というメモリアルな公演で、周年を記念した企画やアイドル同士のコラボステージ、2014年以来の実施となる「アイドル大運動会」など見どころが満載に。計8つのステージがライブやトークがにぎわった。

事務所の垣根を超えたスペシャルコラボ

最終日はメインステージであるストロベリーステージにC;ON、Task have Fun、ukka、フィロソフィーのダンス、BEYOOOOONDSらが続々登場。器楽奏者とボーカリストによるガールズユニットC;ONは圧倒的な歌唱力と躍動感あふれる生のサウンドで観客を虜に。Task have Funは「3WD」「メインアクター」などのキラーチューンを披露しつつ、星型のステッキを片手に歌う特別な演出をパフォーマンスの中に盛り込んでみせた。また、フィロのスも盤石のステージングで会場を大いに盛り上げた。

事務所の垣根を超えた「スペシャルコラボタイム」ではC;ON×二丁目の魁カミングアウト、Task have Fun×MyDearDarlin'、きゅるりんってしてみて×FES☆TIVEという3つの組み合わせのコラボレーションが実現。各グループの個性が見事にマッチし、一体感と相乗効果が生まれた。

えびちゅう、あーりん、AKB48……個性あふれるパフォーマンス

フェスのクライマックスとなる夕方の時間帯、ストロベリーステージに登場した私立恵比寿中学は、夏の野外ライブ「えびちゅう 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖2024」で着用した妖精と蝶をモチーフにした衣装でステージへ。病気により「ファミえん」を欠席した桜木心菜は初めてこの衣装に袖を通し、ひさびさのライブで復活した姿をアピールした。自己紹介ラップ「Knock You Out!」や夏の新曲「いろはにODORYANSE」などの最新楽曲からアイドルファンにおなじみの初期楽曲「仮契約のシンデレラ」まで幅広い楽曲で観客を楽しませたえびちゅうは、来年3月に控えた埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演をアピールすると、かつてSSAで歌った「未確認中学生X」を披露した。

総合プロデューサーを務める浪江女子発組合としてもストロベリーステージに立ったももいろクローバーZの佐々木彩夏は、ソロとしても出演した。オープニングSE「あーりんちゅあ」から場内はピンクのペンライトで染まり、1曲目の「SPECIALIZER」から場内のボルテージは最高潮となったが、佐々木は2曲目にももクロのバラード「キミノアト」を熱唱。意表を突いた選曲で横浜アリーナをざわめかせた。また前日の高城れにによる「あーりんは反抗期!」カバーに対抗するかのように「Dancing れにちゃん」を「Dancing あーりん」として歌い、最後は「あーりんは反抗期!」「だって あーりんなんだもーん☆」と“あーりん”全開のパフォーマンスで同業のアイドルたちの視線をも釘付けにした。

AKB48は向井地美音、小栗有以、倉野尾成美ら総勢18名でステージへ。「AKB参上!」でボルテージを上げると、「今日はノンストップでいきます!」と、この夏のニューシングル「恋 詰んじゃった」をはじめ「サステナブル」「法定速度と優越感」「ハートの脱出ゲーム」などを連発し、AKB48らしい華やかなパフォーマンスにフロアは大盛り上がり。最後は夏の定番ソング「真夏のSounds good!」で締めくくり、合計9曲のパフォーマンスで一気に駆け抜けた。

でんぱ組.inc「@JAM EXPO」に有終の美、そしてフィナーレへ

そして「@JAM EXPO」最終日のトリを務めたのは、2025年頭に“エンディング”を迎え、活動を終えることが決まっているでんぱ組.inc。「でんぱれーどJAPAN」でにぎやかにライブの幕を開けると、7人は花道へと駆け出していく。「Future Diver」「ギラメタスでんぱスターズ」とアッパーな楽曲が続き、場内の熱気は最高潮に。ゼロ年代後半から現在に続くアイドルシーンの礎を築いてきたと言っても過言ではないでんぱ組.incのパフォーマンスが、全国からアイドルファンが集うアリーナ空間をひとつにした。グループ結成時からのオリジナルメンバー・古川未鈴の「私たち、でんぱ組.incの生き様を見ていってください」という宣言に続いて披露されたのは、今年5月にリリースされた最新楽曲「商売繁盛!元祖電波屋」。多くのフォロワーを生んだパイオニアとしての矜持を見せつけるような7人の歌が横浜アリーナを沸かせた。夏ソング「プレシャスサマー!」で場内はさらに盛り上がり、最後は「でんでんぱっしょん」でフィニッシュ。グループ結成初期からともに歩んできた「@JAM」シリーズへの恩返しをするかのような圧倒的な熱量のパフォーマンスで有終の美を飾った7人は、「でんぱ組.incでした!」とマイクを通さず挨拶し、アイドルファンの大歓声を浴びた。

全アクトが終了すると、多彩な出演者がストロベリーステージに集結するグランドフィナーレへ。毎回異なるメンバーで構成される選抜ユニット@JAM ALLSTARSが、「@JAM EXPO」のテーマソング「夢の砂~a theme of @JAM~」を歌唱するのが毎年の恒例となっている。今年は大和明桜(虹のコンキスタドール)、大場はるか(ナナランド)、小野寺梓(真っ白なキャンバス)、白岡今日花(Task have Fun)、小田アヤネ(クマリデパート)が@JAM ALLSTARS 2024として、大勢のアイドルと観客の前で歌声を披露した。大場や小野寺にとっては所属グループが解散や現体制終了という活動の区切りを迎えるため、これが最後の「@JAM EXPO」のステージ。紙吹雪が舞う中で横浜アリーナの光景を目に焼き付けながら「@JAM EXPO 2024」を盛大なフィナーレへと導いた。

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