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宮野弦士、全24曲やり切りました フィロのスやMORISAKI WINを迎えた「SAKKA FES」

「SAKKA FES Vol.03 宮野弦士DAY Supported by KENDRIX / JASRAC」で撮影された集合写真。(撮影:チェリーマン)
12分前2025年07月30日 12:03

ライブイベント「SAKKA FES Vol.03 宮野弦士DAY Supported by KENDRIX / JASRAC」が7月23日に東京・WWWで開催された。

「SAKKA FES」は注目の音楽作家をピックアップし、その作家が今までに楽曲を提供したアーティストを出演者に迎えるイベント。今回は宮野弦士をフィーチャーした「宮野弦士DAY」として行われた。出演アーティストはさよならステイチューン、7セグメント、寺嶋由芙、十束おとは、にゃんぞぬデシ、原宿眠眠、fishbowl、フィロソフィーのダンス、MORISAKI WIN。7セグメントのメンバーである宮野(G, Key)、武宮優馬(B)、油布郁(Dr)からなるホストバンドの生演奏をバックに、宮野の提供曲を中心にパフォーマンスを繰り広げた。

ゆっふぃー、宮野を「できる子だよ!」と絶賛

トップバッターを務めたのは、6人組のアイドルグループ・さよならステイチューン。宮野が手がけたさわやかなナンバー「TUNED!」「ドラマチックバケーション」が生バンドによって躍動感たっぷりに届けられた。次に出番を迎えた原宿眠眠はキャリア初期から宮野が関わっている、エレクトリックリボンのminminによるソロプロジェクト。渋谷系サウンドの「私たちの魔法」「2Time Klaxon」が披露されると、オーディエンスは惜しみなく繰り出されるグッドミュージックを浴びながら思い思いに体を揺らした。

宮野はゆっふぃーこと寺嶋由芙にも多彩な楽曲を提供してきた。ゆっふぃーは「天使のテレパシー」を1曲目に歌唱したのち、「宮野さんと最初にご一緒したのが2016年リリースの『わたしになる』で。すごくいい曲で1stアルバムのリード曲にさせてもらったんですけど、それがあまりによかったので続いて『天使のテレパシー』も作ってもらいました」と語り、「さすがだよねー。できる子だよ!」と和やかに宮野を絶賛。続いて、「わたしになる」のアンサーソングとして制作された「あたらしいわたし」を柔らかな歌声と笑顔で届けた。また、にゃんぞぬデシは2016年に発表された宮野の1st EP「Delightful Daylight」の収録曲で、自身がフィーチャリングゲストとして参加した「新しい唄」を歌唱。清涼感のある歌声を響かせた。

「ゲンティーと出会って音楽人生が変わった」

その後、ゲストベーシストの戸澤直希とゲストギタリストのヤマモトショウがバンドに合流。宮野が今までで一番多く仕事をしてきた作家で、彼にとって「頼れるお兄さん」だというヤマモトがプロデュースするfishbowlのパフォーマンスがスタートした。fishbowlは宮野が編曲で参加した「六感」「一雨」の2曲を歌い踊り、場内に晴れやかなムードを充満させる。戸澤とヤマモトと入れ替わる形でもう1人のゲストギタリスト・小林ファンキ風格(PARIS on the City!)が登場したあとは、「カワイイ×カッティング」をテーマにしたコンピレーションアルバムで、小林が全曲にギターで参加した「cut(e) vol.2」の収録曲「ふれてゆれて」へ。原曲ではAIの音声がボーカルに使用されたが、今回のライブにはフィロソフィーのダンスの元メンバーである十束おとはがゲストシンガーとして参加。十束は歓声を浴びながら、このステージを心から楽しむように笑顔で歌唱した。

次に登場したのは、2020年のソロデビュー時から宮野が音楽に携わっているMORISAKI WIN。小林が引き続きギターで演奏する中、テンションの高いエネルギッシュなパフォーマンスが展開され、場内の熱気が上昇していく。宮野が「WINくんと出会えたことは自分の中で大きかった」としみじみと語ると、MORISAKIも「ゲンティー(宮野)と出会って僕の音楽人生が180度変わったと言っても過言ではないくらい」「音ってこんなに楽しいんだと改めて教えてくれました」と心の底から感じている感謝の思いを口にした。続いてMORISAKIは宮野と初めてタッグを組んだ思い出の曲「Wonderland」を生き生きと歌唱。「Move Out」ではMORISAKIが「『SAKKA FES』最高だな!」と叫んだのち、“ゲンティー“”による渾身のギターソロが炸裂した。

音楽家として踏み出した最初の最初の一歩

続くフィロソフィーのダンスは盛大な歓声に迎えられながらステージへ。宮野は彼女たちの楽曲を数多く手がけているが、バックバンドで演奏するのは約7年ぶり。「イッツ・マイ・ターン」や「ライブ・ライフ」が投下されると、会場にさらなる高揚感が広がった。宮野が「音楽家として踏み出した最初の最初の一歩がフィロソフィーのダンスでした。それがなかったら今日この場も今の自分もなかったです」と述べたのち、「自分にとってターニングポイントになった大事な曲」という紹介をきっかけに披露されたのはフィロのスの代表曲の1つ「ダンス・ファウンダー」。曲中、奥津マリリは「最高の曲を作ってくれて本当にありがとう!」と感謝の思いをマイクに乗せた。

「作家という仕事は歌って届ける人がいないと、そしてそれを聴いてくださる皆さんがいないと成り立たない仕事です」と、改めて出演者への思いを言葉にした宮野。ライブのトリを飾るのは、彼が作家活動以外のアウトプットの場として結成し、信頼できるミュージシャンを集めたバンド・7セグメントだ。宮野が作曲し、7セグメントのボーカルを務めるSAWAが作詞を手がけたKOTOの楽曲「ギュギュギュとTight」や、宮野が楽曲提供したSAWAの楽曲「高貴愛されスタンス」も交えながらパフォーマンスが続き、心地よいグルーヴが場内に渦巻く。ラストナンバー「月と回転」まで、この日のライブで全24曲を演奏した宮野は息を切らしながら「やり切りました」とひと言。出演者とオーディエンスから喝采が送られる中、宮野弦士ワークスの集大成が詰め込まれたライブは大盛況のうちに幕を閉じた。

セットリスト

「SAKKA FES Vol.03 宮野弦士DAY Supported by KENDRIX / JASRAC」2025年7月23日 WWW

さよならステイチューン

01. TUNED!
02. ドラマチックバケーション

原宿眠眠

01. 私たちの魔法
02. 2Time Klaxon

寺嶋由芙

01. 天使のテレパシー
02. あたらしいわたし

にゃんぞぬデシ

01. 新しい唄

fishbowl

01. 六感
02. 一雨

十束おとは

01. ふれてゆれて

MORISAKI WIN

01. Fly with me
02. Me, Myself and I
03. WonderLand
04. Move out

フィロソフィーのダンス

01. FUNKY BUT CHIC
02. イッツ・マイ・ターン
03. アイム・アフター・タイム
04. ライブ・ライフ
05. ダンス・ファウンダー

7セグメント

01. 物体A
02. ギュギュギュとTight
03. 高貴愛されスタンス
04. Strawberry Madness
05. 月と回転

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